ライトアップによる集客効果を長瀞ロウバイまつりから考える

昨今はライトアップでの夜間集客を実施するケースが増えている。
今年より埼玉の宝登山ロウバイまつりでも土日にライトアップと夜間延長を行うとのことで行ってみた。
宝登山ロウバイまつりは去年も行ったのでちょうど比較しやすい。

2月1日は朝から快晴、秩父地方も日中は温暖で行楽日和である。
16時に山頂に到着した。
ロープウェイは普段15分おきのところ臨時で7分おきに増便中。
それでも下山のロープウェイは行列で2,30分待ちの状態である。
ロウバイ園から少し離れたところにある小動物公園は16時40分閉園だが閉園間近にも関わらず賑わっている。
500円という手頃さと動物とのふれあいや餌やりができるのが人気なのだろう。
小動物公園から戻ってロウバイ園に到着したのは16時40分。
日没の少し手前でシャッターチャンスなのか待機する客が多い。
宝登山のロウバイ園は東西に分かれているが、今年は西が先に満開で東が5分咲き程度。
ライトアップは東の一部となっていて、日没後は西は閉鎖になるので西の撮影を急ぐ人もちらほら。
長瀞の日没は17時9分だがそれより先に太陽が山に隠れてしまうので実質的な日没は20分ほど早い。
日没後しばらくするとライトアップが始まる。

ライトアップからくる客もパラパラいる。ロープウェイ1便につき5,6人程度だろうか。
日没前からの残留組を含めると30人ほどがロウバイ園にいる。
夜空に映えるロウバイを撮る人が多い。
昨今のスマホは夜間撮影も充実しているのでスマホ撮りする人が目立つ。
30分ほど回った後下山。
なお、飲食店や土産物店はすでに閉店していて、営業しているのは駅近くのセブンイレブン程度だった。
ロープウェイは19時頃まで運転しているとのこと。
ライトアップエリアのロウバイ満開は来週~再来週あたりと思われるなのでさらに客が増えるだろう。

ライトアップの経費を考えると直接宝登山のロープウェイが利益を出すわけではないだろうが、宝登山の経営(ロープウェイや小動物公園は秩父鉄道系)を行う秩父鉄道グループ全体では売上向上につながるのではなかろうか。
特に今年は昨秋の台風で長瀞のキャンプ場が復旧まで休業したり、暖冬で秩父三大氷柱は芦ヶ久保と三十槌が中止になり、尾ノ内も氷柱の出来が悪く客数が落ち込んでいるようなので代わりとなる1~2月の観光資源開拓にはちょうどよいのではないか。
ライトアップの機材も宝登山の場合は紅葉のライトアップを以前から行っているので新規調達する必要もない。
ロウバイのライトアップも競合がいない状態なので期待は高いだろう。

機材やスタッフなど課題はあるが、施策の1つとして検討する価値はある。


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