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お姉ちゃんになった日。 〜産後ヘルパーyoshie日記〜

産後ヘルパーというお仕事で、日々たくさんのママと赤ちゃんのお世話をしておりますyoshieです。のべ200人近いママのサポートをしてきました。

サポートさせていただくご家族の中には、2人目以降の出産のかたもたくさんいらっしゃいます。今回は初めてお姉ちゃん(お兄ちゃん)になることについてのお話です。

2回目の出産を迎えるにあたり、赤ちゃんを迎える準備をするのはもちろんですが、前回の出産の時に比べて新たな心配が増えます。

上の子の心のフォローです。

きっと妊娠したときから、

「お腹に赤ちゃんがいるんだよ」

「お姉ちゃんになるんだよ」

「たくさんお手伝いしてね」

など、何度も何度も、赤ちゃんが産まれるイコール幸せなことなんだよと時間をかけて伝えていきます。

でも心の中では

赤ちゃん返りしたらどうしよう。どう対応していこうか。

意地悪をしたらどうしよう。赤ちゃんが危なくないように部屋を準備しなくちゃ。

いろいろ考えますよね、、

それに加え、「ママは〇〇ちゃんのことが大好きだよ」と念押しのように何度も伝えることもあるでしょう。お姉ちゃんになる我が子に不安を与えないように、より愛情を与えるでしょう。

そうしていくうちに、自分はお姉ちゃんになるんだという意識が芽生え、お腹をなでてくれたり「おねえちゃんだよ。はやくあいたいね」なんて呼びかけてくれたりもするでしょう。

そんなこんなで、家族一丸となり赤ちゃんを迎える準備をしていきます。

さぁ、いざ出産です。

ママが抱っこしている小さな小さな赤ちゃんを見て、よくわからない感情もある中で、素直に「かわいいね」「ちいさいね」「おねえちゃんだよ」と言ってくれますよね。小さいながらに、とても幸せなことだと感じるのでしょう。

そんな姿にママもパパも安心し、感動します。

(⚠ちなみにうちの長男は次男が産まれたときは、「へぇ〜」と関心なしでした、、😅)

おうちに帰っても、オムツを持ってきたり本を読んであげたりといろいろお世話をしてくれ、お姉ちゃんぶりを発揮してくれます。

「さすが、おねえちゃんだね」

ママも、赤ちゃん返りは心配なかった、うちの子はけっこう大丈夫でした、と仰って安心するのです。

でも、お腹の中で赤ちゃんを育てた自分でさえ、ママになるには時間がかかり、産まれてからスタートするパパはもっと時間がかかります。

まだまだ小さい子どもたちは、さらに時間がかかりますよね。

私の長女は、4歳のときにお姉ちゃんになりました。手のかからない子でしたが、妊娠中からトイレの失敗やイヤイヤが急に始まり、できていたことができなくなっていました。自分でもどうしてかわからない長女の混乱は、見ていてもわかるほど表情にも出ていました。

お姉ちゃんになること、赤ちゃんが産まれることの話題はなるべく避けて、普段通りに過ごすことにしました。出産後も、できるだけ普段通りに過ごし、赤ちゃんが泣いていても、授乳の時間がきてもあくまでもペースは、いつもどおり。上のお兄ちゃん2人は、赤ちゃんにはしゃぐ毎日でしたが、(単純男子、、)娘にはなるべく赤ちゃんがいる生活というのを感じさせないように努めました。

娘は頭ではわかっていても、心と体のバランスがなかなか取れず、イヤイヤすることもありましたが、時間をかけて自分自身でおねえちゃんになっていくのを見守りました。

赤ちゃんのお七夜の日、お膳を作り写真などを撮っていたときに、おめでたいことだとわかった娘は「赤ちゃんおめでとう」と頭をなでて、さらに私に「赤ちゃんを産んでくれてありがとう」と言いました。

もちろん本心だとは思いますが、まだまだいろいろなことの整理がつかない娘がそうやって伝えてくれたことに、とても感動しました。

私が言葉で説明するより、娘が自分で自分の気持ちを整理していくしかない。周りがいろいろと言わない方がいい。

「ゆっくりと、おねえちゃんになってね」

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10年たった今はさすがに、「お姉ちゃんなんだから、、、」と叱ることもあるよね〜😁何年かかるねん、、、

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