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カルチが苦手!
農業において、
「あぁこの作業苦手だなぁ。なかなかうまく行かないんだよなぁ・・・」
と思う作業がある。何ならかなりの数ある。
その中でも、常に王座に輝き続けている作業が、「カルチ(カルチベーター)」だ。
トラクターの後ろに畝間に合わせた爪を装着し引っ張る。すると畝間の雑草はきれいになくなり、作物の株元に土を盛ることもできてしまう!
そんな素晴らしい農機具がカルチだ。
うまくいけばね。
ぼくがやると、不思議なことに、カルチをかけてもバッチリと雑草が残り、そうでない場合はバッチリと作物もなぎ倒してしまう。ことが多い。
そんなとき「あれれーおかしいぞー」と頭の中のコナン君が得意げにつぶやき、「たすけてー、どらえもーん」と頭の中ののび太くんは慌てふためく。
ただ畝間を引っ張るだけのカルチだけれど、さいこうファームの畑の様に、少し進んだら右の傾斜、もう少し進んだら左の傾斜となっている平らでない畑においては難易度がイライラ棒の最終ステージ並みの高さなのだ。
傾斜ではトラクターが谷側に傾く。すると前輪がバッチリいいところを通っていても、後輪はかなりズレて走ることになる。その結果、雑草が全く倒せなかったり、作物をめっちゃ倒したりという蛮行が横行するのだ。
「はぁ、カルチ難しいなぁ。普通の鉄の爪と羽だとぼくには無理なのかもしれない。キュウホーのバネのやつ買ってみようかなぁ・・・」
とりあえず、傾斜がどちらにどのくらいついているかを目で見て分かるように、トラクターの前部に水平器を置いてみて、現状のセッティングで頑張ってみるのだった。
あぁ、カルチの相談どこかの営業さんにしてみようかなぁ。
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最後まで読んでいただきありがとうございます。東京から北海道オホーツクの美幌町に新規就農した4人と1匹家族の農業、子育て、おすすめスポットなどをほぼ毎日更新しています。もしよろしければ「スキ」「フォロー」をお願いします!
(登場人物)
ぼく:東京大学で農学博士取得後、ベンチャーで8年勤務。その後、北海道で新規就農。
幸枝さん:ぼくの妻。北海道大学で生命科学修士、ぼくと同じベンチャーで同期入社。2015年に結婚。
つむぎ:4歳の長男。北海道で元気いっぱいに成長中。電車、働く車、飛行機など乗り物大好き。
スピカ:3歳の猫。女の子。網走の病院で保護されていたところからぼくの家にやってくる。
櫂:0歳の次男。長男が騒ぎ回る横で、どっしりと寝ている大物感を漂わせる。
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