大人の体系的学習。インプットの質を上げる 2

昨日、体系的な学習についての日記を掲載し、社内でいくつかフィードバックをもらったことでさらに解像度を高めることができた


昨日の日記では、体系的学習について「知識の解像度を全体像から順番に高めていくこと」としているが、この手順について、いくつか方法がある

まず体系的知識とは、木構造のような関係性 (もしくはマインドマップのような相互関係) と歴史性を持つ知識である。代表的なのは学問。


次に、解像度を全体像から順番に高める手順は、例えば以下がある

  1. 深さ・広さをある程度網羅したマクロな知識を先に獲得し、ミクロな知識を会得する学習

  2. 体系的な知識の浅い方 (抽象的) から深い方 (具体的) へ進む学習


ここで、2 の学習法は、膨大な (深くて広い) 体系的知識——例えば医学やコンピュータサイエンス——に対する学習において、深い部分へと至るまでに時間がかかってしまう。そのため、少なくとも全体像を獲得するためには効率的ではない (理論上、中長期的には効果的かつ効率的ではあるかも知れないが)。


効果的なのは 1 だ。まず、穴抜けで良いので、深さと広さを持った全体像を把握する。その後で、穴埋めのように知識を獲得して行くことで「体系」に近づけていく。


補足だが、この解像度の視点は、3軸の構成であると見なすことができる。

  1. x 軸: 深さ (具体性・詳細度)

  2. y 軸: 広さ (網羅性)

  3. z 軸: 時間 (変遷)

"解像度を上げる――曖昧な思考を明晰にする「深さ・広さ・構造・時間」の4視点と行動法"
を元に筆者が作図


1 の学習法は穴抜けでも良いとは書いたが、実際のところそれだけでなく時間軸の変遷を無視しても良さそうだ。

大事なのは「全体感を持って学習しているか」であり、体系的知識に対するマクロ視点を持っているかだ。

また、木構造の各ノードとなる知識の理解度は低くとも良く、Unknown Unknowns (知らないことを知らないこと) を Known Knowns (知っていると知っていること) ではなく Known Unknowns (知らないと知っていること) へ持っていけるだけでも良い。

Known unknownsとUnknown knowns 「知らないことを知っている」とは?

(Unknown Knowns は論点ではないので置いておく)


昨日の「大人の学習」の対比表におけるトップダウンとボトムアップを詳解すると、以下のような対比になる。

  • トップダウン

    • マクロ視点を持って学習すること

    • 例: 地図を持った上で知識を探索する

  • ボトムアップ

    • ミクロ視点のまま学習すること

    • 例: 地図を持たずに知識を探索する

https://note.com/yoshikouki/n/nd24e88d26b41


フィードバックをもらって意見交換するとさらに理解が深まってお得だ。

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