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彼女は『恋と革命のために生まれてきたのだ』という

太宰治のことが大好きな彼女。

しかし、一度も彼の本を読んだことがないとかいう。

理由は、彼女は、無理心中を以前試みたことがあったとかで、感覚が合うんだとか。

今だから太宰治ファンが増えているみたいだけれど、俺からしたら、彼の何処が良いのか?

彼女もきっと似ていることがありそうで、

恋に関しては、俺からすると大ベテランだと思う。

そういう彼女を持つということは、俺からしてみれば、メンタルの修行だ。

他の男とのメッセージ。中身は全部見せてくれるけれど、やりとりしている時は嬉しそうだし、デートとかも躊躇なくしてしまう。

俺の立場というと、太宰治を彼女にしたので、なんとも言えない。

若い頃に斜『斜陽』を読んだ。

俺の過去が招いてしまった『今』である。

俺は彼女が好きで好きでたまらない。

63歳、立秋。

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