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平屋を建てる 10週目

20240624記

日曜日。1日中、雨だった。強く降ったり、やんだかと思うと再び降り始めたり。もう梅雨の季節だ。傘をさして現場を見にいく。土地に降りていく前に、上の道路から見下ろすのだけれど、ひと目見て、基礎ができたのがわかった。コンパネが外れてコンクリートの基礎だけの姿があらわれていたからだ。思わず写真を撮ってしまった。そして、階段をおりて土地に向かった。コンパネのない、剥き出しのコンクリートはとても美しかった。土地の広さとコンクリート基礎の長さ、奥行きがとてもよくわかるようになった。広い、というか、長い。2階建の家の1階部分と2階部分を横に並べてつないだようなものだから、2階建ての家の基礎が正方形に近いのに対して、こちらは長方形になる。短辺の端に立って、反対の端を眺めるととても遠くに感じられる、広いのだ。

基礎のまわりをぐるりと歩いてみる。動画を撮りながら。何だかとっても嬉しくなっている。気分があがる。狭い? 大丈夫じゃない? と基礎の上にあがって歩きながら、広さを想像する。ここは風呂場でここはトイレ、キッチンはここからここまで、寝室はこれくらい。妻は基礎には上がらず、脇から眺めていたが、狭い、と最初だけ言って、基礎を見慣れるにつれ、それ以上はもう言わなかった。それにしても、長い。大きい正方形と小さい正方形を並べた平屋。坪数や床面積で言ったらそんなに大きくも広くもなく、いま住んでいるマンションより少し大きいくらいなのだが、とても贅沢な土地の使い方をしたなあという感慨がむくむくわいてきた。

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