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『閉めてけ!ばっかやろう』事件

思い出してしまった。
なぜか、急に。

あの日は、担任が不在だった。

給食後の休み時間、
教室が、許容を超える
うるささだった。
隣の隣のクラスの女性の先生が、
注意するため教室に入ってきた。

うるさいと注意があり、
次の時間にやることの
指示を出して、
自分のクラスに戻って行きました。

給食の匂いが充満していた
教室の換気のため、
扉を少し開けて‥。

その後姿に、

『閉めてけ、ばっかやろう!』

と、暴言を投げつけた、
小学生がいました。


私です。


子ども時代は、ひどかった。

だらしない。
ランドセルの中なんて、
ぐじゃぐじゃ。
忘れ物は多い。
宿題なんて、
やっていかない方が多かった。
成績は、多分下から5本の指に
入っていたと思う。

ずるさもあって
その場限りの嘘を平気でついていた。

だらしないだけなら、
可愛げがあるけれど、
目立ちたがりやでも
あったので、すぐ調子にのる。

あの日も目立つため、調子にのり、
暴言を吐いた。

先生が血相を変えて、
教室に戻ってきた。

悔しさに、涙をためて。

怒りに震えていた。
怒りで言葉にならないなか、
「戦後、苦労して‥。
 恵まれているのに‥。」
そのようなことを
心から、しぼりだすように、
仰っていた、

戦後の混乱を乗り越えて、
女性で先生という職を
苦労して、続けてきて、
小学生に、「ばっかやろう」と言われたら、
情けなくて、泣きたくなるはずです。

なんで私、あんなに
馬鹿野郎だったんだろうか?

自分の子ども時代に、
辟易する。

先生、ごめんなさい。

直接、ごめんなさいを言えないから、
他に貢献して返します。



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