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鍼灸学生のときに発表した将来の夢

鍼灸学校在学中に「将来の目標(開業)」について発表する授業がありました。

入学する前からも私は開業について一切考えたことはありませんでした。

実は医療系の国家資格は20数個ほどあるのですが、開業権があるのは医師や歯科医師などが代表的で、鍼灸も実は開業権がある数少ない資格の一つなのです。

ですので、在学中はいわゆる脱サラをして免許をとりにきた大人の方たちがたくさんいらっしゃいました。(私は高校を卒業して別の免許を取ったのち鍼灸科にいきました。21才のときでした)

もちろん会社員を辞めてまで資格を取りに来ている人たちは、意気込みが違いましたし、その後の目標が明確にあるように当時は感じました。(鍼灸の資格を取りに来る方の多くは、ずっと原因不明で治らなかった病気が鍼灸で治った!ということで志してくる方が多いかと思います)

しかしクラスの大半は高校卒業してそのまま資格を取りにきたような人ばかりだったので、そこには大きな溝があったように思います。

そんな中今回の授業があったのです。

もちろん私もたいした目標もありませんでしたし、そのへんのクラスメイトと同じような感じでした。

ましてや「開業」などということはそもそも頭になかったのです。

しかし発表が進むにつれて、意外と(失礼ですが)「なにも考えてないのかな〜」と思っていたクラスメイトが「地元で開業したい」や「地域の方の苦しんでいる症状をとりたい」と発表していたのは正直驚きました。

なかには「全国に3店舗院を作って、一つは地元、一つは沖縄、一つは北海道に出し、夏は北海道、冬は沖縄、その他は地元と4ヶ月ごとに移動するようなことをしたいです。」と言っている方もいました。

そんな中私の番がまわってきました。

「まだ将来のことまで考えていません」と正直にいえばよかったのですが、なぜかその時は夢を言わないと!と思ってしまい、「将来は地元で開業してたくさんの健康に携わりたいです」と大ウソをついたのでした。

しかし自分でも一ミリも思っていませんでしたが、まさか自分がメキシコで開業することになるとは…。

人生とはわからないものですね。

鍼灸学校の同級生には「お前が同級生の中で一番ぶっとんでる!」とよく言われていました。

まわりの友人からみたら少しそんな空気が出ていたのでしょうか…。

なにはともあれ、今現在はメキシコで東洋医学専門の鍼灸院をやっています。

ここに来るようになった経緯やここでやっていきたいことなどを書き記しました。

今現在、鍼灸学校の同期は開業していたり、他の業務を併用したりしています(整体やマッサージ)。

今朝も来た患者さんで主訴が【神経質・不安で怒りやすい】といった方がこられました。

このような患者さんは東洋医学が一番得意とするところです。

筋肉が凝っているや骨が歪んでいるといった症状ではなく、情緒の乱れからきているのがわかるかと思います。

東洋医学的な問診をしていき、治療開始です。

最初はビクビク・イライラしている感じでしたが、最後は表情も落ち着いて感じも良かったです。

他にもこのような症状の方が来られます。

メキシコにはこのような患者さんが多くいらっしゃいます。しかし残念なことに施す側があまりにも少ないのが現状です。

日本もまずはこのような症状なら心療内科などに行って薬を処方されるかと思います。

それでよくなればいいのですが、よくならない場合はそれから別の治療法を探し、最終的に鍼灸に来られるという方が多いです。

しかし日本は探せばあちこちに鍼灸院があります。

治る・治らないは別として、各都道府県に鍼灸院があるというのは事実です。

海外ではほとんどの鍼灸が中国式鍼灸で、外国人もそれを学びます。

まだまだ日本の鍼灸は世界では主流ではありませんが、メキシコから発信して日本の鍼灸の良さが広がっていけばいいなと思います。


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