見出し画像

離婚して良かった

島耕作とともに、サラリーマン時代を過ごした俺。就職はバブル期にも被り、それなりの会社で、それなりに有頂天になっていた。島とは時代背景が被る。

彼女とコンビニで買った弘兼憲史の描くジジババ恋愛漫画の黄昏流星群昔。まるで妄想のような異次元純愛物語が、熟年カップルに訪れるというストーリーの連載集。

またも今の俺の世界と被っている。

この流れは流行なのだろうか。

俺の知り合いの息子は、20歳になったと同時に、44のバツイチ美女と結婚した。また別なところでも、45の女性と28の若い男や、27歳ちがいの同棲だとか。異次元ロマンスの時代なのだ。

そして時折俺と同じような50歳オーバーのカップルたちが仲良く手を繋ぎながら歩いているのを見かける。

ワクワクする。

この熟年の甘いロマンスを一度でも味わってしまうと、果たして今まで恋だと思っていたことはなんだったのかぁ、と感じてしまう。

浮気もせずに、嘘も上手に付けずに、馬鹿真面目に生きててよかった。

離婚して、よかった。



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?