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絵本好きの息子は桃太郎を知らない
3歳の息子つむぎは、とても絵本が好きだ。寝る前に3冊読んでもらうのを日課にしている。図書館に行くのも大好きで、2週間に1回、図書館で6〜8冊新しい本を借りてくる。計算してみると少なくとも月12冊、年間144冊読んでいることになる。
ものすごい読書家、それを読んでいる幸枝さんもものすごい読書量だ。
しかし、そんなつむぎは、実は日本昔ばなしを知らない。
そのことには、つむぎの好きな「いちにちシリーズ」の「いちにちむかしばなし」を読んであげている時に気づいた。いちにちももたろう!とかいちにちきんたろう!とか読んであげてもいまいちピンと来ていない様子。
たしかに、日本昔ばなしってぼくらはいつ知ったんだろう?全く記憶にないが、いつの間にか知っている。不思議だ。ぼくらの世代の場合は、テレビで流れていた「まんが日本昔ばなし」が大きかったのかもしれない。しかし、それは1994年に放送が終了してしまっていた。
これは、まずい!このままではつむぎは日本昔話を知らずに育ってしまう!
焦ったぼくは、ネットショップで桃太郎を購入して八戸に送ることにした。
そして、八戸に届いた桃太郎。
つむぎはきっとよろこんでくれるだろうとワクワクするぼく。LINEの画面越しに開封の儀が執り行われる。
そして第一声。
「やだー、これやだー」
う、お気に召さなかったようだ。ぼくら世代には超有名な漫☆画太郎先生バージョンの桃太郎を送ったのが失敗だったのかもしれない。つむぎにはあの絵の面白さがまだ分からなかったか。
こうして、ぼくの送った桃太郎は一回幸枝さんが読んであげたあと、そっとしまわれることになったのでした。
まぁ、幸枝さんがちょっと楽しんでくれたみたいだから良しとしよう。うんうん。
最後まで読んでいただきありがとうございます。東京から北海道オホーツクの美幌町に新規就農した4人と1匹家族の農業、子育て、おすすめスポットなどをほぼ毎日更新しています。もしよろしければ「スキ」「フォロー」をお願いします!
(登場人物)
ぼく:東京大学で農学博士取得後、ベンチャーで8年勤務。その後、北海道で新規就農。
幸枝さん:ぼくの妻。北海道大学で生命科学修士、ぼくと同じベンチャーで同期入社。2015年に結婚。
つむぎ:3歳の長男。北海道で元気いっぱいに成長中。電車、働く車、飛行機など乗り物大好き。
スピカ:2歳の猫。女の子。網走の病院で保護されていたところからぼくの家にやってくる。
櫂:0歳の次男。長男が騒ぎ回る横で、どっしりと寝ている大物感を漂わせる。
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