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さくらんぼをつんで、ほうき星を探して、網走へ

さくらんぼをつんだり、民泊を見てきたり、ほうき星を探したり。網走を走り回った一日。

日中は観光農園と民泊の視察で網走へ。網走では何軒かの畑作農家さんがさくらんぼを中心とした観光農園を営んでいる。購入予定の畑に果樹を植えて観光農園化することも選択肢の一つに残っている僕たちは、町の視察会に参加。目的地の観光農園は網走の山間にある。木いっぱいに実ったさくらんぼと、その下にきれいに整備された芝生がとてもきれいだ。その場でもいで食べるさくらんぼはやっぱり美味しい。スーパーで買ったさくらんぼにはそれほど興味を示さなかったつむぎも自分で木からもいでパクパク。こうやって食べるさくらんぼは好きらしい。自分でもいで食べて回るのは大人でもとても楽しい。観光農園、いいなぁ。ただ、その値付けにびっくり、二軒回ったのだけれど、入園費がそれぞれ食べ放題で800円と500円、持ち帰り費用が100グラム100円と、120円。消費者としては嬉しい限りだけど、これで経営していくのは難しいだろうなぁ。畑作と兼業だからできることなんだと思う。新規就農の僕らには無理かな。果樹園、とても興味あるんだけど。

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観光農園の次は、濤沸湖のほとりにある民泊へ。ここは、なんと博士課程2年で子供が生まれたての、学生ママさんが経営していた。使われていなかった民家に少し手を入れて、Airbnbを使って世界中から予約を受け入れる。素泊まりのみで、鍵の受け渡しも直接ではなく、ナンバーロックのついたケースを介して行い、旅行者がいつでも自由に出入り可能。できる限り一度は顔を合わせて、挨拶と家の使い方の説明はするらしいが、かなり省力化されていて、仕事としては掃除と予約の管理くらいの様子。確かにこれなら学生でもママでも十分に経営できそう。何も使われていなかった家を使って、そこを効率的に人が訪れる場所に変えてしまった彼女の取り組みは本当にすごい。民泊経営、いいなぁ。なんだか穏やかな人ですごく交換が持てる女性だったし、同じ博士としてこれからいろいろと参考にさせてもらいたい。

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そして、一旦家に帰って日が暮れてから、もう一度網走へ。最後の目的はネオワイズ彗星。幸枝さんが仲良くさせてもらっている町の有名な小惑星ハンターの方と一緒に、雲の切れ間を探して車を走らせる。最終的にたどり着いたのは、僕のお気に入りの場所でもある、能取岬。夜の闇に浮かぶ灯台、顔を見上げれば満天の星空。そして北西の空には肉眼でも薄っすらと見えるほうき星。双眼鏡を使うとはっきりと尾を引いた星の姿を見ることが出来た。いつもは寝てる時間のつむぎも星空の下。東京で働いていた二年前の僕は、今この場所でこんなことをしているなんて想像もしていなかっただろうな。常に想像もしていない未来を生きていくのは僕のやりたいことの一つかもしれない。

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