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国内最高齢の方が亡くなる

昨日、国内最高齢の男性の方が112歳で亡くなられたというニュースを見た。1910年、明治33年5月11日の生まれである。自分の祖母が1911年の2月25日生まれで同学年になり、2006年に95歳で亡くなったので、今生きていれば、111歳だったかと思った。

生前、この方が長生きの秘訣について仰られたことは、「成り行きにまかせる」ということだったとのこと。自分は時々、美空ひばりの「川の流れのように」やテレサテンの「時の流れに身を任せ」を聞いて心を落ち着かせることがあるが、そういった流れに任せるということも大事なのだと再度思わされた。成り行きにまかせるということは、ストレスを溜めないということとも捉えられたが、長生きされたこの方にしか本当のところはわからないと思った。

祖母が生きていた時、明治生まれの人というのは程遠く感じ、歴史の教科書にでてくるあの第一次、第二次世界大戦を生きた人と一緒にいるというのは不思議な感じであった。

1911年の歴史的な出来事と言えば、小村寿太郎が関税自主権を回復したことである。今になると、その出来事の大きさがわかるが、当時はただその出来事が1911年と思っていただけだった。

そして、その後の1914年の第一次世界大戦中もこの世にいたというのは驚きをもって捉えていた。第一次世界大戦は日本の直接の関与は小さかったのだけれども、よく知られる第二次世界大戦よりももっと前のことということがより遠くのことに感じていた。

明治生まれの人はほとんど明治維新の前、江戸時代の末期の人というのを知っているということになり、自分も最近バカにされがちな昭和生まれの一人であるが、そんな祖母と生を共にし、何かしら西洋化する前の日本の風土のようなものを祖母から引き継いでいたことになり、貴重な体験だったと思う。
自分の父親も昭和15年生まれで太平洋戦争の時はこの世にいたし、そして、戦後の復興、オイルショック、バブルなど全て遠い昔の出来事のように思われる出来事も全て経験している。

自分は人生の中盤になり、時が過ぎるのがはやく感じ始めているが、こう見ると人生というのは長くも見えると感じた。祖母のひ孫になる長女の整形外科の病院に付き添って、診察を待っている間にそんなニュースが流れていたので、そんなことを考えていた。

https://news.yahoo.co.jp/articles/afb9d83f38b7a9bd9fea09af16a40448518f0519

#最高齢#人生#関税自主権#明治#明治維新

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