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プレゼントを考えることと子どもの成長と

3歳の長男、つむぎを保育園に送っていく車内

「つむ、今度東京に行ったら、従姉妹のお姉ちゃんたちに会うじゃない?」
「うん」
「いつもプレゼントもらってるから、つむからもなにかプレゼントする?」
「……」

黙り込むつむぎ。

「プレゼント何がいいかなぁ?」
「……。分からない、むずかしい」

そんなつむぎの様子を見て、確かに、プレゼントをゼロから考えるってすごく高度で難しいことかもしれないなと気づく。

相手に喜んでもらえるプレンゼントをあげようと思うと、相手のことをかなりしっかりと想像しないといけない。

「相手が好きなものはなんだろう?」
「相手がすでに持っているものはなんだろう?」
「相手がいま欲しいものはなんだろう?」
「どうやったらその欲しいものを手に入れられるのだろう?」
「どんな風にあげたらいいかな?」
「喜んでくれるかな?」

ぼくでも喜んでもらえるプレゼントを考えるのは難しいし、実際に喜んでもらえたのかは分からない。

「そうだよね、たしかに難しいよね。何がいいかねぇ」
まだ3歳のつむぎが考えるには複雑すぎるかもしれないなと思いながら、別の話をして保育園に向かった。

夕方、つむぎと一緒のお風呂の時間。いつもどおり、あれこれ遊び回るつむぎを捕まえながら頭と体を洗い、湯船へ。

一息つきながら、聞いてみる。
「つむ、あれからプレゼント思いついた?」
少し考えてからニコッとして、口を開く
「これにする!」
指差した先には、お風呂場に貼ってあるウォーリーを探せのポスター。美幌の金ちゃんにもらったつむぎのお気に入りのポスターだ。
「そっか、これね。これはいいかもね。一緒にお風呂に入りながら遊べるし、喜ぶかもね」
「うん!」
満面の笑み。

こうして、東京の従姉妹へのプレゼントはお風呂用ウォーリーを探せのポスターになったのだった。

考えているつむぎの姿を見て、好きな人へプレゼントを贈ることは、つむぎの脳にいい影響があったかもしれないな、とぼくはこっそり思うのでした。

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