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【詩】充足感・9 of Cups

愛と充足を求める旅路は
9という数の中で頂点を迎えた
中央で腕を組んで
どっしりと腰掛けている男性は
いま満ち足りた想いの中にいる

真実の愛を探し求めてきた彼は
それがどこか遠くにではなく
自分自身のうちにこそ
見つけられるのだということに
気づいたようだ

カップの9に描かれるのは
富豪のように見えるが
そこにある豊かさとは
物質的なものではない
主人公を取り囲むカップを
載せている台には
水色の布が掛けられている
この色は精神世界を表す

感情や心をテーマにする
カップというスートにおいて
完成とは内面的な充足を表す
これまでの道のりで
幻影や欠乏感に悩まされてきたが
彼はようやく
心の安定を得られたようだ

このカードには
他者は描かれない
その意味合いにおいても
カップの9における充足は
内的なものであることがわかる
個人の内側で起こっている
物事であるだろう

幸せはないものを数えることでは
決して訪れない
いまこの瞬間に
あるものに感謝することで
心は満たされ豊かになる
そのことに気がついた時
見えない世界からも
サポートされるのだろう

彼は調和した状態にある
それは受け取ることと与えることの
バランスであり
内なる男性性と女性性の
バランスでもある

心の中には
溢れんばかりの愛があり
彼はその中心に座している


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