ぼく、ようちえんだいすき!あしたもがんばる!!
月曜日、つむぎは土日の休みを終えてこども園に行く日だ。
「ぼく、ようちえんいきたくなぁーい!こわいもん!!」
もちろん今日もつむぎは通常営業。こども園に行かないために必死の幼年の主張を繰り返す。それに対して、あの手この手で交渉を試みる僕。これもまた通常営業だ。
「何が怖いの?」
「ようちえんのたてものがこわい」
「そしたら、だでぃが、エイッエエーイって除霊してあげる!エイッエエーイだよ!」
今日はだでぃの謎の除霊に興味を持ったらしく、車に乗ってくれた。園に着いて、エイッエエーイという僕の掛け声をたまにはさみながら、教室の入口へ。扉を開けると、意外とすんなり中に入っていく。このところ2回連続で、泣いていない。大きな成果だ。
家に戻り、再考編集室カルチベーター(今日幸枝さんが思いついた僕の肩書)としての仕事をしていると、あっという間にお迎えの時間。
お迎えのときには、いつも楽しそうにしている。これも通常営業だ。つむぎは本当はこども園楽しいのだろうか?しかし、ここからがイレギュラー。
「つむぎくん、今日ちょっと熱があったみたいで。少し様子見てもらえますか?」
「え、そうですか、分かりました。ありがとうございます」
今朝、家で計ったときは平気だったが、園では熱が高めだったらしい。これで、明日は預けられないことが決まる。はぁ、仕方ないけど、これでまた仕事が進まない。
「つむ、今日楽しかった?」
「うん、たのしかった。でも、ぼく、ねつがでて、しんじゃうかも」
元気いっぱいな様子で、どこで学んだかわからない弱気発言をするつむぎ。
「いやいや、死なないから、大丈夫だよ」
2歳児の言語能力の発達はすごいものだ。
家に帰り、夕飯を食べ、お風呂の時間。つむぎは、最近基本的に幸枝さんとお風呂に入っている。風呂上がり、体を拭きに脱衣所へ向かう僕。そして、つむぎの驚きの発言。
「ぼく、ようちえんだいすき!」
「え、ほんと?」
今日のこども園、もしくはお風呂で何があったのだろう?信じられない発言だ。ついに彼も進んでこども園に行ってくれる日が来るのだろうか?
「あしたもがんばる!!」
つむぎはやる気満々だ。そんな元気なつむぎの体を拭きながら「つむよ、今日の発熱により、明日はお休みなんだ。明後日までこの気合持ってくれよ」と心のなかでつぶやく父なのでした。
はぁーあ、こんなときに限って・・・。
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