自分の本質は否定しなくていい
自分のネガティブな性格が嫌いでした。
すぐ落ち込むし、不安になるし、ぐるぐる悩んでしまう性格を否定的に捉えていて、そのせいでうまく物事が進んでいかないような気もしていました。
時代的に10年前くらいは『根暗』とか『陰キャ』という言葉が否定的なものとして扱われていた影響もあったのかもしれませんが。
ポジティブでキラキラしている人は私には眩しくて素敵で憧れでした。
ポジティブな人に憧れた私は、とりあえずポジティブになれる要素を自分の中に取り入れてみようと考えたのです。
ベッキーさんの本を読んだり超ポジティブな方とよく飲みに行ったりして、ポジティブな雰囲気やポジティブな人が発する言葉を浴びれるだけ浴びてみたり。
ポジティブな雰囲気や言葉に囲まれている時は楽しくてワクワクしていましたが、家に帰るとドッと疲れてちゃってたんですよね。
何かにエネルギーが吸い取られた?と思うくらいに疲れ果てていました。
朱に交われば赤くなれるかと期待したのですが、自分の青さが強調されるだけでした。
自分は変われないと少しずつ気付き始めていたのに、変わろうと意地になっている自分自身に対しても軽く嫌気が差していました。
そんな無理矢理生活を変えようとする日々は、大好きな友人にふと言われた一言がきっかけで終わりを迎えたのです。
「私ってネガティブでよく悩んだり落ち込んだりするじゃん?一緒にいて嫌にならない?」
友人に対してそう聞いた私は、自分のことを肯定してくれる期待が半分、性格を変えることを後押ししてくれる期待半分で返答を待ちました。
「う~ん。別に嫌じゃないかな。俺もネガティブな方だしな~。っていうか、ネガティブな人って一緒にいて楽なんだよね。元気でいることを強要しないし、心配事が多い分準備ができているから安心できるんだよね。」
ネガティブな私に安心できる人がいるなんて、ものすごく衝撃的でした。
予想に反してネガティブな性格を全肯定されてしまったのです。
変えなければいけないと思っていた私の本質は、友人にとっては良いところとして捉えられていたのです。
この日を境にこのままでいいのかもしれないと思うようになりました。
性格や考え方を無理矢理変える行動も大幅に減りました。
*
自分の本質は変えなくていいと思っています。
ある一定の人達からはその本質を否定的に捉えられたとしても、別の人達からは肯定的に捉えられることが必ずあります。
誰に何か言われたとしても、自分の本質をうまく活かしていくことにフォーカスしてほしいのです。
思い切って自分の本質を全肯定して、そこを活かしていくと決めると格段に生きやすくなるから。
ただ、すぐには難しいかもしれません。
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