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耳の痛いことを伝える技術/強いチームをつくるために

相手のことを思って伝えているのに
全然響いていない気がしたり
人間関係が悪くなったりする経験はないでしょうか。

例えば、こんな感じてスタッフに
仕事が遅いので「もっと早くして欲しい」
優先順位が違うので「こっちを先にやってください」
おもてなしが大事なので「笑顔で接客して欲しい」

と伝えてもその通りに行動してくれなかったり
ムッとされたりしてしまいます。

なぜ、こうなってしまうのでしょうか。


◆耳の痛いこと=否定と感じる



もし逆の立場だったら、どう感じるか考えてみましょう。
「そんなことわかっているよ!」
「あなたに言われたくないよ!」

と思ってしまうのではないでしょうか。
人は、指示命令をされると否定れたと感じます。

『できていないあなたはダメな人です』
と無意識に感じてしまうのです。

否定されれば、自分を守ろうとします。
だから、言い訳したり、誰かのせいにしたりしたくなります。
これでは改善どころではありません。

では、どうすれば良いのか?

◆チームが目指す共通のゴールを掲げる



まずはチームの目指すゴールと大切にするものを掲げましょう。
私たちのゴールを作るのです。

私たちはどこを目指すのか(方向性)
何を大切にしていくのか(価値観)。

チームの方向性と大切にする価値観を共有して
チーム全員の共通をつくってください。

◆ゴールを達成するためのそれぞれの役割



次にそれぞれの役割も明確にします。
経営者としての役割、リーダーとしての役割
スタッフとしての役割は何をするのか。

例えば、経営者はスタッフやお客様のために
この会社をどう改善していくか考え行動する人

リーダーはスタッフが安心して役割を果たせるように
チームをどう改善していくか考え行動する人

スタッフは、お客様が安心して
サービスや商品を受けられるように
現場や自分をどう改善していくか考え行動する人

このようにチームのゴールを達成するために
それぞれが何をする人なのか役割を決めていきましょう。

その上でお互いが役割の責任を果たすために
気づいたことを伝えあうことを決めておけば、

それは耳の痛いことではなく、
それぞれの役割を果たすために必要なメッセージになります。

◆WeメッセージとIメッセージで伝える



ただ、「あなたはできていません」という
Youメッセージで伝えると相手は責められていると感じるので

「私たちの目指すものはこうだったね。
大切にすることはこうだったよね」
Weメッセージで伝えた上で

「だとすると(私は)今の行動は違うと思う。
こうした方がいいと思う」とIメッセージで伝えてください。

WeメッセージとⅠメッセージを使うことで
私たちのためFor Us メッセージになります。

これがチームの当たり前になるように
リーダーのあなたは、リーダーからスタッフだけでなく
スタッフからリーダーにも気づいたことを伝えられる
環境を作っておきましょう。

◆強いチームをつくる4つのアクション



そのために4つのアクションをしてください。

一つ目は、ゴールと大切にするものを掲げ共有する。
二つ目は、周りに関心を寄せる。

リーダーのあなたが困った人はいないか
何か協力できることはないかと周りに関心を寄せていれば
チームメンバーも真似するようになります。

三つ目は、気づいたことを言ってもらうように事前にお願いしておきましょう。
特にスタッフはリーダーに言いにくいものです。
事前にお願いしておけば少し気持ちが楽になります。
そして言ってくれたときは「ありがとう」を必ず伝えてください。

四つ目は、いいところは「いいね。すごいね」と伝える。

この4つを諦めずに継続していれば
耳の痛いことをお互いに言える環境になっていきます。

これからの時代は、チームとしてどう強くなるかが問われています。
お互いに気づいたことを伝えられるチームは最強のチームとなるでしょう。

個人がチームをつくりますが
強いチームはチームが個人をつくっていきます。

◆今回の質問

【どんなチームをつくっていきますか?】

次回に続けます!お楽しみ!

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