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韓国ドラマで見たチキンは思ったとおりサクサクだった話

 韓国ドラマにハマっている。トッケビは何度も見たし、海街チャチャチャも愛の不時着も見た。どれも本当によかった。僕が好きな韓国ドラマの共通点。それは、ユーモア、泣けるポイント、ヒロインの魅力、そして「韓国チキン」。

 そう、韓国チキンだ。愛の不時着で出てきたチキンは、なんだかものすごくサクサクしてそう。ケンタッキーのチキンとも違いそうだし、唐揚げや竜田揚げとも違いそう。とにかくサクサクが目で伝わってくる。

「あぁ、あのチキン食べてみたいなぁ・・・」

 オホーツクの美幌町で抱いていた、満たされないチキン欲。それが、首都東京ではいともたやすく満たすことができるはず。Uber Eatsで「韓国風チキン」を検索。そして出てきた。

bbq OLIVE CHICKEN

 愛の不時着にも登場した、正真正銘、僕が食べたいチキンだ。宝の地図のようにも見える何かを見つけた小学3年生のように、ワクワクしながらメニューを選ぶ。しばらく眺めてもよくわからず、おすすめっぽいコンボメニューを選択。「ついにあのチキンを食べる日が来た!さあ後は待つだけだ」と思いきや、「配達不可」の表示。

「なにぃ・・・、Uberって持ってきてくれるんじゃないの?」

 仕方ないので、自分で取りに行くことにする。店の場所は湯島、自転車で17分。チキンのためならわけない距離だ。

 注文した予定時刻。風呂上がりの息子の体を拭きあげた僕は、幸枝さんと両親に後を任せて自転車に飛び乗る。夜の街。10年以上前に通っていた大学の前を通り過ぎ、約束の地、湯島に向かう。

 店ではすでにチキンがあがっていた。かごに乗せ、今度は実家へと急ぐ。道中、Uber Eatsの自転車と何度かすれ違う。寒空の下、誰かの幸せを運ぶ同業者(僕の気持ちの中では)の健闘をたたえつつ、ペダルに力を込める。

 帰宅。ついに、チキンを食べるときが来た。箱を開ける

ワクワクさせるパッケージ、ついに僕も知ることになる・・・
どう見てもサクサクしているチキン!

 見るからにサクサク、僕が求めていたサクサクはこれだと思わせるチキン。かじってみる。やっぱりサクサク。ケンタッキーとも違うし、唐揚げとも違う。なんだろうなぁ、これは・・・。自分の中のサクサクレパートリーを総動員しても表現できないサクサクだ、というよりサクサクレパートリーが限られすぎている。

 存分にサクサクを味わった後は、ヤンニョムチキンに手をのばす。甘辛、しっとりチキン。あぁ、これも美味しいなぁ。表面にまぶしてあるナッツの食感が良い。僕にはわからなかったけれど、幸枝さんに言わせると、シナモンが効いているらしい。

 そして、最後はハニーガーリックチキン。うん、これも旨い。やっぱり三種類入ったコンボを選んで正解だった。ただ一番好きなのは、「ヤンニョムチキンだ!」と心のなかで納得しながら、感動の夕食を終える。

 チキンの味も分かったし、また愛の不時着を見直そうかなと思ったのでした。


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