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自分にとっての「人との適度な距離感」を知っておく

最近、人との距離感についてよく考えている。
物事がスムーズに進んでいる時は、たぶん相手との距離なんて気にしたこともないけれど、同じ相手でも、たまに「ん?!」と感じる時がある。
すこし探ってみると、私の場合、どうやら相手との距離感が近すぎてしまう時に「ん?!」と感じるようだ。
特に仕事上では、がっつり正面で向き合っている時にストレスを感じがち。目の前の相手の今しか見えていない、相撲の¨がっぷり四つ¨みたいな状態。いつも近すぎると、見たいものも見えなくなってしまう。

じゃあ、自分にとっての「適度な距離感」ってどういう距離だろう?

自分の周りの人間関係を俯瞰してみる

距離感を考える時には、自分の周りの人との距離感を俯瞰して眺めてみる。
仕事やプライベート、場面によっても人との距離感は違う。
それぞれどんな人に囲まれ、どんな接し方をしているだろう?
自分にとって心地いい距離感ってどんな感じ?

少し前の仕事での事。
うまくいかずに終わったコーチングのセッションがあった。
クライアントさんの役に立てなかった申し訳なさと不甲斐なさ、悔しさが入り交って落ち込んでしまった。たぶん、担当の私がどうにかしなきゃと、がっつり正面から向き合い(その距離感が苦手なのに)気負っていたのだと思う。

この話をある人にしたところ、こんなフィードバックが。
「その人をサポートする大勢の中のひとりとして、役に立てたと思えばいい。その人がこれから変わっていく長い過程の、切り込み隊長的な役割だったのかもしれないよ」
ハッとして、目から鱗の言葉だった。

その人の今を見るだけでなく、その先の時間や人間関係をも見通し、見守る距離感。私も、こんな包容力と奥行きのある距離感を持ちたいと強く感じた。

自分は大勢のサポーターの中のひとり

人はみんな、たくさんの人に囲まれて生きている。
(物理的に一緒に居るという意味だけではなく、関わっているという事)
その大勢の中のひとりが私だと考えると、相手に対して過剰に気負いすぎる事も、固執する事もない。
先の件があってから、私はこの接し方のほうがいいサポートができると実感した。
その人やお互いのゴールに対して、長い視点で、自分がどのようなサポートできるかを、客観的に見る事ができるからだ

相手に求める事を明確にすると「ありがとう」が湧いてくる

もちろん、これは自分のプライベートに置き換えても言える事。
今は会えなくなった人達も含めて、私を支えてくれる人はたくさんいて、求める役割もそれぞれだ。
困った時はこの人に頼ろう、盛り上がりたい時はあの子と喋りたいな、辛い時はあの人に会いにいこう、メールをしよう、言葉に応えるために頑張るから見守っていて欲しい…相手に求める役割を明確にする事。
こう考えると、ひとりの人に期待しすぎたり、執着しすぎたり、反応ひとつに一喜一憂する事もなくなる。
そしてこの距離感が取れるようになると、相手に対してシンプルに「ありがとう」の気持ちが湧いてくる。
「しんどい話を聴いてくれてありがとう」
「一緒に盛り上がってくれてありがとう」
「何でもないメッセージのやり取りにいつも付き合ってくれてありがとう」
私にとってこれが、適度でヘルシーな距離感だ。(ちょっとドライかもしれないけれど)

たまに、周りの人にも「私はどんな役割?」と聞いている。
この前は「優しいなぐさめをくれるというよりも、頭の整理を一緒にしてくれる人」と言われた。OK了解。求められる事がわかるとこちらも清々しい。

鳥になって自分の周りの人間関係を俯瞰してみる。
ゆっくり見渡してみると、今の自分の人間関係での適度な感じ、ちょっとストレスな感じ、どちらも見えてくる。
自分にとっての適度な距離感をちゃんと把握して、接していきたい。

ちなみに…今、私の人間関係は数年前と比べるとガラリと変わっている。
まさしく自分にとっての「適度な距離感」を探りながら、コツコツと建設中。

・たまに人間関係を俯瞰して自分にとっての適度な距離感を確認する
・人はたくさんの人に囲まれていて、それぞれの役割でサポートしている&されている
・相手に求める事を明確にすると「ありがとう」が湧いてくる

という話でした。

以上


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