感情マーケティング3.0とは何か?
感情マーケティング3.0と聞くと、ずいぶん前に話題になったエモーショナルマーケティングを思い浮かべる人がいるかもしれない。
数年前には、書店のビジネス書コーナーに、感情マーケティングという言葉がタイトルに入った本も何冊か並んでることもあった。
お客さんの感情に訴えたり、感情を動かしたりして、商品やサービスを販売するというマーケティング手法について書かれたもので、心理学的なアプローチの一つ。
では、この記事のテーマである、感情マーケティング3.0とは何か?。
タイトルに、3.0とあるように、従来の感情マーケティングとは違うということは伝わると思うが、要は、お客さんの感情にフォーカスするのではなく、自分の感情に注目するというもの。つまり、マーケティングを考えるとき、自分がどんな感情でいるかが重要という話。
長年、様々な業種の方々とマーケティングに関する仕事をするなかで、うまくいく事例とそうでもない事例の違いについて考えているうちに気づいたのは、何かを行う時の感情(前提とも言える)の重要性。
冒頭の、感情マーケティングの例でいうと、お客さんの不安感を煽って何かを買ってもらおうという気持ちで販促を行ったりツールを作ったりするとある程度の成果は出たとしても、長続きしなかったりクレームになったりするのは、無理にお客さんの気持ちを動かそうとか、売り上げを上げないと(自分が)不安だという感情が伝わるからではないかと考えたのだ。
逆に、自分が楽しい気分だったり、面白がったりしながらやることは(これまたちゃんと伝わって)楽しい結果になったり面白いことが起きてきたりする。
ホームページやパンフレット、チラシ等を作った時、なんかすごくいいのができた!お客さんが見たら面白がってくれそう!早く友達に見せたい!とワクワクした気分でいるとホームページやパンフレットやチラシとは無関係なところから(←ここポイント)問い合わせがあったり、お客さんの紹介があったり、すごくいいアイデアが浮かんだりすることがある。
いや、ほんと真面目な話。
実際、ホームページの打ち合わせで、こんなの作ったら面白くないですか!、おお、それいいですねえ!という話で盛り上がった時には、打ち合わせの後で、新しい仕事が増えた!売上が上がった!という連絡をもらうことが何度かあった。
まだホームページに取り掛かってもいないのに!
その時は、単なる偶然だろうと気に留めていなかったが、様々なことを体験したり、潜在意識や心理学について専門書を読んだりしてるうちに、ちゃんとした理由や根拠があるということがわかり、いまは意識的に仕事に活かしたりクライアントに伝えてる。
マーケティングいうと、いつの時代にも「○○マーケティング」みたいな手法がブームになり消えていくのが常だが、手法の前の「前提」や「感情」が大事なことは変わらない。
つまり、やり方よりもあり方が大事ということ。
ここを掘り下げていくと、スピリチュアルや量子力学といった話になり、今回の記事の趣旨からズレるので割愛するが、半世紀以上生きてきて、様々なことを経験してみると、世の中には「そうとしか思えない」ことがたくさんあることに気付かされる。
また、これも僕自身が実際に体験したことだが、飲食店を経営してた時、素人集団でワイワイと面白がってやってた時は業績もよかったのに、だんだん規模が大きくなって生産性や効率を考えるようになると、なぜか業績が落ちるということがあった。
どうすればいいかわからず悩みまくってるうちに、ふと思い出したのが、
「この店に来ると、なぜか落ち着いたり、楽しい気分になるからついつい来ちゃうんです」
「居心地がいいから、ついつい長居しちゃいます」
という(うまく行ってた時に)お客さんから言われた言葉。
いまから考えると最初の頃は楽しみながら仕事をしていたことが伝わってたのだとわかる。
やり方よりもあり方が大事というのは、マーケティングだけの話ではなく、人生の様々な局面で大事な考え方なので、何かがうまく行かないときには、やり方に偏ってないか?自問してみるのはオススメ。
仕事でもプライベートでも、気分良く過ごすこと、落ち着くことを意識することがうまくいくコツかもしれない。
理屈よりも感情。
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