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娘の妊娠で気づいた個性とメンタルの関係

私事ですが、3年間の不妊治療の末にようやく授かった娘との出来事を通して、彼女の個性と私が気づいたことをお伝えしたいと思います。

今年の5月末、妊娠が判明し18週目に入りました。

しかし、初期から続くつわりが治まらず、毎日が辛い日々です。授かった喜びも束の間、妊娠がわかったその瞬間からつわりが始まりました。

最初は、少しムカムカして吐き気を感じる程度だったため、「みんなそんなもんだよ。私も最初は何も食べる気がしなかったよ」と娘を安心させるために話していました。

しかし、まだ母子手帳をもらう前の妊娠5、6週目あたりから、娘の症状は悪化し始めました。

「迷惑をかけるから」と気力で仕事を続けていた娘ですが、つわりはまったく治まる気配がなく、点滴を受ける日だけ休みをもらっていました。

けれど、娘のつわりは単なるムカムカでは終わらず、一日に数回、大量に嘔吐するようになり、夜も眠れない日が続きました。

日中、娘は一人でアパートにいると不安になり、泣きながら電話をかけてくるようになりました。

車の運転も不安で、歩くのも辛く、生活が成り立たなくなり、妊娠判明から40日目ごろには、3週間の診断書をもらい実家で休養することになりました。

帰省した数日間、娘の状態は変わらず、何度も嘔吐を繰り返す彼女の背中をさすったり、少しでも食べられるものを探したりしました。

体重は6キロ減り、頬もげっそりとして、娘は「こんな辛い日がいつまで続くのか…」とネガティブなことばかりを考えるようになっていました。

「大丈夫だから、もう少しの辛抱だよ」と安心させようとする私の言葉も、娘には「お母さんは私のことを何もわかっていない」と感じさせ、泣きじゃくる日々が続きました。

どんな言葉をかけたら良いのか分からず、私も神経質になっていました。

そんな中で、娘がぽつりと「どうして私はこんなにメンタルが弱いんだろう」と呟いた時、私ははっと気づいたのです。

娘は、相手軸のグループに属する個性の持ち主です。

誰かと一緒にいることを好み、争いが嫌いで安心安全な環境を求める個性です。

小学生の頃、娘はよく「お友達が嫌がることはしたくないから、みんなに合わせているの」と言っていました。

私には、我慢してまでみんなと一緒にいたい娘の気持ちが理解できませんでしたが、彼女が友達と楽しそうに遊んでいる姿を見ながら、複雑な気持ちを抱えていました。

個性心理学を学んで、私はようやく気づいたのです。娘が大切にしているのは「人」、一方で私は「自分」を大切にするタイプでした。

娘は常に相手を軸に考え、行動するのに対し、私は自分を軸に考え、行動するタイプだったのです。

娘が自分を「メンタルが弱い」と感じるのは、彼女の不安が強まるほど、誰かに側にいて欲しい、一緒にいて安心したいという気持ちが強くなるから。

これこそが彼女の持って生まれた個性から来ているものだと思いました。

だからこそ、娘にはただ聞いてもらうだけでいい、共感してもらうだけでいい、解決策なんて求めていないということに気づきました。

娘の個性に寄り添うことで、ようやく彼女が本当に必要としているものを理解できたのです。

個性心理学のおかげで、相手を理解し、その人らしさを大切にすることの大切さを改めて感じています。

これからも、娘と一緒に新しい命の誕生を楽しみにしながら、穏やかに過ごしていけたらと思っています。

親子でそれぞれの個性を大切にしながら、一緒にこれからの時間を楽しんでいけたら嬉しいなと、あらためて思う毎日です。


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