オススメの100曲 from 2021 by Yoshi
最近全然文章を書けてなくてですね。こう時間経っちゃったワケなんですけど、久しぶりに書いてみると楽しいですね。これから短い文章もどんどん出してこうと思います!
以下は2021年にセレクトしたオススメしたい100曲を今更紹介するというものです。本当は2021年の12月に出す予定だったんですけど、深刻な怠惰が原因で少し遅れました。すません。書いているタイミングが10ヶ月幅があるので、文章がめちゃめちゃなことになってまってますが、スルーで!
このnoteの楽しみ方なんですけど、100曲全てにあれこれ自分が好きな部分を語っている構図になってます。AppleとSpotifyとYouTubeでプレイリスト作ったので同時に楽曲かけながら読んでもらえると嬉しいです。読んで面白かったら次の曲行ってもらったり、自分のタイプでないときは次の曲を聴いたり、お好きに使ってもらえるとです。ベスト100曲ではなくオススメの100曲なので、その理由がそれぞれブワーとある感じです。日本、アメリカ意外にも韓国とかドイツだったり、HipHop多めですけどジャンルごちゃ混ぜ入れてるので宜しくです。
これだけ曲がリリースされている世の中で、ちょっと昔の曲をもう一度聴くには良きタイミングだと思います!では!お願いします!!下プレイリストのリンク貼っておきますね!
Spotify:
Apple:
YouTube:
1. The Kid LAROI - Stay ft. Justin Bieber
今年世界で最も流行った曲と言われればこの曲。個人的にも一時的にこればっか聴いてました。リリース前からSnippetでJuice WRLDのバースを混ぜたものが、YouTubeやTikTok等でとにかく人気で私もそれで知った感じです。
Juice WRLDのバースが恋しいですが、Justin Bieberもいいバースを持ってきてくれましたね。一度聴いたら1ヶ月は耳に残る強烈なフックが最高です。
ちなみにJuice WRLDのバースは、Big Swagって曲から切り取られてところが使われてます。曲というかスタジオセッション?
2. okudakun, e5 - oeoe
SoundCloudを中心に楽曲を多く上げている2人のストリーミング公開曲。お2人とも10代という若さに加え、セルフプロデュースの才能も長けているという日本のシーンにとっても今後が楽しみな才能。最近いろいろなところで名前を聞く機会が増えてきましたね。
気の抜けたようなokudakunの心地よいフロウとe5のハイトーンのラップが、Hyperpop系譜のビートと重なったgreatな曲です。
「文句たれるあんたどうせ明日もつまんないんだねウケる」ってe5バースは強烈で最高ですね。まともに食らったら寝込むと思います。
3. Leon Fanourakis - Better Now ft. WILYWNKA
アルバム曲ですが、これが好きすぎてMVを心待ちにしています。なんでこれがリードではないのかと、そう唱えております。
Leon Fanourakisのグサグサ刺さるような低いラップが、ビートと本当あってますね。WILYWNKAの呟くようなラップも合わせて、2人とも虎視淡々と頂点を狙ってる様子がビリビリ伝わってきて、かっこいいです。
4. 42 Dugg - 4 Da Gang with Roddy Rich
まさかのScorpionsのNo One Like Youサンプリング。42 Duggの独特な声がロックベースのビートでもウネウネとしてて最高に楽しい曲です。歌詞でもCMGにメンションしてますが、CMGとサインしてから物凄い勢いでシーンをあがって行ってますね。Moneybagg Yoに42 DuggはもちろんEST Geeも今年は押し上げ、Yo Gottiさんの発掘能力の高さがさらに開花した1年のようにも思います。
RockstarでDaBabyにバースを送った後は、ロックサンプリングで42 Duggと共演して、大ヒットと仕事人感あるRoddy Ricchにも大感謝です。いい曲をありがとう。
5. glaive - synopsis
個人的ニュースですが、2020年と2021年比べて最も聴く時間が増えたアーティストはおそらくglaiveです。そんくらいはまりましたね。今あるHyperpopの文脈で間違いなく中心にいた人物。できた曲をまずお母さんに聴かせていたエピソードがめっちゃ好きです。2020年から楽曲の投稿を始め、2021年にはLyrical Lemonadeへ。才能があれば、突き抜けられるということが、パンデミック後はさらに加速している気がします。
glaiveのメロディーセンスが私はずば抜けていると思っていて、アルバムの中でもそれが一際目立っていたsynopsisを選びました。
6. Lil Skies - Take 5
Lil Skiesは前の方が良かったってチクチク言葉をよく目にしますが、いい曲もちゃんと出してますからね。Take 5はそんな中の1つです。一度ラップが始まれば、水が流れていくみたいにスラスラと文字が通っていくのは、何度聴いても気持ちがいいものです。
どうでもいいんですけど、Lil Skiesのラップってわかりやすい英語よく使ってくれるんで、英語勉強するには最適なんじゃないかと思います。教科書に組み込んで欲しいくらいです。
7. Tim Pepperoni - NERVOUS MODE ft. Lunv Loyal
最近日本語ラップでオススメない?と聴かれたときに、真っ先に答えたのがこの曲です。ハイトーンラップは自分の大好きジャンルなんですけど、Lil Keedとも、Young Thugでも感じたことない新しいツボを押されたときに、感動を覚えました。
インタビューでポップなトラックの中に、ネガティブな面も込められているという話をしていて、正しくそれが1曲の中に詰められていたと感じます。日本で一番ラップがうまいLunv Loyalのバースもさすがでした。一曲の中で細かくフロウやリズムを切り替えていくことで、次のラインが楽しみになっていくそんなラップでした。
8. Key Glock - Ambition For Cash
今年以降どこかで彼がメンフィスを飛び越えアメリカの中心にまで、のし上がっていくんじゃないかとこの曲を聴いたときに確信しました。フルートが1曲通して鳴り響くビートに、Key Glockの低く冷たいラップが響き渡る1曲。骨に直接響いてくるようなTay Keithのビートは最高です。13歳の頃から金への嗅覚を持ち続けていることがわかるフックは、生まれながらに金を求めるKey Glockの貪欲さを物語っていますね。
同胞のYoung Dolphが銃撃に遭い亡くなったことは、HipHopシーン全体にとっても悲しいことでした。メジャーレーベルからの大金を断り、インディペンデントアーティストとして、ストリートからのロールモデルとしてEMPIREを成功に導いた彼の功績は計り知れないです。彼らは現行トレンドに乗ることなく、メンフィスの音を世界に繋ぎ続けていました。これからも彼らの音楽がより広まることを祈ります。RIP Young Dolph
9. dodo - nirvana ft. tofubeats
1度聴き、2度聴き、3度目は歌詞を見ながら聴き、この曲の奥深さはどこまであるのかとどんどん深くハマっていった人は私だけじゃないはず。nirvanaは沼です。nirvanaは翻訳すると涅槃という意味なんですけど、よくわからない人はググってください。その上で話します。
タイトル通り悟りを開いた状態にあるのかという点は、実際この曲では重要ではなくて、その中間にあるような、微妙な感情のばらつきがうまく表現されていると感じます。始まりがあればいつかは終わりがあるもの、簡単に切り替えられるものもあればそうでないものもあります。音楽に対して、恋人に対して、そして生と死に関して、立場、年齢、キャリア、等々それぞれ違いのあるdodoとtofubeatsだからこそ噛み合った感情がそのままに描かれていて、とにかく心を掴まれました。
MVの序盤ではあんなに燃えていた炎も、終盤では消えかかっていて、そうしたときに抱くなんとも言えない感情に気づかせてくれる曲でした。
10. Blueface & Og Bobby Billions - Outside(Better Days)
初めて聴いたときの感想は、「今Bluefaceこんな感じなの?」で、そのすぐ後に思ったことは、「今のBluefaceめっちゃいいじゃんか..」です。今のBlueface、めっちゃいいです。大事なので2回言いました。
元々はOg Bobby BillionsにMO3が参加したものが大ヒットしたんですけど、その後ミッキーverなんかも出て、TikTokでも流行ってました。MO3の方も入れたかったんですけど、Bluefaceの方のバースを聞いてもらいたい気持ちがありこうしてます。
Bluefaceのラップは前のめりで金の女ウォーみたいなタイプで覚えてる人がほとんどだと思うんですけど、これはしっかりとビートに乗せています。若い世代の問題についても、Bluefaceのラップは自覚的で、問題の一部になっているという、そして聴いている人もそのサイクルの中にいるという訴え方をしています。「ラップのスタイルを変えた」って騒がれていましたけど、フロウもリリックも成長している過程のように感じます。これからも期待のアーティストです。
11. YNW BSlime - Citi Trends ft. NLE Choppa
ついに、あの、BSlimeが、声変わりしました。アーティストが声変わりした!なんていうのは記憶にある限りJustin Bieberが最後な気がするんですけど、他にいましたっけ?
ハイトーンが特徴だったBSlimeが声変わりするなんて、とても残念です、と思いきやめっちゃいいですね。最高です。兄のYNW Mellyにも引けを取らないメロディーセンスはさすがで、まだ14歳ですからね。今後が恐ろしいです。
後半のNLE Choppaに関してはもう言うことないです。MVの中では兄貴っぽい立ち振る舞いをしていて、NLE Choppa早い頃から追ってて良かったなぁとなんか嬉しくなりました。いつものようにまるでヘッドフォンから打たれてるようなマ銃撃みたいなフロウが、うまくBSlimeとも噛み合っていて、この曲を一段とレベルアップさせました。
12. STARKIDS - STARWALK
Space Boyを中心にSoundCloudからDMでメンバーが集まっていったと言うSTARKIDS。まさに才能の詰め込んだようなグループで、どれを聴いても高いレベルでメンバーがラップしているのが、ばちばちしていてとても好きです。
どの曲もいいんですけど、TAHITIとleviが参加したSTARWALKが一番聴いていたのもあってピックしました。ファッションも個性的で、飽きないですね。(Space BoyがコムドットのYouTubeになぜか映り込んでいたというニュースが面白くて好きです)とにかく読むより見る方が早いのでMV行ってください。では✌️
13. Pooh Shiesty - Switch it Up ft. G Herbo, Bo More Heroes
Gucci Maneから直接DMが来てそこからサクセスストーリーに繋がったPooh Shiesty。彼がBack In Bloodで魅せた「Blrrrd Blrrrd」ってアドリブはもはや社会現象レベルでしたね。オリビアロドリゴが一番盛り上がってるときに、Apple Musicでスッと抜いて1位とった時はアメリカだなぁと思いました(深い意味はないです)。余談なんですけど、Pooh Shiestyがオリビアロドリゴのことをライセンスガールって呼んでいたのはウケました。
常に眠そうな目と、気怠そうなラップ。そこから繰り出されるパンチラインの連続はもう一度食らったら逃げ出すことができなくなります。
14. Cico P - Tampa
誰かが「Cico Pはラップじゃなくてメディテーションだ!」って言っていて、それ初めて聞いた時、(意味はわからないんですけど)とても納得しました。意味はわからないですけどね笑
一回ボーカルレコーディングした後にもう一回ボーカルとったような変な処理してあるんですけど、なぜかそれが物凄い心地がいいんです。聞けばわかります。目を閉じて聴くと、まるでリラクゼーションにいるかのような感覚になります。TikTokバズの後、Kevin Gatesのコサインもあり、ぐんぐんと伸びてますね。これからも楽しみなアーティストの1人です。
15. Young Stoner Life, Young Thug - Litty ft. DaBaby
擁護のしようのないコメントをしたことで、一気にキャンセルに移ったDaBaby。その後Kanyeのサポートもあり、いったいどこに落ち着くのかといった感じの1年でした。著名人が一度ミスしたことで起きるキャンセルカルチャーを、全て正しい行いと片付ける事はできないと思いますが、DaBabyの発言は世の中を良くしようと動いている人を侮辱する行為であって、なぜここまで学ばずにいたのかという点はとても残念でした。
私個人としてはMiley Cyrusの動きには賛成です。人は知識を持って生まれてくるわけではないので、DaBabyだけでなく多くの人が学習する機会にすべきだというのは同意です。曲の方触れます。
Young Thugが地元に現れてからGunnaやLil Babyのようなスターを育て上げ、今もなおフックアップし続けてるのはどれだけすごいことか。フロウも毎回驚かせてくれるようなものを持ってきてくれて、玉手箱のようなアルバムでした。Young Thug曲選ぶときにDoja CatとのPaydayと迷いましたが、まさかのDaBabyとのハモリに痺れたこちらで。
16. Lil Tecca - CHOPPA SHOOT THE LOUDEST ft. Chief Keef, Trippie Redd
今年のLil Teccaは正直すごい好きな曲ばっかで文句なしでした。アルバムも最初から最後まで最高です。SoFaygoのブレイクアウトソングでもある「Knock Knock」をプロデュースしたのもLil Teccaということで、能力開花の年だったと思います。Lil Uzi Vertのデラックス版大成功から、こぞってみんなラッパーが乗るようになりましたが、実際追加されてめっちゃハマった例ってあんまりないですよね。その点Lil Teccaはまたひとつギアをあげた曲を追加してきています。
メロディーが流れるように繋がっていくYou Don't Need Me No More、Gunnaとの美しいバース交換のRepeat Itとどれ選ぶか迷いましたが、想像できない3人でRage Beatを乗りこなしていたこの曲が一番ハマったので決めました。
17. H.E.R. - Find A Way (REMIX) ft. Lil Durk, Lil Baby
相変わらずLil Babyがめっちゃかっこよくて、相変わらずLil Durkもめっちゃかっこいいですね。彼らが生まれてきてくれたことに感謝です。
アルバム通して彼女の恋愛について、自分自身と戦っているような曲が多かったですね。一個前のDamageでもパートナーとの関係に苦しんでましたし。
そこからいきなりFind A WayでLil Babyという帯刀を手に入れて登場みたいな感じがしてカッコ良かったです。Lil BabyのラップはH.E.R.の内なる部分なんですかね。聴き込んでないので違ったらそっと教えてください。
18. Kanye West - Off The Grid ft. Fivio Foreign, Playboi Carti
何をやるにもぶっ飛んでいて、それでいて常に気になってしまう。待たせた分失望させることなくとんでもないアルバムを出していくという… スターってこういう人を言うんだなぁと実感しました。一説によるとアルバムリリース前に約13億円をアルバムで稼いだと… この話意味分からなくて大好きですね。
リリースパーティーでも一段と話題になっていたのが、Fivio Foreignが覚醒していると言う話で、自分も確か2回目のリリースパーティー見たんですが、一番カッコ良かったのがこの曲でしたね。良くないなと思いながらYouTubeで結構聴きました。
リリースされて聴いてみたら、もう最高でしたね。ドリルといえばPop Smokeみたいなとこありましたけど、Fivio ForeignはFivio Foreignとして彼のスタイルを定着させた曲になったと思います。If you got a name, then you gotta protect it って痺れましたねぇ…
19. daine - boys wanna txt ft, ericdoa
現代のインスタグラムDM話をそのまま曲にしたらこんな感じになりますね笑 コロナにおける今の時代をまるでハサミで切り取ったかのような曲で面白かったです。MVのericdoaも遠隔出演ながらかましていました。
プロデュースには100gecsのDylan Bradyとザハイパーポップど真ん中。もうこう言うのは大好きです。daineのこれからにも注目ですね。
20. HOMIES - Siren Remix ft. Uneducated Kid, Paul Blanco
韓国からはShow Me The Moneyなどからラップのうまい新人が毎年ピックアップされてシーンを駆け上がって行きますが、その中でもめちゃくちゃにラップがうまい3人組が現れました。ノーマークのところからSuperbeeが主催するラップアカデミーで一躍注目を浴びて、そこからの快進撃は半端じゃないです。韓国の全体チャートでも爪痕残しまくってます。
3人組のラッパーというとMigosを思い出しますけど彼らとはまた違ったそれぞれのメロディアスなラップが気持ちよく回っていきます。ラップでティキタカやってます。まじで笑
彼らビートのチョイスには相当こだわっているらしく、どの曲もビートがあたりですので、是非チェックを。
21. Ché - Louisville Slugger
プレイリストか何かで見つけたと思うんですけど、最初の10秒で完全に心奪われました。多分皆さんもそうなると思います。とにかくラップがうまい。本当にうまい。
ただカタカタラップが早いだけではなく、その中でもフロウを細かく変えながら緩急つけて落としてきます。気づいたら頭振っちゃいますねこれは。キャリアがそこまで長いわけではないので曲数は少ないですが、この曲と「Tiramisu」は必聴です。
22. Reggie Couz - Drag Race
正直人によります。微妙だっていう人も多いかもです。まるで2060年のPlayboi Cartiだとか言われてますけど、確かに未来いってるなみたいなとこはあります笑
スキルが決して高いわけでも、歌詞が優れているわけでも、ビートが新しいわけでもないですが、とにかく頭に残っていて、もうこれは入れるしかないなって...
キャッチーなフックを作ることに関しての能力は非常に高いと思っていて今後のポテンシャルにもかけて是非。
23. ABRA - Unlock It ft. Playboi Carti, Boys Noize
Awful Records出身のABRAとPlayboi Carti。この2人の文字だけで興奮するのに、そこにBoys Noizeですからね。これ間違い無いんですよ。
ビートの上でまるでポールダンスするかのようなABRAも最高なんですけど、Playboi Cartiのバースの入りがね、もう本当にやばい。もうね。聴いた人はわかる。
24. Kidd G - Teenage Dream 2 ft. Lil Uzi Vert
Lil TracyとLil Uzi Vertの「like a farmer」とかYoung Thugの『Beautiful Thugger Girls』とかのCountry Rapが自分は大好物なんですけど、正しく自分が好きなゾーンのど真ん中にきた曲でした。
完全にトラックはKidd Gのスタイルなんですけど、Uziがうまく合わせてます。like a farmerでカントリー系のビートと相性が良いのは分かってたんですけど、やっぱりちゃんと相乗効果でより良い曲にするのはさすがです。Uziには是非アコギを持ってカントリーアルバムを出して欲しいところ。
ちなみに知らない人も多いのでいっときますが、MVにトラクターと馬とカウボーイハットが出てくるとなぜか名曲になります。
25. Tohji - My Swag
耳の気持ちいい部分を毎秒刺激してくれて助かります。イギリスでのライブなど様々な方向で時代を切り開いているアーティストだとは感じますが、この曲はそんなシーンを引っ張っていく象徴のような曲になるのかなと感じています。
リーダーとして全てをまとめあげるような動きではないですが、プレイヤーとしての生き方、在り方だったりは常に唱えていて、音楽でもその姿をしっかりと体現している姿はかっこいいですね。かっこいいとは何かを教えてくれるような曲でした。
26. DADA - High School Dropout
今年知った日本人のラッパーで一番衝撃をくらったのは間違いなく彼ですね。愛のタトゥーや弟の存在など引っ掛かりとなるような要素が多くありますが、それを遥かに超えるリリックのセンスに正直ビビっています。
お金やドラッグを中心とした言葉がギラギラとリリックには散りばめられてはいますが、その中にも寂しさや虚しさ、怒り、いろいろな感情を閉じ込められていて、1行1行噛むたびに違う味がしてきます。
自分の目で見たそのまんまの景色と、客観的にもそれを捉えている歌詞がなんとも言えない奥深さを出してますよね。Kodak Blackもそういう描写がうまいと思うんですけど、まさか日本からこんなにも素晴らしいラッパーが出るなんて。嬉しいですね。
27. LUCKI, F1LTHY - 2019
Working On Dying信者として、最高なビートがきましたね。毎年今年くるラッパー言われているアンダーグラウンドのスターですけど、これはもうLuckiの時代が来たといって大丈夫でしょう。
『Wake Up Lucki』でラップ自体やることは大きくは変えてないんですけど、アングラのシーン自体が注目されていくにつれ、自分のスタイルを確立していたLuckiは一歩先を行って当然ですよね。Pluggだったりの影響を受けたのか今までより若干テンション高めなビートで、その分ダルダルなラップがより引き立っているようにも感じますね。今のトレンドに対してLuckiが導き出した答えは、最高になってます。
28. Baby Keem - family ties with Kendrick Lamar
Kendrick Lamarの従兄弟とのことで一気に注目浴びたBaby Keemですが、この血が原因なんですかね?めっちゃ良いです。
久しくアルバム出してないKendrick Lamarですが、キレッキレですね。Baby Keemの吐き出すような?ラップからのビートスイッチで切れ味どんどん増してくるKendrick Lamarのラップは攻撃力ありますねー。アルバムもtrademark usaでいきなりビートスイッチ使ってきてこれもまたかっこいいんですよねー。と思ったら次の曲はまるで50centが乗り移ったみたいなラップするし聴いててほんと楽しメル一枚でした。
そう言えば前のアルバムでMY EXが好きで一時期ずっと聴いてましたねー
29. Isaiah Rashad - Lay Wit Ya ft. Duke Deuce
いい意味で期待を裏切ってくれた曲です。ft. Duke Deuceの時点で気付けよって話ですが...笑
Reasonとab -soulの「Flick It Up」聴いたときも同じこと思いましたが、いつもと若干違うトレンドのビートに乗ってもTDEのメンツはみんなめちゃくちゃラップうまいんだなってしっかりと教育されます。
気の抜けたフロウでゆらゆらと揺られながら進みますが、Duke Deuceの「ワタファーーーーー!!」からペース変わって良い感じにバランス取れてますよね笑
30. LISA - MONEY
この曲の恐ろしいところはですね、一回聴くとまじで頭から離れなくなるんです。フックのキャッチーさが怖いというかもう。後半になるにつれてK-Popらしさを取り戻してくるんですけど、普段聴かない人にとっては新鮮だと思います。
TikTokでもとにかく動画が回ってますね。ある種フックのキャッチーさを測るツールとしても優秀なアプリだと思ってますが、これは文句の付けようがないです。
drop some moneyです。
31. 21 Savage, Rich Brian, Warren Hue & Masiwei - Lazy Susan
Tokyo Driftで世界中で流行を起こした88risingですが、それ以降少し静かめでした。Rich BrianがSpotifyでアジア人ラッパーで初の1000万マンスリーリスナーを達成したりと記録的な出来事はありましたが、なんかチームとして動きないかなぁ... って時にちゃんとかましてくれましたね。
4人のマイクリレーが淡々と進んでいくビートを少しずつ磨いていくようななんとも満足感のある曲です。Rich Brianは引き出し多いし、それを的確に引っ張って滑らかにラップしてるのが心地よいですね。韻踏むためにスペイン語持ってきたりなんともよくわからん妙技をしてきます笑
32. Lil Uzi Vert - Demon High
いきなりJuice WRLDのトリビュートから始まり(all girls are the sameのリリックですね)、そのフックで一気に心掴まれました。ハロウィン時期にリリースだったのもあって、MVも仮装した人に囲まれたスクールバスからシーンが始まりますね。
周りが色々騒いでいるのに一人真顔だったり、周りが真顔なのにUziだけ笑ってたりと奇妙なMVですが、Juiceの歌詞だったりと重ね合わせると、だんだんと周りの言ってることが分からなくなってくるUziなりの寂しさも見てとれます。昔売れてないけどCartiと曲作ってた時が一番楽しかったってインタビューで言ってたり...
あと2ndバースの音抜きのところ爆音で聴くとめちゃくちゃ気持ちいいです。
33. YSN Fab - Buss A Move
自分が最近注目しているラッパーです。一部からはカナダのRoddy Ricchなんて呼ばれていたりしますね。Lil TJayだったりのメロディアスなフロウも非常にうまいんですが、このビートみたいにラップスキル求められるビートではLil Skiesのようなスタイルもうまく使いこなしたりできます。LIl Skiesもど田舎出身なんで、インターネットラップ育ちの傾向でしょうか...笑
ちなみにYSN Fab出身のマニトバ州は永住権が取りやすいことでも有名です。カナダに住みたい人は調べてみてね。
34. Yung Tory - 10X10 ft. Skooly
定期的に自分のドツボの曲を出してくれることで有名なYung Toryですが、その中でも特にど真ん中だったのがこの曲。Skoolyが本当によくハマってますね。Ft. Skoolyの安心感はTy Dollaをも凌駕すると私は思ってます。
去年出したKevin RollyとRoy Woodsとの「Make Some」って曲もめちゃくちゃ良かったんですけど、歌唱力あるタイプのアーティストと組むと最高な化学反応を起こしてくれます。
トロントから早く抜けて全米でもヒットして欲しいですね。
35. Headie One - Siberia ft. Burna Boy
アルバム自体クオリティ高かったですね。Ain't It Differentとかあれなんですかマジで。HipHopの中心はイギリスやぞって強く主張している風にも感じました笑
ここではデラックス版に入ってたドリルじゃない曲を選んでるんですが、アルバム通して聴くとここでこれかぁ〜と違う箇所殴られた気持ちになります。それがね、いいんですよ。Sold Out Dates系のビートでも俺はできるぞと貪欲さも好きです。
Burna Boyどんな感じに入れるのかなぁ〜と前半楽しみにしながら聴いてください。売れてるアーティストの理由が分かります。
36. Lil Berete - Top Shotta
そろそろ売れてもいいのではないでしょうか? (勝手に呼んでますが)トロントの星Lil Bereteをどうかよろしくお願いします。
8~12歳までギニアに住んでいたそうで、影響を受けたアーティストもYoung ThugとAkonと少し変わっています。これまではYoung Thugの部分が強かったですが、うまくアフロバイブスを曲の中に取り込む道を見つけたみたいですね。
ここからのLil Bereteは楽しみですよー皆さん。ご期待を。
37. LEX, Only U & Yung sticky wom - STRANGER
チームを作り、インスタ&TikTokとデジタル上で話題を作り、ライブでムーブメントを起こし、チャートも駆け上がり金も稼いでいくと。海外で実際に起きているムーブを日本で達成しちゃうんだから、これはもう本当にすごいことですよ。LEX、Only U、Yung sticky wom含め彼らのチームがコロナ以降の日本のHipHopにどれだけ影響を与えていることか。
一度聴いたら忘れないキャッチーなフックに、ライブでの盛り上がるOnly Uのパンチラインと、完成度が非常に高い曲でした。
38. Conway the Machine - Scatter Brain ft. JID, Ludacris
渋すぎる。MVはまるで赤犬と青雉に挟まれているコビーみたいになっておりますが(ワンピース知らない方すみません)、全員の良さがこれでもかと濃縮されてます。
Conwayはプラチナムもゴールドもとったことないとラップしつつも貪欲さと厳つさ溢れまくってますし、JIDのワードプレイは一級品出し、Ludacrisはみんなの父だと言ったり、言い分をみんな通してていいですね。皆自分に素直であれ。
39. Joyner Lucas & Lil Baby - Ramen & OJ
Logicに喧嘩をふっかけ自分から誤ったり、小規模なビーフをいくつか巻き起こすJoyner Lucasですが、ファンベースが強くここまで人気なのはラップがただひたすらに上手いからですよね。今回も腕っぷしの強さが際立ってます。
脂が乗りに乗ったLil Babyが最高なバースを持ってきてるんですが、JLも負けてないですねぇ。この曲マジで味が濃すぎるね。ね。
とりあえず間違いないんで聴いてください。あとLil BabyのBoom Boom Boom Boomの部分がMVでかっこいいので見てください。これは強制です。
40. Yung Skrrt - u.s.baby
クネクネしたフロウが面白いラッパーですね。Plugg系のアーティストとも近いようなフロウで、歌唱力が高いわけではありませんがビートとマッチした面白いラップします。
ラッパーとしてのYung Skrrtも好きですが、プロデューサーとしての彼は天才だと思います。何か一発でれば一気にTake a day tripみたいな立ち位置に行きそうです。あとギャグのセンスもいいのが推しポイントです。
41. Culture Jam(Young Boy Never Broke Again & Rod Wave) - Everything Different
Culture Jamという名前は、NBAのスターであるカワイ・レナードとワーナーの共同プロジェクト名です。楽曲リリースだけじゃなくて、メディアだったりと色々な動きをしていますね。NBAも好きなのでよく見たりしてますが、カワイ自体あんまり表に出てくるタイプではないので、ちょっと意外でした。バスケットボールとHipHopを軸にした慈善活動が動機と知って、彼のソーシャルな部分にリスペクトです。
MVは高校生ボーラーのマイキーウィリアムスが出演に、ザど真ん中というビートで、Rod Waveとヤンボイですからね。もう正解のピックしかない笑
42. Blocboy JB - M.E.M 2 Jacksonville ft. Spotemgottem
フッド違う2人のコラボっていいですよね。これも自分が終えてなかっただけかもですが、予想全くしてなかったので若干疑いながら聴き始めしたが...
ええやないですか。
安定したBlocboy JBのフロウの間に暴れん坊なSpotemgottemのラップが走り回ってて、めちゃくちゃいいコラボじゃないですか。いやーこういうのもっと欲しいですね。超好みでした。
43. Lil Migo - BALL ft. Jacques
Jacquesが殺しにかかってます。完全に自分の仕事をこなしましたね。King of the Trapと中々に挑戦的なタイトルなのも面白くて良いです。
荒くもなんとも恐ろしいLil Migoの迫ってくるラップとJacquesの綺麗に整えられた歌声はまるでジャケ写の絵そのものを表しているようで、芸術的でした。
Jacquesもずっとすごいですよね。Ella Mai車の中で歌ってカバーがバズったり、本当才能ある人はいつでもズドンとバズるんだなぁって思います。
44. RAF Camora - Wenn du mich siehst ft. JUJU
ここで急にドイツのラップ挟ませてください。JUJUだったりMeroだったり気になるドイツ人ラッパー何名かいるのでちょいちょい追ってるんですけど、その中でも特に良かったのがこれです。
ドイツ語ってRの発音が日本語にも英語にもない音なので初めて聴いた方は若干違和感あるかもですが、聴いてくと曲になってきます。言いたくなってくるんですよ笑
曲として暗いんですけど、その中でも哀愁漂うメロディーが気持ちいですね。JUJUはMVでもラップでもセクシーで本当魅力あるラッパだと思います。
FloridaのSugarと同じEiffel 65のBlueをサンプリングしたBlaues Lichtもおすすめなので聴いてみてね。
45. Ski Mask The Slump God - The Matrix
Ski Maskのラップは最高級品だとしっかりと教えてもらった曲です。助かります。かっこいいラップ教えてって言われたら脳筋でこれ教えちゃって大丈夫です。助かります。
これは読むよりも聴いたほうが早いので、とりあえず聴いてください。もしさらに楽しみたい方は「Ski Mask The Matrix Reaction Video」とYouTubeで検索してみてください。リアクション芸人たちの本気が見れますよ笑
46. Lil Gnar - NEW BUGATTI ft. Ski Mask The Slump God, Chief Keef
Ski Maskのラップは最高級品だとしっかりと教えてもらった曲Part 2です。本当助かります。Lil Gnarの動きは面白くて追ってると驚きありますよね。この曲もChief Keefを交えたことでより深みが増しました。
3人とも着飾ろうと思えばいくらでもできるだろうに、ラフな服装での撮影でしたね。それでも溢れんばかりのカリスマを堪能させて頂きました。
47. IU - Celebrity
IU良いよね。なんでChief Keef書いたすぐ後にIU?ってなるよね。そう思ってほしくてこっちはここに入れてるんですよ。
「あなたは曇った暗闇の中、左手で描いた星の中の一つ」「あなたは知らないでしょう俯いた顔の上に光がどこを照らしているのか」っていい歌詞書きますね。たまに聴くと「うっ」ってなります。ピュアなYoshiがみんなにもあるはずです。
メロディーも最高ですよね。TikTokで流行ってた理由も納得です。
48. Nardo Wick - Who Want Smoke?? ft. G Herbo, Lil Durk, 21 Savage
まずは曲の前にG Herboの凄さについて。RemixバージョンがLyrical Lemonadeから出て一気にドンとヒットしたイメージあるかと思いますが、Who Want Smoke??がリリースされた数日後にG Herboはインスタライブで歌ってましたからね。素晴らしいアーティストは素晴らしいアーティストを見つける能力も非常に長けているのが分かります。Young Thug然り、Lil Durk然り、Lil Baby然り、J Cole然り、CMG然り、
こんな暗くて銃のことばっかラップして、何がいいの?って思う方もいらっしゃいましょう。かっこいいからしょうがないんです。
メロディー優先でドリルばっかり、そんな中ドストレートな内容はシーンにぶっ刺さりましたね。俯いたままの姿勢に篭ったラップが特徴ですが、ダッダダダッダッダで地面を蹴りつけるところは怒りを孕んでて、なんともゾクゾクさせてくれます。
49. Yaffle - Reconnect ft. Daichi Yamamoto, AAAMYYY
ピカチューだったり街から街へだったり波乗りだったりポケモンにまつわるワードをこれでもかと詰め込みつつ、HipHopシーンとの裏返しを綺麗に詰め込んでいて、Daichi Yamamotoの異常に発達している脳が気になりました。いやもうすごいですよ。AAAMYYYのフックもこの曲をネクストレベルに引き上げていますね。
藤井風を世界に通用するアーティストまでブーストしたヒットメイカーはすごいですね。このサンプリングは全員刺さります。
ポケモンボールを投げる動きを振り付けたダンスとかどうしてもダサくなりそうなものが普通にここまでカッコ良くなっているのもウケます。すごい笑
50. Gzuz - Späti
WorldStarHipHopから急にMVを出してアメリカ中が「誰だこいつ?」ってなったGzuzですけど、めちゃくちゃレベルアップしているようです。
Spätiはコンビニという意味らしくて、クラブは終わってもコンビニの前でパーティーは終わらないというテーマです。ドイツ人の若者の動きがなんとなく分かりますね。
そんなパーティーが終わってほしくないような気持ちと、まだまだ跳ねて楽しみたい気持ちとを汲み取って聴くと、ピンポイントなビートとラップで驚きます。なんとも癖になる1曲です。
51. Jeris Johnson - One Night
日本のTikTokでも一時期回ってたので、一部熱狂的なファンベースを築いているアーティストです。美女とハウスパーティーと楽しみながら、なぜか剣とか持ちながら歌っている男の夢みたいなMVも印象的。
ダサいので聴くドラッグ〜とかあまり言いたくないんですけど、Jeris Johnsonのダルいながらもキレのある歌はそんな中毒性がありますよね。トレンドの把握能力が極めて高いので、ロックの土壌でLil Nas Xのようなムーブが今後もできそうです。面白いタイプのアーティストなので今後も要注目。
52. Loopy - Lost City
韓国で一番アーティストは誰と聴かれたら自分はLoopyと答えます。彼のラップは大袈裟でもなく目に見えるような、まるで形になって出てくるような凄さがあるんですよね。
SMTM7のアカペラ審査でもビビりましたが、自分の世界を作りすぎてビートが存在しているような錯覚さえ覚えます。若干鼻にかかったような声からのらりくらりと流れていくラップは、オリジナリティに溢れていて、代わりのいないアーティストです。
Loopyがトップを務めるMKIT RAINもこれからというところで大麻の一斉摘発があったり、そしてnaflaが抜けたりと、厳しい状況が続いてます。
Loopyなら世界でも通用すると思ってます。こっから頑張って欲しいです。
53. Phoebe Bridgers & Glitch Gum - Kyoto(Glitch Gum Remix)
まるで理科の授業みたいなMVと、「休みの日の京都で寺に飽きて、セブンイレブンをうろうろしてた」というなんとも自由な入り出しが特徴的な曲。原曲はそんなだらだらとした歌詞がふわふわしたトラックに乗って、何かを懐かしく思うけど何かが思い出せないような気持ちになる曲でした。(自分の感想)
だったのですが!Glitch Gumのリミックスで完全にHyperpopの曲として移り変わってますね。二度美味しい。
54. JMB Juvie - Wicked (Acapella)
ピュアなタレントが現れましたね。4 Shooters OnlyというHood版Colorsから一気に注目を浴びた1人です。(日本では03-Performanceが最近出てきましたね。注目です)
本当にシンプルな最低限のキックしかありませんが、物足りない要素が全く見当たらないです。ストリートから生まれた美しさを1:30にぴったりと詰め込まれてます。
55. Lil West - Wraith
先ほどYung Skrrtのプロデュース能力がすごいって書きましたけど、この曲もそのうちの一つです。Take a day tripみたいな存在に〜って書きましたけど、Lil WestのプロデュースしてたdaytripがLil Nas Xと仕事してるのでそういう気持ちも込めてます。伏線回収終了。
この曲に唯一文句を言うとするとですね、短いです。なんならEP作って欲しいくらいなのに。
Lil Westはビートの理解力が非常に高いですよね。どうラップすれば気持ちよくさせれるかをわかっているし、メロディーセンスも良いので10分くらいこのまま続けて欲しいです。
56. Ybt3fly - Blasphemy
プレイリストかなんかで知ってそれでよく聴いてたので入れました。ラップ自体は喉の奥の方から出てくるようなYung Bleuと近いスタイルを持ってますよね。
そこにプラスアルファする形でフロリダバイブスが乗っかっていて、面白いです。何回か聴くたびにそういう発見ができたので、繰り返し聴いてみると良さが溢れてくると思います。
57. Kodak Black - Super Gremlin
アメリカですんごい流行りましたね。確かにいい曲ですもんね。内容はJackboyディスですが笑
イントロがとにかく最高です。最初の1秒イントロで心掴まれ、Kodak Blackのラップと同時にありがとうございますと口ずさみました。ストリーミングもえらい回ってましたけど、イントロから掴める曲は今強いですよね。
Kodak BlackからJackboyへのディスですけど、全体見てKodak Blackの殺意というかそういったものがあんまりみられなかったんですよね。Jay-ZとNasみたいになりたかったのかな、なんて思ったり
58. Blxckie & Nasty C - Ye X 4
飛ぶ鳥を落とす勢いで急上昇している南アフリカ出身のBlxckie。同じく南アフリカ出身のNasty Cを呼んでの1曲。フックは「BIG TIME SH'LAPPA」のバースから持ってきてますね。
なんとも奇妙なラップをしますよね。スキルがあるからこそなのは他の曲聴いてもわかるんですけど、バースの最初に畳みかけて後半に抜けていくような、Valeeを魔改造したみたいな新しいフロウで聴いてて楽しいですね。
そしてこの曲、Nasty Cが神がかってます。こんなバース持ってきてもらえたら泣いて喜びますよみんな。
59. Lute - Changes ft. BJ The Chicago Kid
3年前はLute誰?って反応だったと思うんですけど、Under The SunでJ ColeとDababyと共演してからはLuteやばくね?の反応に変わりましたね。ちなみにそのうちの1人は私です。
63階の最高級レストランのメイン料理のような美しさがありますよね、BJ The Chicago Kidにスイッチした後もこのまま続けて〜と思いながら聴いてました。いくら振りかけるんでストップ言って下さいね〜みたいな気持ちに。
60. Sueco - Paralyzed
2000年のロックが戻ってきた!と興奮気味なコメント欄に、自分も納得です。ロックがHipHopに越されてからというもの、少しずつ端っこに押されていたジャンルですが、Jeris Johnson然りTikTok等でライフスタイル含めて注目浴びれるタイプが着実に力を伸ばしていますね。カリスマ性もあるし、これはもうスターになったと言って過言ではないでしょう。
失恋した後の暴論に近い内容をぶちまけるように歌うのはなんとも心地が良いです。その開放感が妙なところからゲームと相性がよくて、フォトナのキル集から日本でも広まってったのはちょっとウケます。
61. Amine - Charmander
早回しのフックとコミカルなMVが良いですね〜。Amineに求めていたもの全部詰め込まれてますよこれ。ラップはキレキレだし。
1人でいることに対して寂しいとかそういう歌詞は多く聴いてきましたけど、それを広く受け止めて自分なりの楽しみ方を模索しているのがまたAmineらしさ全開ですね。MVの動きも大袈裟にやってるけど普通に楽しんでるんだろうなって笑
62. EST Gee - In Town ft. Lil Durk
いやぁEST Geeは流石に1曲は入れないとダメでしょうよ。そんな気持ちから探し始めたんですけど、聴けば聴くほどハマっていくというね。初めて聴いたときは盛り上がりの割には自分には刺さらなくてあまり聴いてなかったんですけど、今はガッツリハマっております。自分なんかよりYo Gottiの耳を信じろ。
そんな中でもちょっと毛色の違うIn Townを選びました。Lil Durkは得意ですよね〜まじでこのビート。そこは間違いないんで、EST Geeはというとフックを作る才能もあるんですね。ここに関しては聞き落としていたんで勉強になりました。頭いいんでしょうね。
63. Young Thug - Hate The Game
2022年になってRICOによって摘発されて、一気にYSLのメンバーが捕まった事件が起きましたが、アトランタはどうなっているのか。アトランタは都市として発展したいがための意向なんですかね。Young Thugが地元にどれだけ雇用を生み出しているかもちゃんと理解してるんですかね?自分は住んでないのでわからない部分もありますが...
なんてことないと言ったらアレですが、Young Thugの生活が普通にそのままラップしつつ、フックで「Do not hate me, hate the game, baby」歌ってますが、今となってはなんか上り詰めた後の恐怖を歌っている気もしてきて寂しいですね。早く戻ってきて欲しい。
64. 100k Track - 100k Cypher with Hotboii, 30 Deep Grimeyy, Prince Dre, Soulja Creep, YNW SmokeDaLoc
HipHop好きなら誰しも一度はDrewfilmeditのMVを見ていることでしょう。そんな彼らが主催したサイファーですが、シーンの中心にいるだけあってメンツが絶妙ですね。Redbull Rasenが好きな人もハマるでしょう。Pt 2もありますよ。
30 Deep GrimeyyはMaxo Kreamとの曲でかましまくってたのを見てファンになりましたが、しっかり安定しててかっこいいですね。Prince Dreも声特徴あって好きです。Hotboiiは自分のフロウとオリジナリティをもう確立してますね。彼が入った瞬間空気が変わったような気がしました。
65. Jackboy - Protecting My Energy
Jackboyはずっと良いですからね。自分Twitterでもずっと言ってますからね。
スカイダイビングに挑戦するホームビデオのようなスタイルから始まるちょっと面白いMVですが、ラップスキルとメロディアスなセンスと両方ともうまく詰め込んだ名曲になってます。
YNW Mellyがその代表格だとは思うんですけどフロウの中で自由自在にマジシャンみたいにメロディーを生み出していきますよね。TJayだったりとはまた違うスタイルで、同じメロディアスなラップだー!とならないのが趣深いポイントです。
66. Migos - Straightenin
繰り返すQuavoの印象的なフック、畳み掛けるTakeoff、変化を加えるスムーズなOffset。俺の求めてたMigosが来ました。ありがとうございます。
まさかの50centサンプリングしてきた「Need it ft.ヤンボイ」も良かったですし、マンブルラップ言われていたときから数年経って今なおずっとヒットしてる人たちはちゃんとラップうまいですね。
個人的にQuavoのバースが好きでした。映画撮りたい言ったり確かNarcosかなんかのMVを監督したりとかもしてたんですけど、バースでも映画関連の言葉を織り交ぜながらマネーマイクしてく姿を現してて面白かったです。
67. DC The Don - Notice Me
地味にJLSとかThe Wantedとかボーイズグループ好きだった時期が昔あったんですけど、まさかのBig Time Rushサンプリングwww 最初これ聴いた瞬間爆笑しましたね。大好きです。
Lil TJayとかDC The Donとかって、ルーツが割とテレビで流れてたポップミュージック的なところもあって物凄いキャッチーなメロディーを作るんですよね。
しかもこの曲元ネタのメロディーそのまま使ったりとかしてて、どこにそんな愛が!って感じでもうこれは最初から最後まで好きが止まらなかったです。
68. 2KBABY - Luigi ft. Chief Keef
チーフキーフの入りがもう満点なんですよ。これこれってバースがレジェンドから入りましたよ。その後の2KBabyのハイトーンバースの入りもスムーズかつズドンと入ってきましていきなり満腹を味わえるいい曲です。
2KBabyルイビル出身ですけど(同郷はJack Harlowとか)、G HerboとかLil Durkとかシカゴラッパーばかり呼んでて、最後にチーフキーフって流れもいいですよね。チーフキーフも2KBabyの才能は認めてるみたいで、なかなかに楽しみです。
Green Dot(デビットカード)がルイージ!!みたいな内容の曲ですけど、この曲が今後はやればルイージもお金の象徴としてスラングになる日も近いです。
69. IDK & Young Thug - PradadaBang
IDKラップうまいそれにつきます。もうずっとうまい。うまくない時がない。
Young Thugの奇想天外なフロウが合間合間に入ることでIDKのラップがキリッとして聞こえますね。全然予想してないところのコラボが最高なものだとテンション上がります。
あとIDKのラップで面白かったのが、自分の家(ロス)に女性を呼ぶことと、オーラルセッ●スと、渡り鳥の習性をかけて「go South」言ってるバースが面白かったのでみんな探してみてね。
70. Coi Leray - No More Parties ft. Lil Durk
自分Coi Leray好きなんですけど、世間はそうじゃないのがちょっとイラッときてます。日本はルッキズムの差別がかなりひどい国ですけど、アメリカだとケツが大きくないと何言っても何馬鹿にしてもいいみたいな雰囲気あってちょい苦手です。
確かにラップの内容が濃いアーティストかと言われるとそうではないですけど、その分強いメッセージ持って繰り返したり、自分の弱みを強みに変えてたり、心地よいフロウ1曲にいくつも持ってきたりと面白いアーティストだと思います。
Better Daysの「自分のこと好きになれない男のことは好きになれない」ってとことかめっちゃ好きですね。攻撃力あります。
No More PartiesもそんなCoi Lerayらしさが詰まってていいですね。私は頭を使ってここまで登ってきた。で、お前は?みたいな。本当の意味で強いこと言ってると思いますよ。
71. Drake - Wants and Needs ft. Lil Baby
とりあえずこれめっちゃ好きなので見てくださいw
Lil Babyのラップが止まらないよ!!ってネタなんですけど、Drakeの不憫キャラと相まっておもろいです。初期Babyの時はもっとメロディーだったり空間あけたスタイルのラップだったんですけど、どんどん上手くなってきてもう進化が止まらないですよね。Drakeネタにされてますけど、緩の部分であるバースとキャッチーな繰り返しの耳に残るフックがあるおかげで、急のLil Babyの爆発力が相乗効果になってると思います。
ちなみにずーっと風呂場でLil Babyのバース練習してるんですけど、めちゃくちゃむずいです。頑張ります。
72. Lil 9 - KickBoxer ft. Drakeo The Ruler & Remble
混じり気が一切ない西のピュアなラップ。最高です。最近西側のラップMozzyくらいしかアルバム通して聴いてなかったんですけど、もう一回こちらのラップ熱を取り戻させてくれる曲でした。Lil 9の発声のいいラップとDrakeoのだるさとRembleのオフビート使いこなしたラップと3人の個性がそれぞれ立ってるのも良いです。
TikTokerとはビーフしないってLil 9のフックが特徴ですけど、ビーフする相手も選ぶってことかな〜思ってたら、Rembleのバースでアサルトライフル持ってTikToker捕まえてるんでめちゃくちゃ物騒な話でした。
Drakeo The Rulerほど才能があるラッパーが亡くなったことは本当にショックです。03 Greedoの件もこれからってタイミングで必ず残念なことが起きることに、とても悲しく思います。
RIP Drakeo The Ruler
73. Lil Zay Osama - Survive
元々Lil Zay OsamaはChanged Upで知って、Warでどハマりしたんですけど、初めて聴いたときの衝撃をもう一度体験できました。Lil Zay Osamaは本当に心に響く声を持ってます。これは練習とかそういうものじゃ絶対に越えられないものだなと。
SurviveのMVはフッドで急に撃たれた友達(兄弟?)を横で見てたLil Zay Osamaが歌うシーンから入るんですけど、ピンボケしてたりブレブレだったり撮っている人の動揺が伝わるような映像でかなり緊張感があります。
悲しさをメロディーにのせるラッパーは多いですけど、フッドの叫びをここまで綺麗にメロディーに込められるラッパーは他にいないんじゃないですかね? 「61st to 64th」のようなラップも好きですけど、このスタイルを出したLil Zay Osamaは誰とも比較できないですね。
74. Big Sean & Hit-Boy - Chaos
EPからOffenseとこの曲でどっち入れるか迷ったんですけど、Big Seanのラップがこっちの方がかましていたと思ったので、この曲にしました。
Big Seanのラップのうまさは天才なのになんかスルーされがちな気がするんですよね。トップ張ってるラッパーたちはアーティスト本人のA&R能力も非常に高いと思っているんですけど、Big Seanの場合はアルバムに入るラッパーがちょっと偏りあるかな... それが原因なのかな... と私のウザヒップホップ語りは少しにしまして。
このEPはHit-Boyとの共作なのもあって、そこら辺ちょっと面白かったですよね。デトロイトからBabyface Rayと42 Dugg呼んだりとか。Big Seanのアルバムならこういうのなかったのかなとか思ったり。
75. YUMDDA - 9ucci ft. Paloalto, Jessi, Uneducated Kid, The Quiett
YUMDDAっていち早く海外のトレンドを持ってきて、自分らしさを加えて出すのがうまいですね。「John Cena」とかも登場シーンがTikTokでバズりまくったと思ったらすぐタイトルにして曲にしたり笑
意外なメンツでJessiが入ってて、強えラップが聴けて超満足でした。ラップうまい成功者たちの、半端者は入れないオーラがやばすぎて聴いてるだけで圧倒されます。
Laptopboyboyがプロデュースで入ってるんですけど、メンフィスらしさ(Tay Keithらしさ小声)をうまくK-Rapに持ち込んでて良かったです。そんでまさかのクワさんのラップ途中でRageにビートスイッチしてて、カッケェ!というかすげえぇって気持ちになります。もうさすが。
76. Effie - Acid Fly ft. CAMO
Yuzionが韓国発で一気にグローバル規模になり、若い韓国のエモラップに注目が集まりました。その中でもYuzionより若い世代からとんでもない天才が現れましたね。Yuzion好きでEffieがハマらない人、今まで出会った事ないです。わたくしYoshiが完全保証します。安心して聴いてください。
ずば抜けたメロディーセンスと彼女の少し幼くも切ない声が完全にマッチして全ての楽曲でEffieワールドを作り出していて本当に魅力的なアーティストです。これでまだ10代どころか高校生の年齢ですよね。末恐ろしい。
サンクラに大量に名曲が眠ってますが、その中でも今韓国で人気急上昇のCAMOを呼んだAcid Flyをピックしました。まじでFlyできます。
77. FL Dusa - Dear God ft. Kevin Gates
Kevin Gatesのレーベルから出てきて彼から猛プッシュされてるFL Dusa。序盤からKevin Gatesが昔の得意なフロウ持ってきたアクセルベタ踏みスタイルでかましまくってて、正直これ完全に食われちゃうんじゃないか...? とちょい心配になって聴いてたんですけど、、、Fl Dusa、良いです。彼は彼なりのスタイル持ってました。Kevin Gatesも信頼してのバースだったんでしょう。
意地悪そうな声を使いつつ、Kevin Gatesのようにバースの中でさらにアクセル踏んで緩急をつけてきて、面白いです。
正直まだKevin Gatesのパワーがヤバすぎて持ってちゃってるところありますが今後が楽しみですね。
78. Chrissa SJE - Fuck Gabi ft. Robb Banks
もうね、人類というかラッパーはね。人とビーフする時代が終わったんですよ笑
進撃の巨人放送終了回と合わせて出された曲で、なんとGabi(進撃に出てくるキャラクター)にガチでビーフを挑んでます。一応楽曲のサブタイトルもついててそれが「EREN DID NOTHING WRONG」と。感情移入しすぎw
Twitterもやばすぎでw ↓
ラファイエットと人口6万くらいの小さな都市のアニメ好きですが、そうした文化とラップの結びつきは面白いですね。ワードプレイ自体も少なく本当に感情的なバースが続いて、本当にショックな出来事だったんだなと。
Robb Banksが入る事でちゃんと曲として良いものに仕上がっててよかったので是非。
79. KYLE - Sunday
イントロ始まったときの私の反応はですね、
「え、 え?」
です。Craig Davidの7 Daysなんですよ。そこで、あ、そういうことか!と。Sundayってタイトルにあるじゃないですか!
決してネタ的に使っているわけじゃなくて、バイブスをそのまま持ってきて現代にギアをほんの少し合わせているのがうまいなぁと。元々7 days自体バカいけててバカモテるみたいな曲ではないと自分は思ってるんですけど(ちょいモテの拡大解釈みたいな曲というイメージです)、KYLEのいい意味でぎこちなさのような部分が濃縮還元されたアレンジが聴けて面白い1曲になってました。
80. Meek Mill - Hot ft. Moneybagg Yo
Meek Millのアルバム出る前Lil BabyとLil DurkのSharing Locationがめちゃくちゃバズってたじゃないですか。正直SnippetでファンメイドのMVがカッコ良すぎて、リリースされたものじゃ物足りなっちゃってたんですけど、この曲で私のちょっと足りなかった空腹感が完全に満たされました。
Meek Millの畳み掛けるラップが毎バースごと色を変えてギラギラと輝きながら耳に伝わってくる感じ。これが本当にたまらんのですよね。そしてそれに対応するようにギアを上げていくMoneybagg Yoとね。これは本当に至高ですよ。
こういうの聴くためにワシはHipHopを聴いとるんですわい。
81. Yeat - Sorry Bout That
CartiがWRLでPluggとRageをグワっと広めた1年間になりましたが、その後継者は世間的にYeatになりましたね。CartiのライブでもDJタイムでこれが掛かってモッシュが起きるという。これはもうムーブメントですよ。時代ですよと。
こんだけPluggのアーティストが多く出てきてなぜYeatなんだってたまに考えたりもするんですけどなんですかね。個人的には特徴的すぎる喉の奥で響くような声とそこからまるで蛇みたいにフロウが暴れてくる感じが面白いってのと、危なっかしい歌詞ですかね。
途中アメリカでの銃撃事件を揶揄したような歌詞とか正直大丈夫なのか?これ。みたいな部分もありますが、それ故のドストレートすぎる言い回しってのはビートの緊張感も相まって冷や冷やしますね。
そんな私もYeatの魅力を探ってたらYeatばっか聴いているキッズになっているわけですが...笑
82. KanKan & Summrs - #RR anthem
Pluggを語る上でPluggnbというジャンルは外せないんですよね。でもここで話すと長くなるんで調べてください。はい。
そのPluggnbでSummrsのスタイルってのは確率してきたんですけど、これを聴いてえ?ラップうまくね?となって。その衝撃からピックしました。
KanKanもSummrsも荒々しいビートで荒々しいラップをするんですが、そのうねり具合が気持ち悪くてなんともハマります。眠そうな目に拳銃にダブルカップにリーンに盛り沢山のMVは色々思い出させてくれます。
83. Internet Money, Don Toliver & Lil Uzi Vert - His & Hers ft. Gunna
Internet MoneyがHipHopに与えた功績は本当もっと讃えても良いですよね。Taz Taylorがプロデューサーとして撒き続けた種が咲いた花がLemonadeだとしたら、その花の上で踊っているのがこの曲だなと。MVの序盤に出てくる女の子はこっそりLemonade Girlって名付けてますし、分かる人にはわかるように引っ張ってきてるのもお洒落です。
Don Toliverはフック作る天才ですね。キャッチーさで言ったらこの曲の方が好きです。ギターサウンドもめっちゃくちゃ好きで超リピートしました。そしてそれを支えるのがUziとGunnaのバースですからね。贅沢贅沢!ありがたや!
84. (sic)boy, Wes Period - Last Dance ft. KM
渋谷で酒飲みてー!!!!!!!!!!!!!マジで!!
遠足前のワクワクとか、修学旅行の前日とか、そういう楽しみとか過去に経験して、みんな少しずつ歳をとって、それぞれがそれぞれの道を進んでいくんですよ。そんな大人と子供の中間にいるなんとも言えない日のなんとも言えない曲に自分は聴こえました。
こんな日は別に10年後は覚えてないんですけど、この曲のおかげでその時の気持ちが永遠に保存されていく気がしますね。こういう曲は本当にいい曲だと思うんです。
85. Global Dan - Toxic ft. Global Dell (prod. Steve Aoki)
サンクララッパー全盛期の時、Lil Xanとか6dogsとか聴いてた時、Global Danを聴いてた人はいたんじゃないでしょうか。今もGlobal Danちゃんと良いですよ。
Gucci on my feetの歌詞から入ってきて、マジで安心します。あの頃と言ってることが変わらん!と笑 高音が安定しているラッパーだったので、それがSteve Aokiプロデュースでより輝くようになりましたね。(ちなみにGlobal DanはSteve Aokiのところに所属してます)
そしてGlobal DellはDon Toliverが乗り移ったようなバースで良いです。Don Toliverよりも高いところで安定して声出せてるので、ハイトーンバトルみたいになってますが、気持ちいいのでもう最高です。
86. Desiigner - I Get That
Desiigner落ちたとか言ってる人は聴いてないだけです。ドリルに挑戦してるんですが、ビタっとハマってます。声がFutureに似てるという理由で最初は登っていったくらいですからね。ラップもうまいし合わせられないわけがないんですよ。
それがこれです。あんまり世間的に大ヒットしているようには見えてないですが、やること変えずちゃんと結果出しててセールスも実は悪くないという。
誰と組むか次第でDesiignerはちゃんと世間のTier1に戻ってくると思います。他の曲もいいので興味持った方は聴いてみてください。
87. A$AP TyY - 1990
これビートがマジでやばいです。今年のベストビートといっても過言じゃないです。ドラムもキックも完璧だし何より弦が最高で。リミックスとか作って欲しいですね。
A$AP TyYもMVで天に召されていくかのような演出ですが、聴いてるみんなも天に召されていく感情です。みんな天に召されていきます笑
余談ですけどTyYってBewhY、C Jammと韓国のラッパーとも曲やってるんで日本のラッパーとも絡んで欲しいですね。
88. YUTO, DopeOnigiri - Nightmare ft. Lunv Loyal
日本のHipHopダサいって言ってる人はLunv Loyalを聴いてないから的なツイートを前したんですけど、「いやこういうツイートするときは普通〇〇とか〇〇とか言うでしょ?」みたいな引用が飛んできてですね。
これを聴けと!俺はそう言ってるんですよ!
ピアノも最高にキャッチーなの持ってきますよねぇ。Lunv Loyalが無限の引き出しから新しいフロウをバンバン引き出して曲の最高点を毎回更新していく感じ、たまらんです。惜しいところ挙げるとしたら、このメンツであと70曲欲しかったという点です。
89. French The Kid - Can't Feel My Face
French The Kidはラッパーっぽくない外見をあえて前面に出してラップで全てかっさらっていくのが好きです。初めて彼のMV見た時衝撃でしたもん。そんな偏見無くなればいいですよね。俺はもう変わりました。
この曲はフックでメロディー強いフロウ入れてるんですけど、前後でこんなゴリゴリにラップしながら綺麗に当てはめていくのが美しいです。どちらかに特化した能力を持っているラッパーは多いですが、曲に合わせて自分のスキルを使い分けてるのが器用で好きですね。
90. Larry June - Intercepted ft. Money Man
イントロで100点。helluva beatsのタグで120点。Money Manの入りだしで150点。Larry Juneのラップで200点。これ無限に点が上がってく曲です。ピュアなカッコよさが詰まってます。
Helluvaはデトロイトビートの印象が強いですが、シンプルに各地の音楽ルーツへの理解度が高いですよね。JackboyのMan Downのビートとかフロリダベースのメロディーに低音とピアノでデトロイトの雰囲気織り交ぜたりのようなことしてて、天の才だなと思ってました。
西海岸のゆっくりとした時間を感じさせる高級なビートですよ。いくらするんですかこのビートは。予想してなかった2人のコラボですけど、マジで無限に聴ける曲に仕上がってます。
91. KILLY - DEAD FACES ft. AJ Tracy
トロントとUKのラップシーンが近いのはDrakeが作り上げた功績だと思いますが、それが何年経ってもこういう名曲が出てくるのはありがたい話です。
KILLYのハイトーンラップに、AJ Tracyのラップが交わったこの瞬間。初めて聴いた時脳汁がジュワッと溢れた音が聞こえました。ガチです。多分わかる人はちゃんとわかります。
全てが噛み合う瞬間というか、ラップ聴いてると何にも変えがたい興奮を味わうことってあると思うんですけど、それ出ましたね。AJ Tracyが最高なラッパーということはもちろん知ってました。ただこのラップ聴いた瞬間彼の評価が自分の中でさらに爆上がりしましたね。
92. E-40 - I Stand On That ft. Joyner Lucas & T.I.
ラップの上手さでキャリアをのし上がってきた3人が、どうして今もなお人気なのかを5分かけて丁寧に教えてくれる曲です。理由は簡単で、とてつもなくラップがうまいからです。
これ面白いことにどこ切り取っても見どころなんですよ。Joneyがフックを担当してるのもあって全体的にKillingしてるんですが、E-40出てくるとこれはE-40の曲やなとなり、T.I.が始めるとこれはT.I.の曲やなとなりウケます。単純な俺は2周目を聴くんですね。
93. Polo G, Lil Wayne - GANG GANG
22歳って大体日本だと就職する歳じゃないですか、で上司が40前後くらいな。これそのまんまPolo GとLil Wayneの年齢なんですよね。Lil Wayneやばすぎるよ。
Lil Wayneのワードプレイとか衰えないですよね。Quarantineとcrown the kingで踏むのねぇ、なるほどねぇみたいな。
あとPolo Gの器用さみたいなのも面白かったですね。昔のLil Wayneのアルバム名とかか引っ張ってきて歌詞に散りばめたりとか(Lil Wayneはまるで気付いてなさそうなところとかも含めて好きです)、別々のやり方で上がってきてるPolo GのキャリアにLil Wayneがちゃんと絡んできているのは胸熱です。
94. Madmarcc - Slide
Lil Babyや42 Duggとここと組めばまぁ注目されるでしょというメンツと曲をやってきたのもあり、Madmarcc自体の注目度は上がりつつも彼のことを知らないって方も多かったなかですが、ソロでの曲も良いです。
Slide Slideとフックはシンプルですが、彼の意地悪そうなフロウとかがアクセントになって面白いです。
上手いですが、Lil Babyだったり42 Duggの個性はやはり強烈でMadmarccも彼らみたいな強いフロウを持って来れるようになれば楽しみだなぁと。ちょっと今後も楽しみ枠として入れました。
95. A1 x J1, Deno - Baby
A1とJ1はHousepartyというアプリ(クラブハウスが近いかな)で知り合った2人なんですけど、snippetがuk発からTikTok経由で爆発しまして、その数週間後にはスターになるという。隔離が発掘した才能です。
身長も凸凹でナード系の外見で、そんでもってラップがバカみたいにかっこいいんですよね。Denoはメロディアスが得意なラッパーで、インスタグラムから注目されてヒットしたアーティストなんですけど、化学反応見せてます。
3人ともTJayが好きそうなピアノベースのビートが得意で、それが遺憾なく発揮されてます。美味しいところを美味しい分ぴったりとプレートに持ってきた最高のバイキングが完成した気持ちです。
96. ASH ISLAND - One More Night ft. lIlBOI
高等ラッパー、Show Me The Moneyと韓国のサバイバル番組で一気に名前をあげたラッパー2人のコラボです。Ash Islandかっこいいですねーやっぱり。俺はAsh Islandになりたいです。襟足伸ばしたろうかな。
アルバムも評価高くて先行してるのはMELODYとErrorが人気ですが自分は最後のOne More Nightが好きでした。あえてだと思いますが青春感が溢れるギターサウンドでこれからさらにキャリアを輝かせていくだろう2人が翼が生えたように清々しくラップしていくのが気持ちがよかったです。IlIBOIの入りも素晴らしいですね。
97. Post Malone - Montley Crew
スッと出たシングルで初め聞いたときはいい曲だ!くらいだったんですけど
このImDontaiのリアクション動画で音抜きからのPost Maloneバースにど叫びしてるめちゃ笑えるのがあるんですが、これを見て「もしかして俺はとんでもない間違いをしまってたんじゃないか」という気持ちになりました笑 焦りが出て聞き直したら、これとんでもない曲ですね。
Post Maloneすごいですわ笑 とりあえずこの動画見たら同じ気持ちになれます。再生バーで飛ばせばそこまで見れるので是非。
98. YBN Nahmir - Opp Stoppa ft. 21 Savage
おそらくここ数年で評価をめちゃくちゃ下げてしまったラッパーの1人ですが、Nahmirの強みはこういう曲ですからね。正直強いところをゴリゴリやっておけば...みたいな気持ちはファンの人にとってはありますがまぁそれは後の話です。
(気になる人はYBN Nahmir Soul Trainで検索すると出てきます)
とんでもなくシンプルなビートを選択して、これだけ楽しませることのできるラッパーですからね。正直このフロウすごいですよ。こっそり使ってるラッパーもいますよね。
21Savageへの繋ぎもかっこいいんですよね。無駄がなさすぎて殺されたことにも気づかないような鋭いラップです。
99. Morray, Benny the Butcher - Never Fail
コールセンターの仕事をクビになって音楽にベットして、Marshmelloのマネージャーに発掘されて30手前でようやく花開くという苦労人のMorray。教会で歌ってたのもあって発声がそもそもめちゃめちゃに良いし、それに加えてこの曲ではラップの実力もちゃんと発揮していて、とんでもない才能をアメリカは見過ごしてたことが明るみになってきてます。
MorrayとBenny The Butcherで曲をやろうって言い出した人は誰ですかね。もう感謝しかないです。
100. SILKYBOIS - BOMAYE
BlacknutとJimmy Paigeという2人の韓国出身ラッパーからなるユニットです。俺はずっとBlacknutが好きなんですけど、これは彼のいいところが全て出てて嬉しくなりました。
フロウの化け物ですね。狂ってますもう。プライベートぶっとんでる部分もありますが、ラップに関しては優等生中の優等生で、彼から学べることは大量にありますね。
NYのFive Foreignが好きなら、日本のralphが好きじゃなきゃおかしいし、韓国のBlacknutが好きじゃなきゃおかしいです。もっと日本でBlacknutが広まってくれるといいな。
ここまで読んでくれたみなさんマジ感謝です。よかったら拡散してね
written by Yoshi
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