1分間瞑想 ①
Q:質問
瞑想会ではみなが瞑想していますから瞑想しやすいのですが、自宅に帰り、日常の忙しい生活に戻ると、気づきと静寂を保つことができなくなります。
どうすれば日々の忙しい生活のなかで瞑想することができるでしょうか?
A:回答――グナラタナ長老
「気づき(マインドフルネス)」を保つ方法のひとつとして、ペースを落とし、スローモーションで生活することがあります。
スローモーションを実践することは、お寺にいるときでも、自宅にいるときでも、どこでも実践できるでしょう。
人は世界平和を築くことについてよく語りますが、心に平和を築くこと――心を健全で穏やかにすること――に関心をもつべきです。こうした善い心は、気づきから生まれるのです。
職場にいるときや静かな場所で長い時間坐ることができないときには、数分だけでも気づきを実践するとよいでしょう。
だれでもできる実践法があります。私はこの方法をすすめています。
1日のなかで1時間ごとに、1分間だけ気づきの実践をするのです。59分間はいつもどおりに仕事をし、1分間休憩をとって、心を呼吸にしっかりと集中させるのです。
できれば、目を閉じてください。
忙しいオフィスでデスクワークをしている場合は、目を開けたまま前方の一点を見つめるとよいでしょう。 そのまま静かに心のなかで呼吸を15回数えます。そうするとだいたい1分くらいたっているでしょう。
その1分間は将来の計画をたてたり、何かを考えたりしないでください。思考から完全に心を解き放つのです。
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Q&A「1分間瞑想」
グナラタナ長老/出村佳子訳
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