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こども園のお迎えで、なんだかもやもやした話

5時半。
つむぎと櫂をこども園に迎えに行く。

まずはつむぎ、元気よく教室から出てくる。
そして、次は櫂。
教室の扉の窓からそっと中をのぞく。

今日は先生に抱っこされることもなく、なんだか楽しげにしている。
「櫂もだいぶこども園に慣れてきたなぁ」。
そっとドアを開ける。

櫂がこちらに気づき、ニコニコしながら歩いてくる。

と、その直後。

櫂の後ろからタタタタっと駆け寄る女の子。

ドン。

櫂の背中を押した。
転んでしまう櫂。

さっきまであんなにニコニコしてたのに大泣き。
突然のことに僕も驚いてしまう。

先生に抱き上げられた櫂は僕の腕の中に。
怪我するほどのことでは全然なかったので、櫂もびっくりしただけだろう。

櫂を抱きかかえながら、何だかもやもやしてしまう僕。

あのタイミングで先生がなにかすることはできなかっただろう。
それに、櫂を押した子に対して先生が何かを言ったところで、特に何も伝わらないだろう。

櫂だって、最近つむぎのことを叩いたり噛んだりする。
それに対してぼくらが「だめだよ」とは言うが、ほとんど伝わっていない気がする。

とはいえ、なんだかもやもやした。

櫂を抱いて帰り支度をする中、先生が何かをぼくか櫂に言っていたが、耳に入ってこなかった。

「たぶんあの子は自分のお迎えと思っていたけど違ってイラッとしてしまったのじゃないかな?」
と想像してみる。

このくらいの子たちに怒っても仕方ない、ましてや先生にクレームをいれるつもりもまったくない。

でも、あんなにニコニコしていた櫂が突如として大泣きしている。
あぁ、なんだかもやもやする。

こんなことを書くとモンスターペアレントと思われてしまうかもしれない。
でも、やっぱりもやもやするので、書き出してみることにした。

はぁ、あのときなにかできたのかなぁ?
というより、全く気にしなかったら良かったのかなぁ?

櫂は、その後、こども園の玄関で靴を履いたら、僕と手を繋ぎ、事あるごとに立ち止まり座って観察し、ゆっくり楽しそうに車まで向かったのでした。

最後まで読んでいただきありがとうございます。東京から北海道オホーツクの美幌町に新規就農した4人と1匹家族の農業、子育て、おすすめスポットなどをほぼ毎日更新しています。もしよろしければ「スキ」「フォロー」をお願いします!
(登場人物)
ぼく:東京大学で農学博士取得後、ベンチャーで8年勤務。その後、北海道で新規就農。
幸枝さん:ぼくの妻。北海道大学で生命科学修士、ぼくと同じベンチャーで同期入社。2015年に結婚。
つむぎ:4歳の長男。北海道で元気いっぱいに成長中。電車、働く車、飛行機など乗り物大好き。
スピカ:3歳の猫。女の子。網走の病院で保護されていたところからぼくの家にやってくる。
櫂:1歳の次男。長男が騒ぎ回る横で、どっしりと寝ている大物感を漂わせる。


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