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今日もアスパラガスについて学ぶ

昨日に引き続きアスパラガスの研修会に参加。今日は美幌町内のアスパラ農家さんを訪問する。

一軒目は露地アスパラ。ビート畑の横に延々とアスパラガスが植えられていた。品種はガインリムらしい。研修を受けている未来農業センターよりだいぶ密植して植えられている感じで。畝間はあまりとっていなさそう。倒伏防止のラインを使っていなかったけれど、アスパラガスはほとんど倒れず、見るからに健康そうだった。

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園田先生の見立てでも、いい状態で育っているとのことだった。それでも、黒いボードの上でアスパラの枝を揺すってみると、小さな虫がかなり落ちてくる。それを見ると、そろそろ防除もしたほうがいいとのことだった。この黒いボードの上で枝を揺すって、落ちてきたものを観察する方法は簡単だし便利な方法だ。

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露地アスパラでとても怖い病気は立ち枯れ病という病気らしい。病原菌は土壌に普通にいる菌で、6月頃の雨による土の跳ね上がりで感染するとのこと。この病気は一度蔓延してしまうとほぼ抑えることは不可能になってしまうようだ。大変なのが、それが一年で終わらずその後毎年出てしまうようになる。一度増えた病原菌は、アスパラガスの残茎に残り続け、そこから毎年広がってしまうらしい。アスパラのような多年生の作物における病気は本当に怖い。

二軒目はビニールハウス栽培の農家さん。こちらも健康そのものといった感じ。今年新しく植えたアスパラも見学させてもらった。まだ露地に植えられている形だが、これからビニールハウスを上に組み立てるそうだ。ビニールハウス内でアスパラを作る場合、苗を植えるベッドの配置方法にかなりのバリエーションがある。この農家さんは以前は3ベッドで真ん中だけ2条植えにしていたが、作業性を考えた上で今回は2ベッドでそれぞれ2条植えに変更した。こうすることで、通路も広く確保できるし、2往復することでアスパラの収穫を終えられるのでだいぶ効率が良くなるらしい。園田先生的には2条植えにすると条間が混んでしまうので病気が心配とは言っていたけれど、作業性も重要だよなと思う。

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再来年の就農時にアスパラの収穫を開始することを目指すためにはもう来年に苗を植えていくことになる。1月中に播種して、一度ポットに鉢上げし、5月中旬くらいには畑に定植するのが理想的なスケジュールとのこと。それに合わせて畑の準備も進めていかなくては。来年はいよいよ忙しくなっていきそうだ。

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