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レモン会議(タイトル変更) #シロクマ文芸部

 「レモンから」というお題で、思いつくのは今、これしかない。あやしもさんの短編小説「レモン」は、noteの一部で米津玄師の「lemon」くらい有名になりつつある。

 当初この記事を「レモン論争」というタイトルにしていたのだが、いろいろ考えて、「レモン会議」というタイトルに変えた。
 自然発生的に「論争」という言葉を使っていたが、この「レモン」によって引き起こされた現象は、自分の考えを主張したいとか、誰かが誰かを言い負かしたいような話ではなく、恋愛にはいろいろな立場や見方があり、ひとりひとり見えている世界が違うということを知りたい、とみんなが思っていることの証で、そういう「場」なのだと思う。
 だから「論争」ではなく「会議」にしてみた。
 途中でタイトル変更してすみません。

 今回のシロクマ文芸部のお題が「レモンから」であることを知って、きっと同じことを考えた人は多いのではないか、と思う。

 それで私は、いまこそ「シロクマ文芸部」のレギュラー部員としての特典、つまり「事前にお題を知ることができる特典」をフルに生かし、さらに「はじめての予約投稿」をしてみることにした。

 機先を制して、レモン論争の火に薪をくべようという魂胆である。

 問題のこの小説に対しては、多様な議論が巻き起こっているが、私なりのコメントもしたくて、こんな記事を書いた。

 「レモン」の論争の焦点は、元カノが夜中に「泊めて」と尋ねてきて家に入れる主人公・章はどうなのか。悪いのは態度をハッキリさせない彼なんじゃないのか。彼女が来ても受け入れてはダメだろう、そこはきっぱり追い返すべき、という派と、いやいや、悪いのは思わせぶりでいつまでも章をカレシ扱いしている元カノでしょ、家に来ちゃだめでしょ、という派。そこに、ちょっと待って、誰も悪くないよね、という人たちと、悪いのは元カノを不安定にさせてる元カノの夫でしょ、という論が加わり、賛否両論が喧々囂々としている。

 そして先日、ついに大御所ピリカさんが、このお話のスピンオフを小説にして投稿。火に薪をくべた!

 ピリカさんの『ヒトリ珈琲』のシリーズは、日常の生活に疲れを感じた人が誘われるように足を踏み入れる癒しのカフェのお話。その第二回目に登場するのが、あやしもさんの「レモン」の主人公、章くん。

 しかもヒトリ珈琲の丸眼鏡の癖毛イケメンのカフェ店長(昼の雑貨店店長の弟)が章くんに提供するのは、アールグレイティー。
ベルガモットのフレイバーだ。

 あやしもさんのリアルなお友だちであるヱリさんの「ベルガモットのともだち」を彷彿とさせるお茶。実に気が利いている。小ネタ満載だ。

 ピリカさんはあやしもさんの「レモン」を読んで、章くんは元カノに未練がある、そんな自分にちょっぴり疲れてる、ということを感じ取ったんだな、と思う。

 章くん。
 いよいよnoteのみんなに愛されはじめているキャラクターだ。

 ちなみに、noteの創作作品の中で行きたいカフェ、といえばdekoさんの『オールドクロックカフェ』だったが、ピリカさんの『ヒトリ珈琲』も行ってみたいお店にリストアップされた。
 どちらもきっと心に何かを抱えている人しかいけないカフェなのかもしれないが、行ってみたいお店である。

 さて、『ヒトリ珈琲』の章くんの回の最後には、ピリカさんが

さあ!
レモン論争の続きやろうぜ!(笑)

 と、熱く参戦を促している。

 私も続きに参戦したい、と思った。で、コメントのつもりで、この記事を書きはじめた。

 のだが。

 軽くコメントレベルの字数を越えてしまったので、私もスピンオフ参戦とさせていただこうと思う。

 では、いざ。



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