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今シーズンの農業の大きな反省点、ブロッコリー壊滅しました・・・

幸枝さんと一緒に軽トラでブロッコリー畑へ。そして畑を歩いて周り、決めました。

「もう、今年の収穫は諦めて、他の作物や仕事に集中しよう」

7月は順調に採れていたブロッコリー、8月に入りだんだん雲行きが怪しくなり、8月中旬くらいからは病気が蔓延。みのる三輪カルチを導入したものの、一度草だらけにしてしまった畑の雑草の勢いに負け、雑草も生えまくり。

このところぼくは畑に行くたびに、ブロッコリーの惨状を目にして暗澹たる気持ちになっていました。

「はぁ、病気が蔓延している・・・」
「せめて草を抜いてまわればいいのだろうか?」
「でも草を抜いたところで、病気にやられてだめになりそうだし、無駄なのでは・・・」

正直言って、今年のブロッコリーはもう無理なのでは?と前から思っていました。ただ、まだ可能性はありそうだし、種まき、定植、防除、カルチとこれまでにそれなりの時間とお金をかけてきたし。1人では決めかねていました。

ただ、今日幸枝さんと一緒に見て、相談して、諦めることにしました。決めた理由は2つです。これから少しでも収穫できるように手をかけたところで、それに見合う収穫は見込めなさそうなこと。ブロッコリーを諦めることで、ジャガイモ、サツマイモ、ポップコーン、それと、今後の商品化の可能性探りにかけられる時間を増やせること。

ぼくらを入れてくれている出荷グループの皆様には、力になれなさすぎて本当に申し訳ない気持ちでいっぱいですが、状況を説明したところ、むしろ優しい言葉かけてくれました。ありがとうございます。不甲斐なくてすみません。

振り返ってみると、今シーズンのブロッコリーは最初こそ良かったものの、中盤から後半にかけて全く上手く行きませんでした。

今年の北海道の夏は猛暑が続き、全道的にもブロッコリーが不作らしいですが、それ以上にうちはできていないことが多かったと感じています。

すぐに思いつく反省点は以下の3つです。
・定植タイミングが遅れ、いい苗を植えられなかった。
・雑草対策がぜんぜん足りていなかった。
・適切なタイミングで適切な病気に対する防除ができていなかった。

今年の経験から以下の学びを次回に活かそうと思っています。
・涼しめの時期に出る病気と、暑い時期に出る病気は違って、効果のある農薬も異なる。
・うちの畑はカルチだけでは間に合わない場合が多い。
・上手に除草剤を使って、少しでも雑草の勢いを落とす必要がある。
・土壌処理剤はある程度の効果があるが万能ではない。とくに土が乾いているときには無力に近い。
・SK9-099は生育が早く、成長の揃いもいいので作りやすそう。
・定植が遅れても一見大丈夫そうだけど、今年は結果的にはうまく行かなかった。

これらを踏まえて来年からは次のようなことをやってみるつもりです。
<雑草対策>
・雑草が生えてくる時期は畑作り前に除草剤で一度草を枯らす。
・畑に水分がある場合は土壌処理剤も使ってみる。
・みのるカルチの爪を改良し、土が盛れるようにする。
<病気対策>
・雨前に銅剤か微生物剤を使うようにする。
・病気が発生しやすい時期と対応をまとめておく。(花野菜技術センターに相談?)
<害虫対策>
・カメムシ系についても気にかける。
・鱗翅目系は引き続き抑える。

はぁ、うまくいかないものですね。

いっぱい書きましたが、これから絶対にやるべきだなと痛感していることがあります。

それは「毎日畑の様子をチェックする」です。

超基本なんだと思います。でもぼくは、他の作業で忙しくなってくるとおろそかになりがちでした。そのせいで手を打つのが遅くなり、段々と打てる手がなくなってしまうのが今シーズンだった気がします。

来シーズンは何はともあれ、毎日畑の様子をチェックするようにしよう。

はぁ、今年もブロッコリーうまくいかなかったなぁ・・・。
でも、もう諦めると決めたことでスッキリした。
今シーズンは他にやれることに集中して、ブロッコリーは反省を活かして来シーズン頑張ろう。

最後まで読んでいただきありがとうございます。東京から北海道オホーツクの美幌町に新規就農した4人と1匹家族の農業、子育て、おすすめスポットなどをほぼ毎日更新しています。もしよろしければ「スキ」「フォロー」をお願いします!
(登場人物)
ぼく:東京大学で農学博士取得後、ベンチャーで8年勤務。その後、北海道で新規就農。
幸枝さん:ぼくの妻。北海道大学で生命科学修士、ぼくと同じベンチャーで同期入社。2015年に結婚。
つむぎ:4歳の長男。北海道で元気いっぱいに成長中。電車、働く車、飛行機など乗り物大好き。
スピカ:3歳の猫。女の子。網走の病院で保護されていたところからぼくの家にやってくる。
櫂:0歳の次男。長男が騒ぎ回る横で、どっしりと寝ている大物感を漂わせる。


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