新しいパズルができる過程

私の中で、ありがちなパターンで新しいルールのパズルができたので、記憶が鮮明な内に書き残しておきます。

取っ掛かりは、プッテリア(Puzzle Square JPのリンク)というパズルでした。お手軽でお気に入りのパズルなので、ぼや〜っと何か改良できないかと考えていました。

プッテリアは、太線で囲まれた領域の中に1つの数字を入れるパズルですが、2つにしてみたらどうだろう、と頭の中で考えてみたものの、あまり良い形になりそうにありませんでした。

プッテリア→のりのり

そこで、領域の中に2つ何かを入れるパズルといえば、のりのりがあることを思い出しました。そしてすぐに変種ルールを思いつきました。

  1. のり(2つの黒マス)は、太線をまたがないといけません。

  2. のりで盤面を分断してはいけません。

上記のリンクでパズルを解くことができます。
下記のリンクが答えになります。

プッテリアものりのりも、お手軽さが売りのパズルです。そのお手軽さを消してまで改良するには、よほど光るものがないといけないな、と感じました。

のりのり→ドアのパズル

上記の変種ルールは、領域の太線をまたいで2つの黒マスがあります。これは「ドア」という発想そのものです。そこで次に、それぞれの部屋にドアを2つ付けるパズルを考えました。

真っ直ぐな線に2つ以上のドアを付けてはいけない。
部屋の中でドアを向かい合わせにしたり、横並びにしてはいけない。
ドアのあるマスは、タテヨコに隣り合ってはいけない。

などといろいろ考えましたが、以下のルールにまとまりました。

  1. 太線で囲まれたそれぞれの部屋に2つのドアを取り付けましょう。

  2. ドアは太線をまたぐようにして2マスの間に取り付けます。

  3. 部屋の中の2つのドアは、同じ向きにしてはいけません。

  4. 1マスに2つのドアがあってはいけません。

上記のリンクでパズルを解くことができます。太線をまたぐように緑色の線を引くと正答判定が出ます。
下記のリンクが答えになります。

 パズルとしては形になってきましたが、あまり面白くありません。その原因を考えてみました。

それぞれの部屋にドアを付けるだけでは、パズルを解いた感覚がそんなにありません。黒マスにしたり線を引いたり補助的なメモをしたり、何かしらの作業を少しずつ進めていくことで、パズルをやってる感が生まれます。そのやってる感が足りませんでした。

ドアのパズル→回廊(仮題)

なので、ありがちではありますが、線を引いて1つの輪っかを作るパズルに変更しました。ただそれだけだと複数解が発生してしまうので、そうならないようにルールを少し足しました。

  1. 太線で囲まれたエリアを全て通り抜ける線を引いて、全体で1つの輪っかを作りましょう。

  2. 線はマスの中央を通るようにタテヨコに引きます。線を枝分かれさせたり、交差させてはいけません。

  3. それぞれのエリアは、1度だけ線が通り抜け、タテとヨコに1回ずつ太線を横切ります。

  4. 灰色のエリアは、その全てのマスに線が通ります。白色のエリアは、その全てのマスに線が通ってはいけません。

上記のリンクでパズルを解くことができます。
下記のリンクが答えになります。

 入口の手筋がそれなりにあって、なかなか良いパズルができたと思います。と言っても、1問しか作っていないので早計な判断ですが。

まとめ

最終的なパズルだけを見ると、月か太陽カントリーロードのようなパズルから連想したように思えますが、全然そんなことはありませんでした。
プッテリア→のりのり→ドアのパズル→回廊という流れでした。
こういうのが私にとってのありがちなパターンになります。

既存のパズルや、私が持っていた引き出しを組み合わせてパズルができました。もし、今までに無いような斬新で面白いパズルを作ろうとしたら、100倍以上の時間がかかると思います。つまり、今回は1日で終わりましたが、100日かかっても実現するのは難しいということです。

私は新しいパズルのアイデアに関して、それなりにストックがあって満足しているので、これ以上の新しいパズルをあまり必要としていません。
そんな軽い気持ちでいることが、逆に新しいパズルを生み出しやすくなっている要因な気がします。

補足

この記事のパズルは即席も即席で作ったので、何かしらの間違いがある可能性は十分にあります。

追記 (次の日)

この記事で言っていることは、行き当たりばったりでやってみた、ということだけです。
逆に、計画を立ててやった場合を簡単にシミュレートしてみます。

  1. プッテリアのパズルを改良して、囲まれた領域の中に2つの数字を入れるパズルを作った。

  2. のりのりの変種ルールのパズルをいくつか作った。

  3. ドアという要素を取り入れたルールのパズルをいくつか作った。

この3つのどれかを行なって終わったとします。
どれも悪くない結果ですけど、アイデアを形にするという意味では、行き当たりばったりで最後まで行くのが1番良いかな、と思います。
仮に上手くいかなくても特に問題は無いわけで。


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