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初めて園に預けられた息子の時間と僕の時間

ドアを開けると、そこはまさに地獄絵図。あっちで「わぁん、わぁん!」こっちで「ままぁ、ままぁ!」
初登園の園児たちが大泣きの大合唱。それぞれ3人くらい抱きかかえた3人の保育士さんが必死に面倒を見ている。

その修羅場に新たに投入されるつむぎ。もちろん大泣き。必死の形相で部屋から出て僕と幸枝さんの方に来ようとしている。

この時期の保育園は想像をはるかに超えた凄まじさだ。その戦場で日々戦う保育士さん、本当にすごい。

泣き叫ぶつむぎをおいて、後ろ髪を引かれながらも家に戻る。今日は慣らし保育で11時にお迎えだ。その間にできる限りの作業を片付ける。

あっという間に2時間半が過ぎ、お迎えの時間。園に着き、保育士さんがつむぎを連れてきてくれるのを待つ。遠くから聞こえる子供の鳴き声。

泣いているのはつむぎだった。今日はずっと泣き通しだったらしい。やっぱりそうかぁ。

僕にとっては一瞬の3時間、つむぎにとっては永遠のような3時間だったのかもしれない。ご飯を食べてしばらくしたら、疲れ果てた息子はいつも以上に長いお昼寝だった。

今日で、僕らが北海道に移住して丸2年。

早かったような気もするし、もっとずっと長い時間だったような気もする。ただ、明らかに東京にいた頃に感じていたよりは長い2年間だったと思う。こっちに来てから様々な初めてを経験した。そんな新鮮な経験が僕の人生を昔より少し長くしてくれたのかもしれない。

つむぎにとっての今日の3時間は僕の3日分くらいの時間だったのかなぁ。

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