直接見聞きしたもの以外、どれが本物の情報だといえるだろうか

今日は、週2日に減った仕事のうちの1日があり、12時から16時までオフィスで仕事をした。 1日がのんびりとしていて気分としては最高なのである。
俺は今やっと人間の生活を享受できているように思う。

2週間程前にニュースで読んだが、4月の日本人の自殺者が20%も減ったらしい。

「仕事が減って倒産とかしているところも多いのに、これも政府の嘘の統計だろう」という人もいたが、俺は自殺率が減ったのは自分の体感として本当だと思う。

会社にいかなくていいこと、不必要な仕事がなくなったこと、自分の時間が増えたことがこんなにも幸福なことだったなんて、日本人は数十年ぶりに気づいたのではないだろうか。日本人はそれ程までにガムシャラに働いてきた。


かつてオーストラリアと、アメリカ船籍の客船で働いていたことがあるが、少なくとも俺が働いてきたところは基本的に残業はなかったし、労働者としての権利がしっかりと尊重されていたところで、給料も日本よりも高かった。それに日本の街角でみるサラリーマンやOLのように、暗い顔して働いている人をみたことがなかった。

日本は世界第3位の経済大国であるらしいが、その理由はただ単純に人口が多いからである。これは知日家の元金融アナリスト、デービッド・アトキンソン氏も見抜いておられた。


例えば、ドイツの人口が日本の3分の2であるのに、日本とGDPにおいて大差がないということは、日本の生産率がドイツの3分の2であるということと同じである。しかも、ドイツは30日分の有給休暇があるし基本的に有給は全て消化しなければならないらしい。 また更に多く休みを取る人もいる。

それを考えると日本の生産率はドイツの3分の2どころではないだろう。

また国民一人あたりの豊かさでいうと、北欧諸国やスイスに比べると圧倒的に低い。日本が経済大国であるというのは幻想なのだ。 あくせく働いて神経と健康をすり減らしている日本人と、国としては日本ほどの経済大国ではないにしろのんびりして人生を享受しているイタリア人と、どっちが幸せだろうか。 日本人皆で真剣に考えようではないか。


そういえば、昨日からインスタグラムで画面を真っ黒にしている人が増えた。

米国ミネソタ州ミネアポリスで、ジョージ・フロイドという黒人男性が白人警官から尋問を受けている途中に首を膝で押さえつけられ窒息死した事件があったが、このインスタグラムの画面を黒くするのは、この事件の抗議行動 “Black Lives Matter” の一環らしい。

こういうことを始めるのはたいがい、欧米人である。 正義感が強いといえば強いといえるし、積極的な運動を展開していくことで問題を解決しようとするのは見習うべきことなのかもしれない。


だが俺はこの運動に対して、少し冷めた目で見ている。

関心がないわけではないし、人種差別を放置していて良いわけでもない。差別されている黒人やその他マイノリティーに心が痛まない訳でもない。


だがこの事件だって「やらせ」の可能性だって無いでは無いではないか!?


どういうことか?


インターネット上には、様々な陰謀説が流れている。

この白人警官は別の動画にも「出演」しており本物の警官ではない可能性があるとか、またこのジョージ・フロイドすら他の動画にも「出演」しており実は死んではいない可能性もあるとも言われている。

また現在米国中で発生している暴動は、ANTIFAというアナキスト達に扇動されたもので、しかも彼らはジョージ・ソロスから金をもらっているという説もある。しかもこの黒人の暴動を指揮しているのは白人で、彼の姿がTwitterやインスタグラムでもシェアされていたりするのだ。


一体俺たちは何を信じたら良いのか? ?


心ある欧米人達は、この「差別」に起因する「警察の横暴」に対する抗議行動の一環として、インスタグラムの画面を黒くしている。 

彼らはこの事件は本当にあった事件だと信じているのだろう。だが、一体これも操作されてやしないだろうか?彼らがそうやって心を痛めている事件が実は捏造であったらどうなのだろうか?  自分が直接見て聞いたもの以外、どれが本物だといえるのだろうか?メディアを過信し過ぎてはいないだろうか?


様々な情報が飛び交う中、それらがフェイクニュースかどうかを検討するだけでも相当な労力を費やす。    所詮素人の俺たちには真相を掴むことは不可能に近い。 豊かな人生を、誰かに操作されているニュースなどに費やすのは勿体なさすぎはしないだろうか。

所詮は、オルテガ・イ・ガセットがいうところの「大衆」である俺たちは、いつの時代も世論操作の対象であるということをほんの少しでもいいから頭の片隅においておいたほうが良い。 そういう意識を普段から持つと、洗脳支配のくびきから少しは自由になれるだろう。

そうして空いた時間をもっと、大事な人と過ごしたり自己の向上の為に使った方が、よほど人生を豊かに過ごせはしないだろうか。

SNSやニュースからは距離を置いておくに限る。 



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