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少年ジャンプでは常識の「気」は本当にあったのかも、ブータンの修行僧の研究

さいこうファームと並行してやっている再考編集室のお仕事。その中には海外の最近のプレスリリースを日本語に要約する仕事がある。普通に暮らしていると、まぁ気づかないであろう海外の研究を知ることができて結構楽しい。

その仕事で、とにかく興味深いプレスリリースがあった。シンガポール国立大学人文科学部心理学科のコジェニフコフ准教授らが行った研究だ。

「東ブータンの修行僧は脳を意図的に刺激し覚醒させ、高いレベルのパフォーマンスと認知能力を獲得する」

まじか・・・。完全に少年ジャンプの世界じゃん。

修行僧がやるのは、瞑想の一種らしい。ただ、最近ちょこちょこ耳にするマインドフルネス系の座禅を組んで手を輪っかにして、目を閉じて的な脳をリラックスさせて集中力を高める瞑想とは違う。こっちの瞑想は意識的に脳を刺激して闘争や逃走に関わる反応を強化させる方法だそうだ。これらの修行僧はヒマラヤの極寒の地でも自ら交感神経系をコントロールして体温を生み出す「トンモ」という技も使えるらしい。

研究では修行僧らの心電図と脳波のデータを収集して解析し、実際に迷走中の修行僧の脳が活性化されていることやコントロールができていることを見つけたとのこと。

かっこいい。ぼくらが熱狂してきた少年ジャンプのヒーローたちはこれを使っていたのか。もしかしたら本当に気を高めて能力を向上させることができるのかもしれない。

コジェニフコフ准教授らは、この発見を経て
「今回発見した、この新しい種類の瞑想法はマインドフルネス系の静的な瞑想を採れない状況で高いストレスにさらされた人、例えば戦闘機のパイロットとかの能力向上に有用だろう」と語っている。

まだ知られてない人間の力ってたくさんあるのかもしれない、と思わせてくれる興味深い研究だった。

瞑想、やってみようかなぁ。

ちなみに、論文もオープンアクセスだったので下から読むことができますよ!


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