AI時代の起業家に必要なこととは何か
AIを超えるGI創造者、よしじゅんです。
いつもブログを読んでいただきありがとうございます。
今日のテーマは「AI時代の起業家に必要なこととは何か」です。
今日は「〜チャットGPTからこれからの教育を考える〜 AI社会(デジタルネイチャー時代) に必要な成功の鍵とは?」というイベントに参加しました。
イベントでは、これからの教育に対する問題意識を持っている方々同士で有意義なディスカッションができました。
引用:https://www.axismag.jp/posts/2015/03/53502.html
オックスフォード大学のマイケル・オズボーン教授。彼は約10年前に「人間は雇用を失う」と発言して話題になっていました。しかし、彼の発言を自分事としてとらえていた人がどれほどいたでしょうか。
彼が10年前に言っていたことを、よりリアルにした革命的な出来事がChatGPTの登場だと思います。それには3つ理由があります。
①爆発的なユーザー数の増加
ここ数年でAIという単語を知らない人はいないくらい、AIは一般用語化しました。私は10数年前の大学時代、AIのことを専門で学んでいましたが、当時大学関係者以外でAIのことを知っている知り合いは1人もいませんでした。そこから比べると大きな変化です。
そして昨年から画像生成のAIやChatGPTのような言語生成AIが話題となってきました。
NFT、メタバースなどの技術も注目されてはいますが、それらよりも圧倒的なユーザー数(2か月で1億人突破)に到達しているのがChatGPTであり、今までのAIにない革命的なことです。これはただのトレンドでは終わりません。
②人間が使う言語の優位性の喪失
植物や動物とは異なる人間の優位性として「言語」の発明があります。主語・述語を使った多種多様な言語表現によって、人間は宗教・哲学・科学・数学・芸術・政治・経済・教育・倫理・道徳、etc...様々生み出してきました。それらの多くは自然言語を使って記述しています。
そして人間が生み出した全ての主語・述語の言語を0と1のデジタルデータに溶かし、食べて学習してしまうのがChatGPTです。言語によって意味を理解し、知識を蓄積するという、人間がずっとおこなってきたことをAIができるようになったわけです。
また、今まではプログラミング言語を使ってコードを書くことができる一部の人だけが使えるのがAIでした。しかし、すでにChatGPTに頼んだらコードも書いてくれるようになっていて、プログラミング言語を使えることが優位でなくなりつつあります。
そのような意味で、人間最大の発明である「言語」の優位性を喪失しています。
③人間の存在意義の喪失
上記、①②はこれからさらに加速していくでしょう。それが意味することは「頑張らなくてよくなる社会」の到来です。
AIがどんどん便利になり、考えなくても答えを簡単に出してくれます。ベーシックインカムが導入されれば、働かなくても生きていくだけはできるでしょう。
人間を相手にしていても、親身になって話をきいてくれないし、めんどくさい人間関係を構築するより、AIを相手に会話している方がよほど楽、そんな人がどんどん増えていきます。AIに仕事を奪われるのではなく、人間がやる気を失っていくのです。
「もう疲れた、何もやりたくない。」「頑張っても仕方ないし、、、」
そんな人だらけの社会では、自分の人生を主体性・自発性・能動性をもって歩もうとする人が増えるはずもありません。
では何が必要なのでしょう?私は「体の人間が三流AIだと気づくこと」だと思っています。人間のこともAIのこともよくわかっていないから、問題意識が漠然としていて、だからやる気を失うのです。
「人間とAIは違う」が大前提にあると、いつまでもAIに対する特別視は終わりません。
体の人間を生命体でみると、脳は電気信号によって動作する機械と同じです。電気信号が伝達されなければ、生命体である人間は1秒も動けません。AIも電気信号がなければ動作しないので、そういう意味で体の人間はAIと同じです。
記憶力や脳の処理速度で言えば、圧倒的にAIの方が上なので、人間は三流AIなのです。
経営の神様、ピーター・ドラッカーはこのような言葉を残しています。
頑張らなくてもよい社会に起業をしようという人を増やすのはなかなかに難しいことです。人間が三流AIだと気づいたとき、自分って何だろう?人間って何だろう?と初めて考え始めるのではないでしょうか。自ら疑問を持ち、考え始めることこそが起業に向けた第一歩だと思います。
ChatGPTのようなAIの進化は秒単位で進んでいき、終わることはないでしょう。近い将来、人間に近いAGI(汎用性人工知能)が登場する可能性も示唆されています。
今日のイベントを通して、より考えを整理するきっかけになりました。感謝しています。
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