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農家でも対照実験をやってみたい

未来農業センターで伏せ込みアスパラ苗の防除と追肥。今回は使うものがたくさん。防除ではアミスターとモスピラン。追肥には尿素、それに加えて微量元素が含まれているっぽいPSマリンパワー、PSダッシュMEネオ、アーキア酵素むげん。それに展着剤を加える。

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尿素は溶液1000リットルに対して2%だから20キロ。20キロの肥料袋を抱えてスプレイヤーのタンクに登る。それが結構大変で途中で引っ掛けて穴を破いてしまった。さらーっとこぼれ落ちる尿素をなんとか防ぎながら急いで登って、タンクに20キロを突っ込む。

尿素は人の手で初めて無機化合物から合成された有機化合物らしい。他の肥料に比べて窒素含有量が大きいので即効性の肥料として葉面散布などに活用される。

次に混ぜたのは、殺虫剤のモスピラン。有効成分はネオニコチノイド系のアセタミプリド。昆虫神経のニコチン性アセチルコリン受容体に結合し、神経の興奮とシナプス伝達の遮断を引き起こし殺虫活性を示す。

お次は、殺菌剤のアミスター。有効成分はアゾキシストロピン。食用キノコから発見された天然の生理活性物質に由来する殺菌剤で、病原菌細胞におけるミトコンドリア内の電子伝達系に働き呼吸を阻害する。

更に、PSマリンパワーを加える。これは海藻抽出エキスらしい。オーキシンやサイトカイニンを含み発根・活着を促進し、アミノ酸やミネラル分の働きにより樹勢をいち早く回復させるらしい。

更に、更に、PSダッシュMEネオ。これは微量要素入りの亜リン酸系肥料。リン酸の利用効率を改善する特徴があるらしい。

最後にアーキア酵素むげん。好熱性古細菌により、エビ、カニ、小魚から、6種類の酵素群を抽出したらしい。なるほど。

と、たくさんのものを溶液タンクで混ぜて、畑のアスパラに散布した。

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農業は毎シーズン、できる限り収穫量を増やしたり、品質の良いものを作ったりすることを目指したくなるので、対照実験を自分でやろうと思う人は多くないだろうなと思う。ただ僕は、作物に撒くものが実際にどのくらい効果を及ぼすのか、調べてみたいなと思う。大学や企業と共同研究とかもやれるようになっていけたらいいな。

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