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優れたチームほど失敗が多いって本当?

チームワークの向上に不可欠な『心理的安全性』についてお伝えするシリーズ記事5回目の今日は、心理的安全性と失敗の関係についてお話しします。

優れたチームって、『失敗』という観点から見るとどんなチームだと思いますか?

ミスや失敗が少なくて成果も出ている…それが優れたチームの所以、と直感的には思われるかもしれません。でも、実際には真逆なんです。

優れたチームほどミスや失敗が多い。でも成果は出ている。

ここには心理的安全性の要素が深く関係しています。心理的安全性が高いチームでは失敗が増えるという事実があります。

『失敗が少なくて優秀なチーム』は見せかけの可能性アリ

海外での事例ですが、病院で働く人たちを対象にしたある興味深い調査があります。

心理的安全性の考え方をメンバーが理解したチームと、そうでないチームの軽微なミスの数を数えた実験があります。実験者は、心理的安全性を理解することでコミュニケーションが良くなり、職場でのミスが減少するだろうという予想のもと実験を行いました。

すると結果は実験者の意図とは反して、心理的安全なチームの方がミスの数が増えたのです。

なぜそんなことが起こったかというと、コミュニケーションが良くなったことで、軽微なミスも報告される割合が増えたということです。つまり、ミスが増えたと言うか正確にはミスの報告数が増えたのです。

失敗は人には言い難いものです。だから、言わなくても大きな問題にならない失敗であれば、隠される傾向があるということです。

心理的安全な場では、そんな小さな失敗も共有されるようになります。実験の期間では報告されるミスが一時的に増加したかもしれませんが、このチームはきっとその後、お互いの軽微なミスの経験も知っているので学びが多く、どんどんとミスが減っていくのだろうと思います。

そうやって情報共有されることで、より優れた成果の出るチームへと成長していくんですよね。これが、心理的安全性と失敗の関係です。

あなたのチームでは、些細な失敗も共有することができているでしょうか?最近は重大なミスをも隠蔽してしまうことで大きな問題に発展することも多々あります。名だたる大企業が隠蔽や捏造のために失墜している様子は誰もが記憶に新しいと思います。

そこまでいってしまってはやや手遅れ感がありますが、そうならないように、心理的安全性を高めることを意識したいものです。

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明日は、チームの心理的安全性とイノベーションの関係についてお話しする予定です!

お気持ちだけでも嬉しいです。ありがとうございます!