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目の下を何針か縫いました

リビングで寝ていたら目の下に強い衝撃が。つむぎが、いつの間にか僕から奪っていたスマホを、僕の顔面めがけてぶん投げたらしい。

これまでに無い痛み。うつ伏せになってしばらくじっと耐える。気付くと手が濡れている。あまりの痛みで気づかないうちに泣いてしまっていたのかもしれない。ゆっくりと左目を開けて濡れた手を見る。

手は真っ赤に染まっていた。涙ではなく血だった。きれいな赤、鮮血ってこういうやつのことなのかな。血はしばらく止まらず、リビングに敷かれたベビーマットを染めていく。

洗面所で鏡を覗き込む。目の下にぱっくりと割れた傷口があった。血の勢いは収まったものの、かなり深く切れているようだ。このまま放置していいのかわからないので、幸枝さんに病院に連絡してもらう。

一件目は今日担当できる医師がいないと断られた。二件目の病院は診てくれることになった。すぐに病院に向かう。

傷口にマスクが当たらない用に気をつけながら、病院で受付を済ます。すぐに診療室に案内される。担当してくれた医師は傷口を見るなり、「これは縫わないとだめだね」。

恐れていたことだった。「顔を縫うなんて怖すぎるだろ」、内心震え上がる。水滸伝に出てくる猛者たちの心境を想像して、できる限り心を落ち着ける。医師と看護師さんがテキパキと動いて、あっという間に手術が始まる。顔に麻酔の針が刺さる。「絶対に目を開けないでくださいね」と医師。怖すぎて目なんてもちろん開けられない。スーッと麻酔液が入ってくる感覚が。続けて針で縫い始める。僕は相変わらず目をつぶって、ゆっくりと呼吸をする。麻酔のおかげか、傷口に針が刺さる感覚はない。時折引っ張られる感じがするのは糸を結んでいるのだろうか。

10分もしないで傷口は縫い終わった。化膿止めと痛み止めをもらって家路につく。

ということで目の下にめでたく縫い傷ができました。モンキーDルフィみたいになるのかな?ルフィは左目の下で僕は右目の下だからちょっと違うな。

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