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30×30 pair.141 プロトテアトル参加作品「インビジブる」を終えて、覚書、雑記etc. その2

お疲れ様です。とよしまです。
写真は録音時のものです。
マイク一本で立ち位置を調整しながら録音しました。

続きです。

録音音声は本公演でもたまに使用していたのですが、それに合わせて芝居をするという形式は初めての体験でした。しかもほぼ全編。
初めてのことというものはなんでも発見が多くあるもんです。

〇実際に上演してみて

まず最初に感じたのは、

台詞を覚えなくていい!

これはホントに楽でした。
芝居を作るなかで嫌いな作業第1位が「台詞を覚えること」な僕にとってはホントにらくらくちんちんでした。
もちろん全く覚えてないわけではなく、ある程度の内容や文言、会話の流れは覚えてます。そうしないと稽古どころじゃありませんから。
ただ一言一句覚える必要がないし、ちゃんと台詞を言わなくちゃとか、どのタイミングで息を吸ってとか、次の台詞なんだっけとか、相手の芝居をみて自分の芝居のタイミングとか調整してみたり、普段だといろいろ芝居中に考えることが多いけれど、それが無い状態で舞台に立ってるのが不思議でした。

舞台上で考える時間ができた!

上記のようなことを考えなくていい(というより台詞部分においては考えても変えられない)から、脳のリソースに余裕ができて、普段ならあんまり考えないことを考えていました。
相手の顔をまじまじとみたり、お客さんの反応が気になってしまったり。
見方を変えれば集中できていなかったのかもしれません。
個人的に舞台に立っているときは視野や聴野が広がっている方がいいパフォーマンスができると思っています。
いわゆる「アンテナが敏感な状態」ってやつですね。
でも、今回は強制的、疑似的にその状態になって、かつそれを反映し活かすことができていない自覚がありました。今思うともどかしいような気もしますが、実際本番中は割と必死だったような気もします。

ダンスみたいだった!

ざっくり言うと、今回の作品は録音音声に合わせて、体を普段より大きく動かす芝居でした。
会話劇を主に演じている私からすると、「音に合わせて体を動かす」ことがダンスみたいだなぁと感じました。
もちろんダンス作品には程遠い身体だという自覚はあります。
普段は主に台詞を使って相手とやり取りをしているのが、今回は身体だけになったわけですが、自分が受けた影響や相手に与えた影響を感じ取るのが難しく、「芝居のやり取り」ができていなかったように感じました。

覚えるのが早かった!

これは自分の特性なのか慣れているからなのかわかりませんが、今回は台本の流れが頭に入ってくるのが早かった気がします。
その1で書いた通り、今回は創作期間が短く、感染対策として集まる回数もなるべく減らそうということで、稽古回数が10回いかない程度でした。
台本が最後まで上がってからだとほんと数回だったんじゃないかと思います。
録音音声で進むことなのか、体を動かすことが主であることなのか、原因はわかりませんが、2、3回通した段階で作品の流れと、自分がどこで何をするのか大体頭に入ってました。
自分が体で覚えるタイプなのか、音で覚えるタイプなのか、とにかく頭に入ってきて、馴染むまでの時間が過去最短だったように思います。

以上です。


企画の段階でやりたかったような会話劇は全くと言っていいほどできませんでしたが、個人としても劇団としても得たものや考える材料が多い作品だったように思います。

あと気になるのはお客さんの反応だけですね。
今回の30×30は感染対策として、アンケートは実施していなかったので、SNSでの感想をお願いしていたのですが、やはりご時世もあって出しづらい部分もあるでしょうから、僕らに届く感想は少なかったように感じます。
(もちろんいくつか感想を書いてくださっているのは見ています!ありがとうございますっ!)
・・・いや、全然ハマらんかっただけかもしれないですね。精進します。


というわけで、30×30 pair.141参加作品「インビジブる」の覚書、雑記、感想でした。


次は何を書こうか悩んでいます。
今のところなにもネタがないので、普段考えては霧散していくことをただただ羅列してみようかな。

最後までお付き合い頂きありがとうございました。
また次の記事でお会いしましょう。お疲れ様です。

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