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400km離れた家族写真

いつの間にやら、ぼくとスピカが家族から離れて2カ月が経った。ライター仕事をこなしたり、青色申告に挑戦していたので、それなりにやることがある日々だった。それもあって、思っていたより早く時間は過ぎ去った。

それでも、幸枝さんから送られてくるつむぎや櫂の姿にいつもほっこりする。櫂がうつ伏せもできるようになっていたり、つむぎのわがままで幸枝さんが手を焼いていたり、そうかと思ったらつむぎが櫂をお風呂に入れるお手伝いをしていたり。

ぼくが離れている間に八戸の家族には日々いろんなことがおきているようだ。幸枝さん、子ども二人の世話、本当にありがとう!

夜寝る前にふと、LINE通話がつながることがある。きっとつむぎがだでぃとつなぐと言ってくれているのだろう。

画面の向こうには、幸枝さんの苦労が伝わってくる八戸の日常が広がっている。

「かいをぼくのおなかにのっけて!」
つむぎがふと思い立ったようだ。

幸枝さんが櫂を抱き上げてつむぎのお腹に乗っける。櫂はお腹の上からお兄ちゃんを見下ろしている。つむぎはつむぎなりに弟を可愛がっているみたいだ。

つむぎを見下ろす櫂

しばらくして、櫂は定位置の幸枝さんの腕の中に戻る。

「ぼくもギュッとしてほしい!」
つむぎも抱っこしてほしいと言い出す。画面からフレームアウトして聞こえてくる「せまいー」の声。幸枝さんの腕の中で櫂とつむぎのポジションがうまくいっていないようだ。

その後、モニャモニャした結果、櫂をつむぎが抱っこして、つむぎを幸枝さんが抱っこするポジションで落ち着いたようだ。

そこで、またフレームイン。そこにはだんご3兄弟のように並んだ3人の姿が写っていた。幸枝さんの頑張りのおかげで、つむぎと櫂は今日も元気に暮らしているようだ。

図らずも家族写真が撮れました。
ぼくが持ってるのはスピカと遊ぶためのシャカシャカビュンビュンの成れの果て

3人が写った画面の右下には、ぼくもイベントに欠席した人のように写り込んでいる。400km離れた家族写真だ。

スピカも抱っこして入れてあげればよかったなぁ。

最後まで読んでいただきありがとうございます。東京から北海道オホーツクの美幌町に新規就農した4人と1匹家族の農業、子育て、おすすめスポットなどをほぼ毎日更新しています。もしよろしければ「スキ」「フォロー」をお願いします!
(登場人物)
ぼく:東京大学で農学博士取得後、ベンチャーで8年勤務。その後、北海道で新規就農。
幸枝さん:ぼくの妻。北海道大学で生命科学修士、ぼくと同じベンチャーで同期入社。2015年に結婚。
つむぎ:3歳の長男。北海道で元気いっぱいに成長中。電車、働く車、飛行機など乗り物大好き。
スピカ:2歳の猫。女の子。網走の病院で保護されていたところからぼくの家にやってくる。
櫂:0歳の次男。長男が騒ぎ回る横で、どっしりと寝ている大物感を漂わせる。

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