こんなにも負けるもんかね？というくらい負け続けている。畑の雑草との戦いの話だ。
さいこうファームのメイン作物のブロッコリーはマルチを使わずに直接畑に苗を定植する。定植前にはロータリーをかけて畝立てをする。この時点では雑草は生えていない。
ただ、畝ができてからは「せーの」で急速に成長していく。
畝立てが早すぎると定植する頃にはポツポツと雑草が生えて、ブロッコリーと同時に、いやそれ以上にすくすくと成長してしまう。こんな当然のこともシーズン序盤戦は気づいていなかった。いつでも定植できるように早め早めに畝の準備をしてしまっていたのだ。
今年の定植を3分の2くらい終えた時点で、この事実に気づき、できる限り定植直前に畝立てを行うことにした。
しかし、そうしたとしてもやっぱり雑草の勢いが強い。先輩農家さんに教わった通り、トラクターでカルチを引っ張って畝間に爪を通していく。これで確かに畝間の草はある程度退治できる。それでもブロッコリーとブロッコリーの株間に生える雑草は対処できない。
先輩農家さんはうまく土盛りすることでその株間の雑草さえも倒してしまうらしい。それをぼくがやろうとすると、雑草と同時にブロッコリーも倒してしまうので、ギリギリまで攻めることができない。
結果、ブロッコリー畑に草生える・・・。
手で抜いたり、ホーで対処したりするも限界がある。
また、日々収穫していると分かったことがある。雑草が生えている場所は病気が出やすい。おそらく、風通しが悪くなり蒸れた状態になっているのが影響しているのだと思う。雑草退治、なんとかしなければ。
今シーズン最後の定植で、ある決断をする。
「土壌処理剤、試してみようかな」
土壌処理剤は、畑の上に薬剤を均一に散布することで処理層を作り、雑草が生えてくるのを阻害する。今年はジャガイモの畑にラクサー乳剤という土壌処理剤を散布してその効果に驚かされた。
調べてみるとブロッコリーに使える土壌処理剤もあった。今回はアグロマックス水和剤を試してみることに。さて、この薬が雑草対策の救世主となってくれるのだろうか？
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