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プレゼント

11月22日、いい夫婦の日はぼくと妻の結婚記念日。とくにこの日を狙ったわけではなく、「ここ」と決めていた式場でちょうどいい具合に空いていた日がこの日だった。今思うと、覚えやすくてとても助かっている。

保育園帰り、いつもどおりにニコニコしながら出てくる長男のつむぎ、手にはなにか袋を持っている。

「だでぃ、いいものがあるの」
嬉しそうに袋を見せてくれるつむぎ。
「上のクラスの子が収穫体験してきたりんごなんです」
先生が教えてくれる。
「いいものもらったねぇ、だでぃが持ってあげようか?」
「つむがもつぅ!」
先生に挨拶をして、園を出る。車へ向かう途中。早速りんごを落とすつむぎ。
「あぁ、だから持ってあげるって言ったのに」
「あぁ、だいじょうぶかなぁ?」
「うん、どうだろう?大丈夫じゃないかな」

車に乗り、結婚記念日のことをひとりでぼんやり考えていたぼくは、つむぎに聞いてみることにした。
「つむ、今日はさ、

だでぃとママの結婚記念日なんだ、なんかプレゼントする?」
「うーん、ぼくはねぇ、大きいトラック!」
「いやいや、つむにプレゼントじゃなくて、ママにプレゼントするんだよ」
「うーん」
「たとえば、なにか食べ物とかお花とか、何がいいかな?」
「お花がいいんじゃない?」
今日は少し寄り道して花屋さんに寄ってみることにした。

花屋に到着。
「ママにプレゼントするの」
「あらあら、そうなの?ママ喜ぶんじゃない?」
一瞬で花屋のおばちゃんの心を掴むつむぎ。

花屋のおばちゃんの心をつかむつむぎ

「つむ、何色の花がいいの?」
「赤!」
「それじゃぁ、用意しますねぇ」
しばらく、花屋をウロウロして待っているうちに、赤い花束をゲットしたつむぎ。
「ママ、きっとすごーくよろこんでくれるんじゃない?」
「そうだねぇ」
ママに渡すときのことを考えて、ワクワクしている様子のつむぎ。やはり、自分で持ちたがる。今度は落とさずに車まで運ぶことができた。

帰宅。
「つむ、ママになんて言って渡すか覚えてる?」
「うん、けっこんきねんびおめでとう!っていう」
ワクワクが止まらない様子のつむぎ、ドアホンを押す。
「はーい、どちらさまですか?」
「よしだつむぎくんです」
花束を背に隠して玄関に入るつむぎ。出てくる妻。
「けっこんきねんびおめでとう!」
「わぁ、ありがとう!」
「あと、これも」
ママに花束とりんごを渡せて満足気なつむぎ。プレゼントっていうのは上げる人も嬉しいんだなぁ、とあらためて感じさせてくれる一日だった。

この後、しばらくしてつむぎはぼくと妻がお世話になっている先生からつむぎと次男のかいへのプレゼントを発見して、さらに大満足になるのでした。

ドラゴンのチョコにニッコリ
音の鳴る英語の絵本までいただきました!いつもありがとうございます!

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