江戸しぐさの根本的な問題点

江戸しぐさという哲学が存在する。
江戸時代の江戸商人の哲学とのことだが、江戸時代には存在した証拠もなく、20世紀の人物の創作である。

これがどう創作されたのかは他の方の記事・書籍などに譲るとして、この哲学を推進する勢力の根本的な問題が存在する。

仮に江戸しぐさが実際の江戸時代の江戸商人の哲学だったとして、江戸以外の地域住民にとっては伝統でもなんでもないということである。

郷土の哲学を伝承というのなら当然地元に代々伝わる哲学でなければならないだろう。江戸という郷土でもなんでもない場所の哲学を継承する必要性は皆無である。

例えば高知や沖縄、あるいは富山や北海道で無関係な江戸しぐさを守る必要はないわけである。

この種の運動推進者はそうした矛盾にも気づけていないのだろう。

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