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自分のアタマで考えよう

この本で一番心に残ったのは、「知っている」と「考える」は別モノであるという点。
当たり前のような事だけど、やはりちきりんさんの視点で具体的に分かりやすく解説されている。

最近、ネットからの文字や視覚の情報に加え、Voicyで音声からの情報も取り入れ始めたので、とにかくインプット過多になっていた自分にとって、考えることの重要性を改めて認識した。

過去に得た知識ではなく、それらを一旦リセットして、目の前の情報から「考える」ことが出来るかどうか、それが「考えることができる人」とできない人の分岐点であるとのこと。では、どのようにすれば本当の意味での「考える」ことが出来るようになるのか?
そのためのヒントを与えてくれる一冊だと思う。

要約すると以下のようなことだと理解。
「情報」を入手しただけでは、単に「知っている」だけ。
その「情報」によって、もたらされる価値(=何が分かるか?何が言えるか?何ができるか?)があるのか否かが重要であり、その価値を明らかにするのが「考える」ということであると。

これを意識せずに、やみくもに情報を入手しても、無駄に時間とコストを浪費するだけになりかねない。本当の意味で「考える」ためには、思考の棚を整理しておくのがよい。「情報(知識)」を「考える(思考)」につなげる仕組みとして、事あるごとに「思考の棚(2次元表)」を整理しておく。縦軸:入手情報、横軸:その情報により分かること、言えること、出来ること。

「情報」を「思考」につなげるための具体的な方法としては、以下のようなものがある。情報を見たときに、まず考えるべきことは、「なぜ?」と「だからなんなの?」の2つ。すべての分析の始まりは「比較」することから。縦軸 : 時系列比較、横軸:他者比較。

何かを選ぶとき、判断基準が多いと決められない。判断基準を2つに絞る、2×2マトリクスで考える、これ以外は切り捨てる。

グラフの使い方が思考の生産性を左右する。頭の中になんとなく浮かんでいたアイデアが、図、絵、グラフで視覚化されることにより、一気に具体化する。自分の考えをまずは言語化し、次に視覚化する!

<総括>
ネットの時代、知識はいつでも手に入る、もはや知識を記憶することは、大して意味を成さなくなっている。

一方、「じっくり考えたこと」は、知識よりも圧倒的に長く記憶に残る(思考は知識より忘れにくい)

新たな情報が入ったときは、①この情報を収めるのに適した「思考の棚」はどんな棚かを考え、そこに情報を格納しておく。②空いている棚に入るべき知識を常に意識しながら生活する。③空いている棚の知識が手に入った時に言えること(結論)を事前に考えておく

以上

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