白沢麗輝のブログ「私の一押しビジネス本!しょぼい起業で生きていく」

みなさんが、新しく事業を立ち上げる際に1番最初に行うことなんでしょうか?

おそらく多くの方が「情報収集」を行うと思います。ネットで検索するのも良し。知人に聞くことも非常にいいことだと思いますが、今回はサクサク読めるビジネス本「しょぼい起業で生きていく」を紹介します!

こんな人におすすめ

・起業したい人
・自分がサラリーマンに向いてないと思う人
・今の仕事が嫌だと思う人

この本を読むと、「無理をして会社に行く必要なんてない。」「なんだか自分でも起業できそう。」と思うこと間違いなし。

本を読んでわかること

・サラリーマン以外の方法で生きていく方法
・嫌な仕事を無理に行う必要はない
・融資してもらわずに行う起業法

「しょぼい起業」の概要

著者は自分がサラリーマンとしての適性がないと判断し、消去法的に起業することを決意。一般的な会社が目指す上場などは全く考えず「生きているだけでかかるコストを利益に替える」ことを目的とした「しょぼい起業」を考案します。

例えば農業で説明すると、「しょぼくない起業」では、メロンやイチゴなど、需要がありそうなものを高単価で売って儲けることを狙うのではないでしょうか。

一方「しょぼい起業」の場合はこちら。
あなたが、野菜のとれる埼玉の実家住まいで、東京の学校まで通っているとします。授業のある日は通学定期券を使い、電車で東京まで出てくる。

このとき、あなたがひとりで埼玉から東京にやって来ればただの移動になりますが、空のリュックに野菜を詰めて電車に乗り、東京でこの野菜を売ったとしたら、「移動」は「輸送」に変わるのです。毎日の通学がお金へと変わります。

あなたがやることはさほど変わらない。いつもと同じ駅から、荷物を持って電車に乗って、買ってくれるお店に運ぶだけ。この「いつもやっている行為をお金に換える」という発想は「しょぼい起業」の基本的な考え方のひとつです。これを「生活の資本化」(コストの資本化)と呼ぶ。

普段の生活の中で自分のやれること・日常やっていることを事業化することが「しょぼい起業」の第一歩となっており、起業の際に必要不可欠と思われている綿密な事業計画や資金調達、オフィス、人材採用、広告宣伝は必要ないと書かれています。

ノウハウの詰まった教科書のような一冊

新しく事業を立ち上げる際に、「どのようにして収益をあげるか。」「マネタイズをどうするか。」を必ずと言っていいほど考えますよね。

しかし、先ほどもお話ししたようにこの本の著者、えらいてんちょう(以下、えらてん)さんは事業計画書や資金調達、宣伝も行うことなくお店をオープン。

一見何も考えていない行き当たりばったりのように見えますが、えらてんさんが決めたマイルールがありました。その一部がこちら。

・お店は毎日開ける
→あのお店ならいつも空いてるし行ってみよう。と思ってもらえるため。
・お客さんにとってお店を居心地の良い場所にする
→居心地が良い=何回も来る、常連になる
→常連にもなると自分の店ではないのに、店に愛着が湧き店のために尽くしてくれる
・お店の前に無料の品物を出して人に集まってもらう
→「人が集まっている。なんだろう。」と思ってもらうことで新たに人が集まりやすくなる
・人を動かす原動力はお金だけではない
→人は誰しも「誰かの役に立ちたい」と思っている。もし自分が手伝うことで誰かの役に立つのであればお金を渡さなくても自然に動いてくれる。

しょぼい起業は人との繋がりが重要

ここまで読んでいただくとわかると思いますが、えらてんさんが推奨する「しょぼい起業」とはズバリ人との繋がりがとても重要になってきます。正直に言うと、この本では以下のようなビジネス要素について全く書かれていません。

・事業計画書の書き方
・事業資金の調達方法
・市場調査

ですので、もしあなたが事業計画書の書き方などを知りたい場合はこの本ではない本を読むことをオススメします。

しかし、ビジネスの根底にあるのは「人」です。人と関わらないビジネスなんてあり得ません。となるとやはりえらてんさんの人との付き合い方はとても勉強になる内容と言えると思います。

口コミまとめ

実際に本を読んだ方の感想はこちら。

一言で言うと、『救いになる本』だ。
著者自身も、どうしても朝起きられないから就活しないでお店を始めたと書いているが、一般的な勤め人が性に合わない人に対して「こういう生き方もあるゾ」と実体験を基に、ていねいにわかりやすく教えてくれる。
自己資金0からでもやりようがあるという考えは新しかったです。さまざまな意味で参考になる本でした。
一見すると簡単そうに見えるが,人を巻き込む力という人によっては難しい能力を前提としている。文系で人との共感で生きていける人,一言でいうと人気者であればうってつけかもしれない。

さいごに

今回は「しょぼい起業で生きていく」を紹介しました。起業と聞くとかなりハードルが高く感じる方が多いと思います。
事業計画書を作るきっちりした起業もありますが、えらてんさんのように「しょぼい起業」で頑張る方法もあります。
ぜひ自分に合った方法で頑張ってみてはいかがでしょうか?

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