猛烈な吹雪、温かいスコーン

　朝、目が覚めると、外は猛烈な吹雪。風が強く大量の雪が地面と平行に流れている。昨日は道路が見えていた家の前も、完全に埋まってしまった。

　朝食後、幸枝さんにつむぎを任せて、除雪のために家を出る。

　裏玄関、扉の外は30センチ以上埋まっている。スキー服に身を固め、雪に埋まりながら、トラクターが置いてある倉庫に向かう。倉庫の扉を開けると、中にもかなり雪が積もっている。倉庫の隙間という隙間から雪が入り込んでいたようだ。

　久しぶりにエンジンを掛けてトラクター始動。フロントローダーに取り付けたバケットで雪を押す。トラクターの外は猛吹雪。ひどい時はまわりがなにも見えなくなるレベルだ。スピードを抑えめでゆっくりと少しずつ除雪していく。

　たった一晩で深く積もった雪は、あっという間にバケットをいっぱいに。何度も何度も雪捨て場と往復しながら少しずつ雪をどかしていく。かなり時間はかかったが、車の通り道とハウスの両脇の除雪を終える。ふと最初の頃に除雪した部分を見ると既にかなり雪が積もっている。移住して以来、一番凄い雪かもしれない。

　トラクターでは除雪しにくい部分を軽くスコップでどかして、家に帰る。家の中からなにかいい匂いが漂っていた。

「だでぃ！つむとママでつくったの！」

　嬉しそうな顔でスコーン片手に寄ってくるつむぎ。外は猛吹雪でも家の中は温かい一日だった。

躍動感あるジャンピングスコーン渡し　踏み込んで

躍動感あるジャンピングスコーン渡し　立ち上がって

躍動感あるジャンピングスコーン渡し　ジャンピングスコーン！！