見出し画像

反対意見はイノベーションの栄養素

今週は『心理的安全性』に関するnoteを連投しているヨシヒロです。

今日はチームやコミュニティの心理的安全性を高めるメリットのひとつとして挙げられる『意義のある対立が後押しされる』という点についてお話しします。

『心理的安全』は、誰も反対意見を言わない平和な場…ではない!

心理的安全性の高い環境では、意義ある対立が後押しされると言われます。もう少し平たく言えば、お互いに気兼ねなく発言できる心理的安全な場では、反対意見も素直にその場に出てきて議論が活性化する、ということです。

反対意見というのは言いにくいものです。たぶん、日本人は文化的背景からしても特にそうだと思います。反対意見は相手を否定するように感じられて、言うことを躊躇してしまうんですよね。

でも、チームメンバーがお互いに『この場は心理的安全性が担保されている』と言うことを認識していれば、反対意見も出しやすくなります。

反対意見は相手を否定するということではなく、その主張に対して別の視点の意見を持っているということです。

“反対する”って言うとなんだか“相手を否定する”って言葉に脳内で勝手に変換されそうな感じがしますが、実はそうじゃないんですよね。ただ別の視点を持っているというだけ。

だから、反対意見というのは発言者を否定するものではないけど、発言者の意見そのものを否定することにはなります。場合によっては批判も含まれるかもしれません。あくまで、発言者ではなく意見そのものに対してですが。

あからさまに意見を否定されることは普段あまり無いけど、そういう意味で心理的安全な場とは、“心理的安全”なんて言いつつも結構手厳しい場だったりします。

自分が言った意見は誰もが否定するかもしれない。そんな環境です。だからこそ、じゃぁどうすればいいか?という次のステップに進めるわけですが、慣れてないと「あぁ否定された…」と打ちひしがれてしまうかもしれません。

でもそれはお互い様だし、自分は反対だと思ったらやはりその意見が表明されるべきです。心理的安全な場づくりとは、誰も何も否定意見を言わない安心な場づくり…ではありません。

チームの生産性を最大限に向上させるという視点において、腹を割ってお互いに話すことができるというのが、心理的安全な場なんです。

ここのところが、チームに心理的安全性を根付かせるときのひとつのハードルになるように思います。つまり、“心理的安全”という字面だけ見て中身をよく理解していないと、誰からも否定されない安全な場だと誤解されることがあるからです。

繰り返しになるけど、心理的安全な場は反対意見もどんどん出てきて、そのおかげでお互いの理解も促進され、そして相反する意見も考慮した良いとこ取りの第3の結論が生まれたりする…それが心理的安全な場づくりです。反対意見は言わば、イノベーションの栄養素です。

【告知】2020年5月27日(水)心理的安全性オンラインセミナー開催!

心理的安全性に関するワンコインセミナー(オンライン)を開催させていただきます。

心理的安全性とはどういうものか?それを高めるとどうなるのか?具体的にどうやって高めていけばいいのか?そんなお話を、場の心理的安全を高めるワークを実際にやりながらお伝えしていきます。ワーク中心のセミナーの予定です。

・会社の会議で全然意見が出なくて困っている
・チームメンバーがどんなことを考えているのかわからなくて話しづらい
・自分のチームやコミュニティをより安心感のある場にしたい

といった人に参加してもらえたら嬉しいなと思います。

明日は、チームの心理的安全性と失敗の関係についてお話しする予定です!



お気持ちだけでも嬉しいです。ありがとうございます!