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ベンチャーで働くお母さんの子育て処世術

このエントリはiCARE Advent Calendar 2021  9日目です!!

前回は、入社して3ヶ月、私がいつも関数で困った時に頼る先生、竹中くんでした!

今回は、子育てフェーズに入って17年目の、そしてまだ10年は抜け出せない私が考える、ワンオペ処世術獲得までの歴史を振り返ってみたいと思います。

書こうと思ったきっかけは、先日noteのネタに悩んでいたら、子育てのタイムスケジュールだけで1本できそうとtwitterでコメントいただきまして。
そこで今回は、3人子育て(高校1人小学2人)、ワンオペ8年目突入でベンチャーにいる子育ての持論をご紹介しますね。

ちなみに、よく「旦那さんの影がない」と言われるのですが、いますよ笑。結婚指輪をしていないので聞いちゃいけないワンオペなのかと気を遣われるのですが、着けていない理由もちゃんとあります!!私は病院で看護師をしておりました。その頃は、結婚指輪をしたまま処置をして、その手で家で料理をするということに抵抗を感じ、新婚早々から指輪はしていませんでした。数年経てば、働く手は厚く立派に。苦笑。
今では、はめることすら出来ませんので、20周年を迎えたら新しい指輪を買ってもらおうかな、と思っています。

では最初に、ワンオペ育児の道のりをご紹介しましょう。
みなさん、ワンオペという言葉、ご存知でしたか?今では死語なのかしら。

「ワンオペレーション」といって、本来は飲食店やコンビニの一人勤務の過重労働がきっかけで広まった言葉です。そして、家事育児の担い手として、365日稼働を続ける親のことを「ワンオペ育児」と表現するようになりました。

では、私のワンオペ育児フルコミットの始まりを見てみましょう。
□きっかけは、旦那の単身赴任(2014年前後)
時期すらはっきり記憶にないほどですが、、北陸地方に行くことになりました。
当時の月齢:長女:小4 次女:保育園3歳児クラス 長男:保育園0歳児クラス。長男は、はいはいが始まった頃でした。
ついていかなかった理由は以下。
・当時小4の長女の進学意思(当時は中学受験希望→途中で進路変更ですが)
・東京以外、住んだことがない不安(人見知り、場所見知り激しかった)
・地方行脚による生活基盤安定化の工数が不安(通常3年ごと行脚です。重なる転校、子供のメンタルサポート、私の転職などなど。。考えただけで目眩がする!!)
・東京在住の両実家の将来の健康不安に備える(嫁、娘の役割期待)
・自分のキャリア中断の不安(集中ケア認定看護師で活動中)

□過酷極める。
普段から旦那は仕事ばかりで、7時に出勤し23時に帰ってくるという日々のため、もともとワンオペでした。(これも相当過酷でしたが、割愛。)
しかし、不在は精神的な重圧がものすごかった。
・家に大人がいない(仕事をしているにも関わらず、社会との断絶感)
・女手ひとりというセキュリティーの不安感(マンションで安全性が高いけれど、夜の不安感はものすごい。不眠となる。)
・朝から晩まで、マルチタスク
・自分をケアする時間ゼロ。本当にゼロ。
最も重たくのしかかったこと。それは・・・
育児の全ての責任が、私のみに課せられる

育児って、食べさせてお風呂に入れて寝かせる、のような作業をお考えでしょう。育児ともいうし、しかしそれは作業であって育児のかなりほんの一部だと思っています。
育児には2つあると思っています。
ひとつは、自尊心が芽生える、勤勉を身につける、などの発達段階にそって関わり方を変えて、心身の成長をサポートすること。社会的な広がりを、その子の様子をみながら作っていくことだと思っています。
そして、ふたつめは、命を守ること。外出時は交通に注意を払い、食べるときは窒息しないか様子を観察し、家の中は怪我をしないよう整え、うつ伏せのときは呼吸ができるよう姿勢を直す。
乳幼児から学童、学生まで、心身が健全に育つよう、それぞれに合わせた関わりを、一人きりで対応です。
ちなみに、保育園や学校、習い事など、関連する先の人間関係やタスクもありますので、3倍の対応件数が発生していましたね。

□結果、体を壊す
家事も追いつかず、洗濯物に埋もれて床で寝ることも毎日。残業もできないため、会議や講義資料は持ち帰り仕事。子供が熱を出せば、door to door 1時間30分かかる職場の病児保育に連れて行く肉体疲労。(看護師は、子供の熱くらいでは、休めません。人手不足ですから。)
しかし私、「24時間戦えますか」な親に育てられたからか、がっつり踏ん張ります。
乗り切り方
・辛くてもやるんだ。根をあげるのは負けだぞ。※真似しないでね。
転勤に付いていかなかったことへの意地がありました。
単身赴任という辛い別れを決めたことへの、責任を果たさなければならない。立派に育ててみせる。みたいな。

この状況でも、自分のキャリアのことも考え悩む(以前のnoteで書きました)ということも。
振り返るとウルトラCな私ですね苦笑

□子供の病気のため介護休暇(2017年)
まだ、単身赴任継続中です。
長女が病気になりました。
子供を置いて出勤しなければならないストレスはもう語れないほどです。
看病、通院、仕事、看病、仕事、育児、学校との相談、
看病、仕事、育児、看病、仕事、育児、かん、、、・・・ああ〜自滅です。
ちなみに当時は副看護師長として、中間管理職、ワーキンググループに5、6個アサイン、新人教育、院外活動。。時間と体が足りない日々。
前出のネクストキャリアで考えていたことと、病院という場所でのやりたいこととの不一致も大きくなりました。これも悩みの種でした。

□iCAREへ転職(2018年)
介護休暇をいただいて、その間にどうしたいかを考え、iCAREへ転職を決めました。
・自分の気持ちを重視(やりたいことを我慢しない)
・すぐに、子供のところに駆けつけられる柔軟性のある勤務をしたい(チャリ通勤を実現!!)

□ここでやっと、3人ワンオペの処世術を取得
・iCAREのメディカルスタッフとして、たくさんの人々の考え方を知る
当時、Carelyは【オンライン保健室】というチャット相談が中心となっているサービスでした。
私はオンラインで、たくさんの方の相談を対応する経験をしました。
健康相談だけではなく、人生相談も多かったです。メンタル、キャリア、子育て、夫婦。
メディカルスタッフチームのCredoは「ありのままの君を好きになる」でした。まさに、自分の価値観は横におき、相談者さんのありのままを聞いて、その方に選択肢をお伝えする対応をしていきました。私の価値観と相談者さんの価値観が違うと思っても、相談者さんに私の気持ちは押し付けません。ありのままです。
みんなちがってみんないい。

・社長との出会い(山田洋太CEO)
当時はまだ、現役の心療内科医としても業務をされていました。
子供の患者のケアもご経験があって、端々で専門家としての意見を聞くんですよね。
チャット相談の対応の相談をするたび、心理学的なこと、さまざまなストレス対処法のことなども、臨床の体験とともに教わりましたし、ご自身も子育て真っ中ですから、生の声もありました笑

・おもしろい背景をひっさげた、仲間との出会い
病院勤務では出会わない、エンジニア、カスタマーサクセス、コーポレートの方と一緒に働くことで、世の中色々な人がいるなと。。
みなさんキャリアも面白いですし、余暇の楽しみ方も素敵。ちょいちょい転職もしているし、そういう生き方、OKなんだ!どれも素敵!

□たどりついた子育て処世術とは
自分のべき論は怖いですよね。べき論が強くなると、子供の特性を認めてあげられなくなり、親が子育てに悩みます。子供も苦しいです。

「子育ては、自分の育て直し」という言葉を聞いたことがありますか?親から教わった価値観で、育児を行います。私の中にインナーチャイルドが存在し、自分の子供とともにインナーチャイルドも成長しています。
親がしてくれたことは子供にもしてあげたいし、親にしてもらえなかったことも、子供にしてあげたくなっちゃう。子供が辛い状況になったとき、自分も一緒に辛くなる。だから、辛いことを別の視点でアドバイスをして、一緒に乗り越えていく経験をする。
そして、長女が高校生になり、親離れし始めました。もうあと何年かで社会人。私のインナーチャイルド第一号も、あと数年で、私から巣立ちます。
一方で、子育ては自分の思うようにはいかないことが多く、子供の反応も期待とズレることがほとんどです。これが、子育ての自信を喪失させます。
子供が軸になっていると、こういった感情に振り回されるような気がします。では、思うように育たなかったら?家から巣立ったら?第二の人生が始まるとき、私は何をするひとになっているのでしょうか?

処世術の結論は、自分のやりたいことが軸。その軸をもって、育児を回していくのだ!ということろに、着地しています。
キラキラお母さんでいれば、子供もキラキラするものだ。
子供もiCAREが大好きです。社長が好きだし、モヒカンCOOも好きだし、風船おじさんVPoEが好きだし、声の大きいラジオオフィサーCROも好き。
そして、会社の多様性に触れて、子供なりに未来の選択肢がたくさんあることを知ってワクワクしているようです。
それでいいじゃないか!ワンオペ母さんも自分軸で生きてよいんだ!

取り止めのない、長〜いnoteになりました。
育児の持論はひとそれぞれです。批判はいりません。私はこうしてあと10年やり抜きます。
ベンチャーで働くお母さんの処世術でした!

明日は経営企画室の松下くんが投稿します!

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