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4%のアップル預金サービス

アップルが年利約4%預金サービスを開始したということが話題になった。単純に100万円預ければ、一年後に利子が4万円得られ、1000万円預ければ40万円、5000万円なら200万円得られる計算になる。

それほど金利が高い理由としては、原料エネルギー高騰とアメリカの好景気の結果、高いインフレを抑えるために政策金利が4%より高く、その預金を使ってアメリカ国債に投資すれば預金金利の支払いを差し引いても儲かるからである。

日本では長年1%にはるかに満たない金利であり、円をアメリカドルに換えて、みんなアップルの預金サービスに預ければいいのではと思ってしまうが、落とし穴は何かと自分の中で整理するためにまとめて見た。

まず、アメリカドルで得られた金利に対して、アメリカのインフレ率が依然4%以上であり、一年後のお金の価値と物の価値が同時に4%上がったとしたら利益はゼロに等しい。ただ、一年後にアメリカの物を買わずにドルを日本円にして、日本のインフレ率が2%だったとしたら2%儲かることになる。

しかし、ここにも落とし穴があり、円とドルのレートが最初にアメリカドルに換えた時と同じまたは円の価値が下がるレートであるのが前提ということである。もし、一年後に円の価値が上がったならば、少ない円しか得られないので。

しかも、大抵アメリカの金利が高いのはインフレを抑える理由があり、景気は後退していくのが一般的で景気が後退してしまえば、アメリカへの投資への魅力が下がりドルの需要は小さくなり、円の価値が上がってしまうことが多いだろう。

アメリカ在住者のドル保有者であれば、ただインフレ率との勝負になり、インフレ抑制観測が後退しているので利益は得がたく、日本在住者の日本円保有者にとっても、上記の為替レートの理由で4%と言って安易に高金利預金サービスに預け入れても利益は大したものではないだろう。

しかし、長期的な利益という意味では、長期の間の金利>インフレ率が前提だが、アメリカ在住のドル保有者でも、利益よりもインフレ率がかかる消費量が小さければ、儲けることができると言え、ここでもお金持ちは儲かる仕組みになっていると感じた。

しかし、日本の景気は継続的に低迷しており、今後も海外に比べれば規制改革が進まない日本は景気浮揚の期待も小さいから、円の価値も上がりにくいことが予想される。そうすると、やはり4%の金利は魅力的なのかもしれないといったところが今日の考えた中での結論である。

#インフレ #アップル#金利#預金#預金サービス#ドル

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