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j1第16節 サンフレッチェ広島vs京都サンガ サンガ6連敗!

京都サンガF.C.6連敗。
8試合勝ちなし。
最下位との勝ち点差1。

一足早いサンガの梅雨入りから1カ月半、まだまだ梅雨明けは先になりそうだ。ただ、内容的にはまずまずか。
試合ごとのテーマ、スタンスは分かるが、あと一歩届かない。
インテンシティもあり、試合を通してメンタルが大崩れしてる訳でもなく、チャンスもある。だが、3ポイントを得るにはまだまだやるべき事は多そうだ。


目次

  1. やらないことを決めること

  2. 縦ポンサッカーで大事なこと

  3. 選手の相性


1.やらないことを決めること

昨シーズン、アウェイ柏戦のGK上福元からのビルドアップで、荻原が決めたシュートが話題になったが、昨シーズンのサンガはGKからのビルドアップを諦めていなかった。なんとか成立していた(機能してはいないと思うが)ように見えるのは、上福元、ウタカ、荻原、武田の質的優位があったからだ。
原則やシステムうんぬんではなく、個の質があった上で、トピック3にも繋がる話だが、WGとSBの相性も良かったので相手のプレスを剥がせるケースがあった。

しかし、今シーズンはその質も無い為(退団と怪我)、下からのビルドアップはリスキーである。

サンフレッチェ戦はポゼッションで広島を上回ったが、ビルドアップで上回った訳ではなく、ロングボールからのセカンドボール回収からのサイド攻撃が長かった分、割合だけが増えただけだ。

浦和戦レビューでも言及したが、SBが低い位置で張ると、プレスにハマりやすく、その分インサイドハーフがサポートする必要があるが、それによりWGが孤立する。インサイドハーフが上手くサポートできないと、意図せずロングボールを蹴ることになる。それが反映されたのが13分のシーンだ。低い位置でパスを回すが、SBも出しどころがなく結局ロングボールをFWへ"縦向き"に出さざるえず、セカンドを敵に回収されファールに繋がった。


赤サンガ 青広島
麻田も相手WBに捕まり、井上がロングボールで逃げる

セットプレーでの失点や裏抜けでの失点が多い分、このような失い方は気をつけなければならない。

《やらないこと》まとめ
やはり、サンガにとって低い位置でのビルドアップは危険である為、『やらないこと』として共有すべきだ。
左利きCB麻田をLSBで使い、プレッシャーにさらすくらいなら、最初から初期配置を3バックにし、サイドの低い位置でプレスにハマらない形を優先した方が良い。


2.縦ポンサッカーで大事なこと

『やらないこと』がビルドアップならば、攻撃手段はショートカウンターとロングカウンター、そして『縦ポンサッカー』だが、正しくは『斜め縦ポンからの、セカンド回収追い越しサッカー』だろうか。

浦和戦に続き、麻田をLSBにした為、GKからのハイボールに彼が競り、セカンド回収を中盤3人が担った。

機能はしそうだった。
広島の3バックは対人のプロフェッショナル。彼らにエアバトルを挑むのはパトリック以外困難だ。パトリックは控えのため、麻田がその役割を担うがLSBの為(浦和の酒井のイメージか)、ハーファーラインやや奥の位置で競ることをできる。その位置だと3バックは出て行きにくく、出ていくとWBが絞らざるを得ず、配置は動く。インサイドハーフやWGとの距離も近い。また、GKに対しても斜めの位置であるため、相手のブロックを横にずらせる。ずれたところでセカンドを回収するとバイタル付近に侵入できる為、チャンスになる。

そして、パトリックが投入されると、起点は二つになるが、より高い位置で起点を作れる。それが結果的に豊川のゴールに繋がった。(69分)


赤サンガ 青広島
ロングボールをパトリックが落とし、豊川へ

パトリックにハイボールが入れられる時、インサイドハーフはこれに寄り、豊川は背後をとる。パトリックがボールを後ろに逸らしても、斜め手前に落としても、回収できる。麻田にせらすと、麻田から見て背後や斜め後ろに落とすことしかできない(手前に落とすとリスク)。
その点、パトリックが個人の優位性を作れるなら、ポストプレーヤータイプを真ん中に置き、斜めにロングボールを入れ、バイタル付近で回収し、インサイドハーフやWGがボールホルダーに対してパスコースを作り、ランニングでチャンスを作るやり方が良いだろう。

《2のまとめ》
『斜め縦ポン』で大事なのは、相手2CBor3CBに対して素直に縦にロングボールを入れないこと。近い距離にサポートがあること。そのあと、セカンドを回収した選手を追い越し、相手のブロックを下げつつ守備者に選択を絞らせないこと。


3.WGとSBの相性

人選に関わる問題である。
結論は
もう4バックは辞めては?

荻原が居ないことが全てだと思う。
また、パウリーニョを使わない(怪我なのか?)のであれば、攻撃時は3バックで良いだろう。

右サイドは山田と白井のコンビが機能している。
サイドの内側からカットインする山田と、縦を突破する白井。右利きのサイドバックとレフティーのウイング。

チョウキジェ監督はリヴァプールのように、WGはカットインタイプの選手を好み、サイドバックはスピードやクロス、ドリブルに長けた選手を好んできた。組み合わせが良いからだ。
しかし、荻原は居ない。白井の負担も増えるばかり。
純粋なサイドアタッカーはほぼ居ない。
SBの位置どりも修正しないしハイプレスにハマる。


サンガのj2、j1昨シーズンの人の動き
ハーフスペースを狙う選手を管理するアンカー
ウイングを追い越し幅をとるSB


もう初期配置を433にこだわる必要は無く、3バックを採用し、ビルドアップの負担を減らし、WGBに荒木や佐藤、白井を使うことことにシフトしても良いのでは無いか?


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