見出し画像

プランする国、しない国

イギリスに帰ってきて3週間。

古巣に戻ったとは言え、7年間も離れていた
ので、地元コミュニティーと再度つながるため
色々と情報アンテナをはっています。

先日、公立図書館で娘にぴったりの
ボランティアを見つけました。

オンラインで申し込みとのことだったので
娘と図書館の一角に立って、軽い気持ちで
スマホでアクセスしてみたら、

まぁ、入力項目の多いこと!
ボランティアなのに、ここまで細かく
チェックするんだねとビックリ。

そして数日後、インフォーマルな面接の日程を
知らせるメールがきました。
一週間後なんだって。

ここで私たちが思ったこと。
「一週間も待つんや。。。」

以前の私たちだったら、こんなこと
全然気にもしなかったけど、

あぁ、やっぱ5年もいたんやな、
あの国、あのモンゴルに!
娘とふたりで顔を合わせて苦笑い。

だってだって、モンゴルだったら、

即、その場で決めるとか
直前に連絡がきて、今からやるぞとか

「速攻」なんですよ!

最初は、面食らいました。
え、今 ?
今するんですか ?
準備する時間もなしに⁉️って。

これ、農耕文化と遊牧文化の違いです。

農耕文化は、春に種を蒔き、秋に収穫する。
計画を立てて、その通りに行動します。

片や遊牧文化は、家畜に食べさせる草を求め
土地から土地へと移動し続けます。

大自然の中で、その折々の自然の変化に
柔軟に対応して生きているモンゴルの遊牧民。

瞬時の状況を見極めて、
即決断!即実行!

これが5年間モンゴルに住んで感じた
モンゴル人の気質。

都心暮らしをしているモンゴル人でさえ、
この遊牧民の血がしっかり流れているんです。

モンゴルに来た当初、あわてふためいた
この対応。

農耕民族の日本人として育った私。
ちゃんと計画して、準備して望む姿勢が
ベリッとはがされて、

おりゃ、今やるぞ!
そう言って、ボンと背をどつかれ
前に突き出される。

そんな感覚でしたよ。

だから、ご丁寧に電話連絡があり、
メールが届き、時には封書で念押しの
手紙まで届いたりするイギリスに戻り、

あぁ、農耕文化の国に戻ってきたんやねと。

この違いの面白さに娘と唸っている毎日です。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?