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ベビーカーって最高ですね!

 今日は動物園。つむぎが確実に喜ぶ場所で楽しみ、ただ覚悟もいる。広い園内、あの高低差、16キロ近くなった息子、抱っこして歩き回るのはかなりしんどい。さぁ、気合を入れていこう。

 バスに乗って動物園の裏門に到着。なんだか人気が無い。入り口付近に張り紙。「コロナ対策の一環で入場は正門に限定しています」。まじか・・・、スタートから幸先が悪い。残念がってても正門は近くならないので、僕の抱っこと幸枝さんのおんぶで息子を入り口へと運んでいく。

 正門。ついに動物園の中へ。最初はパンダがお出迎え、何度見ても白と黒のあのカラーリングは最高に愛嬌がある。もふもふでころころしていて、わしゃっとハグしてみたい。でも、言っても熊だしものすごい力なんだろうなぁ・・・、と思いながらパンダの前を通り過ぎる。

ここで、僕と幸枝さんはある挑戦を思いつく。

「ベビーカー借りてみない?」
「うん、でもつむベビーカー乗るかなぁ?」
「そうだよねぇ、でも乗らなかったら荷物でも載っけよう」

 日頃まったくベビーカーに乗らない息子、あまりに乗ってくれないので、ベビーカーを持ち歩くことさえ諦めてしまっている。それでも一縷の望みにかけて、500円でベビーカーを借りることを決断する。

 ベビーカー貸出場所までの道のり、

「つむ、ベビーカー借りようか?」
「かりなぁいー!」
「ベビーカー乗ってくれる?」
「いやぁ」
「ベビーカー乗らないなら、全部自分で歩いてくれる?」
「・・・(聞こえないふり)」

 これは借りたとしても乗ってくれないかもしれない・・・。戦法を変えてみることにする。

「いいなぁ!ベビーカー、だでぃが乗ろうかなぁ?自分で歩かなくても見て回れるし最高じゃん!!」
「ええ、いいなぁ!ママが使おうかなぁ、ベビーカー乗りたいなぁ」
「だぁめ!つむがのる!つむの!」

 獲物がかかった。

「えぇ、でもだでぃが乗ろうかなぁ」
「ママが乗るよ」
「だめぇー!つーむ」
「そっかぁ、分かったよ、じゃあつむが乗ってね」
「うん!」

 ダチョウ倶楽部方式でうまいこと息子がベビーカーに乗る気になってくれた。ベビーカーを借りる。

「うわぁ、かっこいい!パンダのベビーカーだ。つむいいなぁ!」

 まんざらでもない表情の息子、さっとベビーカーに乗り込む。「ベビーカーはいいものだ!」と感じてもらうために、息子の思いを具現化するように細心の注意をはかりながら押して回る幸枝さん。「いいなぁ、つむ、便利だねぇ!ちょっと変わってよ!」話しかけて、感情面の満足度を上げる努力をする僕。

 ダチョウ倶楽部方式の導入、幸枝さんのストレスフリーな運転、僕の声掛け、それらが揃って、つむぎをベビーカーに載せたまま動物園の中を見て回ることが出来た。

 ベビーカーって最高。ほぼ抱っこしないで済んだため全く疲れずに動物園を見て回れて、なんだかちょっと物足りないくらいな気持ちの僕らでした。

地図を見ながらルートを決めるつむぎ
ヒグマがでかい!こんなのが畑のそばにいるなんて・・・
パンダのツートンカラーが可愛い、新しく出来た西園はがらがらでおすすめ
意外とフラミンゴが気に入ったようです。ピンクは好きな色だからかな?


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