ワンマンライブを終えて

僕がこのAstraeaというバンドを初めて、5年が経ったそうで

特にこのご時世で、いろんな物事が新しく出てきては潰れていくなかで、先日会場にお集まりいただいて本当にありがとうございます。

配信で応援して下さった方も、とてもありがたいですm(_ _)m

沢山来ていただけました!

やっとネタバレなく存分に記事が書けるので、めちゃくちゃ長くなっちゃいました。一万文字ぐらいあります(笑)

まぁコアなファンの方だけに届けばいい内容なので、遠慮なく書かせていただきました。

お付き合いいただけると幸いです⭐️

今回のこだわり

今回特に拘ったのは配信と、過ごしやすさでした。

特にガソリン代をはじめ、諸々の値上げや、コロナでまだ少し気がかりがある方に向けて配信は絶対に必要だと判断

自分としてはやはり生で見てもらうのが1番ですが、お客さんを第一に考えた時にやはり妥協しない方が良い

特にワンマンなら、自分が知る限り1番良いところを選びたい。そういう拘りでやりました。

遠方の方へ向けた発信の手段として、配信があるのはとても素晴らしいですし

なにより会場の梅田Alwaysさんの配信、超クオリティー高いんですよ。

↑噂の配信はこちらから、7/2まで購入できます!


僕も何度か出演させてもらってますが、ほんとに群を抜いてます。

ご覧になった方はわかると思いますが、編集ナシでそのままDVDにできるぐらいです。

まだご時世も不安定なんで、万が一の時に配信で対応できる、プランCぐらいまで考えての判断でした。

足を運んで下さった方は分かると思いますが、会場の雰囲気も綺麗で、特にお手洗いが綺麗で快適っていうのもミソなんですよ。

女子トイレは見たことないのでわかりませんが(笑)

座れる席を用意したのも、ステージを高く上げたのも、なるべくどこからでも見やすい環境を作るためでした。

遠いところからだと南は九州から、北は北海道から来られる方がいたので

遠征してくれるお客さんとか、移動の段階で十分に苦労はされてると思うので、なるべく自由に見られる環境を作ろうと思いました。

結果的に、ミュージシャンがこういった場所の選定をやるとステージが第一になりがちで、お客さんの過ごしやすさは二の次になってる事が多いです

元々長い時間やる構想はしてたので、会場の過ごしやすさも拘りました。

毎度のようにお客さん用の耳栓まで揃えているのも過ごしやすさのためです。

僕は巷のライブハウスは音でかすぎると思ってるんですが、実際みんな思ってませんか?(笑)

アーティスト側だけが気持ちよくなるだけで誰も喜ばなければ、いつか廃れていって当たり前ですし

普段あまり細部まで拘りきれないぶん、せめてワンマンではなるべく居心地にこだわろうと考えました。

まだまだ組織がデカくならないと、全てを叶える事は難しいですけどね。

良い環境があるから、良い作品がより生きるという事だって大いにあります。

反省点もありはしますが、自分の描いていたビジョンは達成、むしろちょっと予想外に集まってもらえて席が足りなくなったり

トイレに行く時もステージの横を通る形になるので、もう少しこまめにトイレに行きやすい時間を作っても良かったなと思いました。

嬉しい誤算というか、思った以上のことが起きていました。

ひとえに皆さんのおかげです。

よく5年できたな、という奇跡

正直なところ、僕はあんまりミュージシャンが好きではありません。というか基本嫌いです。

だからミュージシャンに対して割と愛想無いんですよ(笑)

特に、ロックとかの界隈は最底辺と言っても良いぐらいです。というのも理由があって

あのGACKTさんも自身の書籍で仰っていましたが

活動に金が必要だどうしよう→最も手早く身近な水商売に足を突っ込む→そのまま酒と変な金銭感覚に浸って
音楽に戻れなくなる人間が9割以上、中には生活にも困って良くない道に進んだり、自ら命を絶ってしまう人もいると。

そんな音楽かじってた人が、口を開けば昔話、誰々と知り合いという虎の威を借る狐のような自慢話

結局は口と態度だけでかい元プロのおじさんたちが増える。と。

楽屋で飲み散らかしたり、品があるとも言えません

現役でやっていて、まさに僕はそう感じています。

音楽が好きな人と、音楽やってる自分が好きな人に別れてるんでしょうね。

僕も直接お会いして、ご一緒させて下さった大黒摩季さんをはじめ

現役で大舞台でやられている方、みんな口々に仲間が年々消えていく、というような事を仰います。

どこもそう、と言えばそれまでですが、こんなにも継続の難しい世界なかなか無いんですよ。

一発屋なんて言葉はほとんど我々が原因でできたと思ってもいいぐらいですよね。

気分屋が多いのはもちろん、決めた事はちゃんとやれない、期日も守れない、朝起きられない、節度を守って酒を飲めない、敬語も使えない…

来場したお客さんの大半の方が、一般社会でご活躍されていると思うんですが、そういう世界の方からしたらほんとに非常識でダメな奴が99.9%です。

それぐらい不安定な人種が集まって、5年間存続させるのはけっこう奇跡に近い状態です。

当日のMCで14:00にCD出来上がりました、と言ってたと思いますが

本来僕のプランではとっくに完成してて、自分のコンディショニングに入ってるはずだったんですよね(笑)

こんな感じで、一般社会の皆さんの仕事ではなかなか有り得ないようなトラブルというかヒューマンエラーが連発します。

第一線の人たちを除けば、それぐらい結果や自分に対して甘い人が多いのが現実です。

僕は昔、万人規模の人が動く現場でサポートの仕事をした事もあります。

やっぱり皆さんファン想いだし、日頃から地味すぎるほどの小さな努力を積み重ねています。

第一線の人ならみんなやってる当たり前の事です。だから多くの人に応援されている。

それを自分の目で見て学べたという貴重な体験がありました。

だから僕は結果に対してものすごくうるさいし、どちらかと言えば、典型的なソロプレイヤー気質です。

関わる他人にさえ妥協はしたくないし、ちゃんとしてほしいと望んでいます。

なのでメンバーもコロコロ変わるし、ぶっちゃけキレる事も普通にありました。

そういう意味では1番成長、適応したのは僕だと思っています。甘くなった、と言えなくはないですが。

そんな中で心に決めたことがありました

それは「自分のメンバーは自分で作る」と決めた事です。

言い換えれば人材育成です。

まともな人を探すのが無理なら、自分で作るしかない

ずーっと人手不足で募集してる会社ってあると思いますが、上司に人を育てる能力がないんだと踏んでいます。

同じように考えれば、自分で育てていければ人材には悩まないですよね?

現に、1番最初のオリジナルメンバーから言うと僕しか残ってないんですよね。

いつまでも人を探してても進まない。

なのでちゃんと結果を出すまで導くようにしてきました。

幸い、僕は10年以上講師経験があるし、生かせるノウハウがたくさんある

だから完璧じゃなくても、まずはバンドをやり続けること、そこで人を育っていって、みんなが経験を積んでいく様が面白い

と言うのもあると思います。AKBとかがそうでしたね。素人がアイドルになるみたいな。

そんな5年間の集大成が、全員に1曲ずつ書いてもらった今回の新音源とワンマンです。

なぜそこまで作曲に拘ったか?

Astraeaの曲は30曲近くあります。

今回リリースした新音源以外は、ほぼ全部僕が書いたものになるんですが、僕はこれをあまり良く思っていませんでした。

バンドが無くなった時に、彼らが自分で何も生めなくなるからです。

何が起こるかわからないのが人生ですから、なるべく組織に依存しない方がいい

彼ら1人1人を単なる組織の歯車ではなく、いちアーティストにして、どんな形であれ自分の力で何かを生めるようにしたかったのです

ましてや5年もバンドやってきて、急に何かあって1人になった時に何の知識もノウハウも残りませんでした、個人のファンもいません…

そんな虚しい活動を自分の仲間にさせたくないのです。

DTM(パソコンで音楽を作ること)が出てきて、ソフト音源も進化してきた今、ミュージシャンが人間である事にさほど意味は無くなりました。

単に楽器を弾くだけで競争に勝てるほど、今の世の中単なる「ミュージシャン」には困ってないんですよね。

むしろ楽器ができなくてもミュージシャンになれる時代が来ました。その気になれば誰でもなれます。

そうなると、今まで通りのやり方では間違いなく活動に困るし、活動に困ると言うことはお金に困る訳です。

ミュージシャンの1番肝になる収入って印税、いわゆる権利収入なんですよ。

曲を作れるかどうか、自分で作品を作れるか、それでめちゃくちゃ変わるんです。

最近になってやっと演奏してるミュージシャンに印税が入る事もあると聞くようになりましたが、それでも作詞、作曲がほとんどの権利収入を持っていきます。

だからベースやドラムがよく脱退するんです。曲や詞を書けるギタリストやボーカルはソロになっても残りやすい。

結果的にベースやドラムは誰かに雇われる、という感じになりやすいですね。自分の意見も言いづらい。

なんならずっと自分に都合のいい雇い主を探してるような人もいます。

逆に言えば、人気や力のある人はわざわざ外で人に雇われる仕事しなくて良いんです。

アレンジのように1を10に、元あるものを自分なりに変えていくことと

0を1に、無から有を作る事は、天と地の差があります。作れるってものすごい強みです。

だからこそ後者になってもらいたい。全員に。

このへんは前にも書いてるんですけどね(笑)

まっすぐ生きて欲しい

お金と言うといやらしく感じるかも知れませんが、先述した通り

ミュージシャンというのは自分にも結果にも甘く、脆い社会不適合者が多いです。

そんな人がお金に困るとどうなるでしょう?

誘惑に弱くなり、判断力が狂います。

僕の仲間にも、悪い道に進んでしまったり、なんなら僕よりも早くに亡くなってるような仲間もいます。○された後輩もいるぐらいです。

だから僕の中では、売れる事より何より真っ直ぐ生きてくれる事の方が大事でした。

今のメンバー、一応みんな同じ仕事場で働いてるんですけど、僕は関西に初進出する時のオープニングからずっとお世話になってます。

実は当日ライブ会場にも来て下さっていて、見てもらえて本当に良かったなと思ってます。

活動しながら、お金を稼げる環境も与えてあげられる

もしもっと前にこういう仕事があれば、僕の後輩だってもっとまっすぐ生きていけたかも知れません。 

そう思って自ら研修に赴いて、ノウハウ学んでやってきました。

お金に困って今にも魔が差しそうな人が、誰かを感動させるとは僕は思えません。

だからしっかり自分のスキルをマネタイズさせる、というのも自分の中で目標でした。

歌が歌える、楽器ができる

何かしらの形で音楽ができる。それだけの人は今の世の中に何人もいます。

ですが、それに対して自覚をもって音楽にお金を払ってくれる人はとても少ないです。

特に日本では、サービスが有料という意識がありません。勝手に行われるものみたいな認識で、誰もチップとかも払わないですよね?

店舗BGMとかもそうです。あれ全部自腹だったら?と想像してみてください。

勝手に流れているので普段忘れがちですが、必ず誰かが作ってる物です。

僕はそこにもっと注目されて、感謝されて良いと思ってます。形はなくとも物は作ってますし、雰囲気作りに貢献もしてますから

報酬が出ても何もおかしな話ではないですよね?

そういうマネタイズした環境を整える事も、ほんの片隅ですが達成できました。

これからもっと広めていくのも目標です。

ご存知の方もいると思いますが、僕が音楽と関係ない事業に首を突っ込んでるのも、お金に困る仲間を減らすためです。

また、自分が豊かになって渡せるのものが増えたらいいなと思っての事でもあります。

まだまだ道半ばですけどね。

音楽家としての力の向上

作曲できれば演奏も変わります。

単に楽器が弾ける事、歌が出来ることと、音楽そのものを理解する事は全くの別物だからです。

音楽をやらない人にもわかりやすく書くと

西洋音楽はド、ド♯、レ、レ♯、ミ、ファ、ファ♯、ソ、ソ♯、ラ、ラ♯、シの12個がどう並ぶかで決まります。

カラオケに行くと、原曲から+6から-6まであるのはそういうことです。その範囲内に、すべての音楽がおさまっています。

どんな人も同じです。パートも腕前も才能も関係ない。ものすごくフェアです。

そういったルールがある上でのパズルというか、積み木みたいなもんなんですよ。

言い換えれば、このパーツの並べ方が「センス」と呼ばれるものになり、それが感動を生む原点です。

ところが、他人に雇われている人は覚えて弾くのが手一杯の人が圧倒的多数です

「なぜその音を、ここで選んだか?」まで、本気で考える余裕や機会が無いです。

やらなければいけない、に追われています。

自分で曲を作る時になって「どう使えば良いんだろう?」と初めて考えるようになります。

雇われてないから何もしなくて良い。けどそれでは何も始まらない。

あらゆる事が自由になる代わりに「こうしたい」というものに向き合わなければなりません

正解もありません。自分が描いたものが全部正解になるし、世に出るまで誰の反応も見られません。孤独な戦いです。

今回の音源を作るにあたって、多分こんなに悩んだ事はないだろう、というぐらい色々と深く考えたはずです。

自分で考え、自分で答えを見つけて、自分で責任を持って仕上げる。すごく大事なことです。

間違いなくセンス磨かれたと思います。

曲の方向性がバラバラな理由

ちなみに、Astraeaの楽曲の方向性が見事にバラバラなのもメンバーの育成のためです。

先ほども書きましたが、長くやってきて残るものがない活動はさせたくないので

ここの活動さえしていれば、他にどんな曲の仕事が来ても大丈夫

雇われて日銭を稼ぐには困らない。という状態にしてあります。

おかげでライブでやりにくい曲も出てきましたが(笑)

アルバム1枚目ではある程度のバンドの方向性を決める意味で少し激しい曲が多めに

2枚目では1枚目だけでは身に付かないであろう事をやってもらいたかったので、さらに幅が広くなりました。

ある意味次の3枚目がやっと本来やりたい事へ向かえる状態かも知れませんね。

3つほど構想はしていますが、どれから形にするかまだ考え中です。

将来性の開拓

今は第一線のプロの人でも仕事の数が減っているのが現状です。

先述したような機械の影響ですね。

機械には抑揚が無いとか言う人もいますが、MISIAのEverythingのドラムは機械ですし
そんな事に気づいた人も、そんな事を考えながら聞いてる人も少ないはずです。

これは本質的には、機械に抑揚が無いのではなく、抑揚を出せる技術者が居なかった、という事の証明ですよね?

あれから21年経ってます。機械の側も、それを扱う人も、双方の技術の進歩で人の演奏なのか機械なのか

ほぼわからないレベルまできてます。

だから現在、活動に困っている人が沢山います。

サポートしたいです、お仕事下さいという人なんてTwitterで検索すれば山ほどいます。

サポートが多い理由は、身銭は切りたくないが、もっと活動はしたい。多分その現れです。

甘えるなって話ですが(笑)

僕が雇う側としても、人だけならめちゃくちゃ簡単に見つかります。みんな暇だからです。

なので価格競争で下がりまくってます。

結果的にミュージシャンが安く買い叩かれ、現場に人が立ってるだけで経験値もギャラも少ない、代わりがいくらでもいるから待遇面も良くない。

そうなると、いくら数をこなしても積み上がるものが何も無くなります。

これほど需要と供給に対して、供給の方が溢れていることを、今から必死にやったとて何になるでしょう?

将来性という意味ではほぼ無いに等しいです。

これは雇う側になれば簡単にわかる話で

僕なりの判断で言えば、機械は指示すれば絶対にミスらないし、一度買えばいつでも好きな時にベストな仕事をしてくれる

しかも24時間いつでも都合がつく。いちいち機嫌をとる必要もないし、万が一壊れても変えがきく

もう圧倒的に便利なわけですよ。マジで「使える」んです。

人に残る唯一のメリットはステージ映えぐらいです。

多分今ある現場って、人が出す音よりもステージに立ってる人の姿が欲しいって言うのが本音だと思います。

音ではなくビジュアルの面ですね。

それすらもVtuberみたいなのに奪われてきてます。

Vtuberも今はヌルヌル動く2次元の絵です。これがもしVRやホログラムのようにリアルになったら?

そう遠い話ではありません。X JAPANのライブでHIDEが弾いてましたからね。

テレビの現場とか実際に弾いてないことの方が多いですし、ソロシンガーならオケ音源のみで解決させる事だって珍しくありません。

ある一定の需要はあれど、間違いなく機械に仕事奪われてきてます。

何なら作詞作曲もAIがやるようになってきてます。ただ、まだ人の仕事と同じレベルになるには少し時間が必要かなって感じです。

特にバンド系は少しかかりそう。

だからこそ自分で活路を切り開ける力を仲間には渡しておきたいって感じです。

本当は3年目ぐらいに、ここまでやりきるつもりだったんですが、メンバー入れ替わったり何だったりで今しかないなと思って先日実現させました。

組織の自立化

ここ1年ぐらいから、少しずつバンド動き方も変わってきています

それまでは、僕が1人で出来ることをメンバー内で分担しているような状況でした。

僕自身は自分でものは作れるし、あとはそれを誰かに弾いてもらうだけの状況です。

なので組織として動いている割にはやってる事の規模が小さかったです。

しかし最近になって、僕が動かず、何も口を挟まずともオファーの連絡を取り合ったり、お金の管理をしたり、グッズのアイデアを出してくれたり、しれっと新曲書いてきたり

5年かけてようやっと組織で動いているメリットが出てきました。

もちろんトラブルが無かったわけではありませんが

人に雇われず自分で考えて行動していくと、責任感も生まれるし、手に入る経験値も増えていきます。

そうなって初めて、期間内に間に合わせる事の大切さだったり、自己管理の大切さとかが身に染みるものです。

5年かかって、ようやく僕1人でできない事にまで手を伸ばせるなという感じです。

僕は僕で、空いた時間を使ってこれまでできなかったやり方を模索していきます。

まだまだ実を結び始めたところですけどね。

パートチェンジについて

今回のワンマンでは初めてパートチェンジをやりました。

ギタリストが鍵盤弾きに、鍵盤弾きがベースに、ベースがギターに、ドラムがボーカルに、ボーカルがドラムに移動しています。

思いつきというのもありましたが、これも経験として持っとくべきだなというのがあって

各パートそれぞれの大変さを理解する、という意味もあって取り組みました。

僕は楽曲を作る上で必要なので、ある程度全てのパートができるようにしてあり

僕と同じように、自分でソロ活動を展開していたルーシー君もある程度他の楽器ができます。

かたたは過去に和太鼓や吹奏楽でドラム経験があったり、てつおはギターがある程度弾けるし、三宅くんもベースの音はわかるんです。

となると、ちらほらとできる可能性はあったので、どうせなら踏み込んでみようと思った次第です。

前回記事にした事があるんですが、楽器演奏者が曲を書くとだいたい「歌いにくい」曲に仕上がる事が多くて

特にキーが高すぎる、低すぎる問題が多いんですよ。

楽器触ると簡単に3オクターブや4オクターブ出ますが、歌でそこまで出る人少ないですし

息継ぎのポイントがない曲とかも作りがちです。

あとはドラムの打ち込みを再現する時に「これは両手両足使っても無理です」みたいな事を作ってしまったりとか。

それらも結局、各パートの理解が不十分だからこそ起こる事なんですよね。

普段こんな事をやっているのか、簡単そうに見えて意外と難しいな

そう思う機会があればお互いのリスペクトも高まるし、これは少し無理があるな、という判断もつくようになります。

当然緊張もすると思うので、舞台度胸をつける意味でも有効だなと思います。

「慣れ」を捨てさせる事も狙いました。

良くも悪くも慣れてる事って頭を使わなくなるし、特に慣れている事だけやっている人ってパフォーマンスと言うよりは「見栄」になってきて

弾けてない事を誤魔化したりとか、ちょっと違うベクトルに伸びてしまいがちなんですよね。

そういう逃げが通じない所に放り込むのもアリかなと思いました。

できそうだけどちょっと躊躇する事って普段からあると思います。

でもそういう事をやっていかないと、人間は成長しませんよね?

初心忘るるべからず、良い刺激になったと思います。

これからも、何かしらの挑戦はしてもらうつもりです。

選曲の理由

今回メンバーチェンジしてカバーしたのはJ.BOY

浜田省吾さんの楽曲です。

僕は浜田省吾さんけっこう好きで、この曲も音楽をやり始める前からずっと知ってました。

演奏するにあたって、難易度的に丁度良かったのと

たまたまノリでルーシー君に歌を歌わせてみたら、何となく似てるなぁと思ったので

これにしてみようと思いました。

MONEYもアリでしたけどね(笑)

J.BOYの歌詞にも出てくるように「頼りなく豊かな国」というのが何となく今の時世にも合うなと思っていました。

経済規模は世界3位、でも人口はアメリカの3分の1、中国と比べれば10分の1以下

こう見るだけでも、豊かだけども確かに頼りないですよね?

こういうメッセージのある作品を次は作りたいなと思ってます。

あとは普段オリジナルしかやってこなかったので、ワンマンの時ぐらいはカバーをやっても良いのではと。

幸い、みんな昭和歌謡とかよくできるので

若者がやる懐メロというのもなかなか新鮮で良いかなと思いました。

長時間講演について

今回、講演時間がかなり長かったと思いますが、それも実は浜田省吾さんの影響です。

もちろん、普段やらない曲を入れていったら長くなってしまったみたいな所も半分くらいありますが。

浜田省吾ファンの間では、他のアーティストと比べて講演時間が長めなのは割と有名で

ずっと2時間〜3時間のライブをされています。

今69歳の人が現役でそれをやっているのに、我々若いモンがたった2時間やそこらで音を上げるなんてのは僕の中では納得いかなかったんですよね。

ただまぁあんまり長いと見ているお客さんにも負担になるし、今回時間押してしまって3時間半になってしまったので

一旦やりたい事は達成したので、次はもう少しコンパクトにまとめて

なおかつ普段見られない事をより多くしていこうと思ってます。

今後の展開

メンバーにもまだ全然明かしてないんですが

先ほど書いたように、やっと僕1人の手では届かない事ができる可能性が出てきたので

やってみたい事としては、もう少し新しくてデカい組織化ですね

DAOと呼ばれるものです。これは大多数の人が知らない単語だと思いますが

簡単に言うと、この世の中で主流となっている、株式会社に対抗する組織です。

簡単に言えば「友達」「仲間」って事になるのかな?

これによってファンの方もメンバーとなって、僕らの活動に参加することができる可能性があります。

既に公式LINEでは、ライブでやって欲しい曲とかのリクエストも受け付けています。

そんなメンバーの幅も広くとりたい。メンバーの数だけアイデアもやれる事も増えるし

例えば絵やグラフィックを扱えるデザイナー、仕組みを作れるプログラマー、料理ができる料理人、作物を作れる農家の人、何でも良いです。

パッと思い浮かぶだけでこんなにいる。

幾らでもコンテンツを作るアイデアはありますが、僕にはそれを具現化するスキルが無いし、今から全てを学ぶにはあまりにもお金と時間がかかりすぎる。

あらゆる方面で、僕はもっと仲間を探さないといけません。

なので、DAOで動き始めると、メンバーが5人だけではなくなる可能性もあります。というか確実にそうなりますね。

詳しく知りたい方はDAOについて検索してみて下さい。

あとは、NFTへの進出です。

僕個人名義になるか、バンドで動かすかはわかりませんが、年内中にNFTのコンテンツを1つは出します。

NFTも知らない人の方が多いでしょうが、現に僕はいくつか保有しているし、海外では割と普通にみんな保有してるんですよね。

個人的に自分で作って挑みたい分野なので、何とかして実現します。

そしてパーソナライズ。

大衆向け、みんなのための音楽とかけ離れた事もやってみたい。

あなたの為だけに書かれた曲、って言うのもやろうと思ってます。

その人にさえ届けばいい、その人にさえ気に入られればいい。いわば楽曲のオーダーメイド

受け取る側は究極の自己満足です。

みんなに届けるとなると、やっぱりわかりやすさだったり、伝わりやすさだったり、手軽さだったりが重視されがちです。

本当なら個人の名前やローカルな地名をぶっ込みたいけど、そうはいかない…みたいな。

そういった集団心理や規定とかが、時として邪魔に感じることが自分では結構あるんですよね。

悪く言えば、普通、無難なものになってしまう。

最近の音楽ってどんどんBPMも上がってるし、ギターソロや何ならイントロが無いとか、曲の長さがどうこうって言われてるんですが

少なくとも僕の感性には何もピンと来ない。感想が「無」です。

多分これって、他の産業と同じように大量生産、大量消費されてきたが故の反応かなと。

莫大な初期投資で無意識に大衆に聞かせ、みんなが何となく知ってるから自分も追従したくて聞く、という戦略。なんかそれは売れてても寂しいなと。

なので逆をやってみたい。オーダーメイドのように、個人の欲だけに集中して良いものを作りたい。

誰に広まらなくても良い、自分だけの物があったっていいと思います。

似顔絵を売ってる画家さんとかのイメージですね。

たまたま書いたものが気に入られた、ではなく

最初から気に入られるものだけを作る感覚です。わかりにくいかも知れませんが(笑)

人生誰だってドラマがありますから、もし自分の人生を曲に残せたら、それは永遠に生きる事にも近いのでは?と思ってます。

こう考えるとロマンがあって良いかなと。

この実現のために5人とも曲が書ける必要があったって感じですね。

終わりに

長くなってしまいましたが、まだまだ野心もあるし

ワンマンを終えたからと言ってゆっくりしてる時間の方が勿体ないんですよね。

僕は僕の大義のために、まだまだ突っ走っていきます☀️

皆さんにはこれからも変わらず応援していただければ幸いです。

それでは、最後までお読みいただきありがとうございました!

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